2007.10.24 16:59 |  仕事 / 職場  |  その他(一般)  |  みぃ  | 推薦数 : 1

とある眼科医の憂鬱

とある眼科勤務医、仕事をしていて、最近ひとつだけ困っていることがある。
赤ちゃんの涙点が見えない(-"-)
もともと、かなりの高度近視である(レフ値-13D)。
普段はハードコンタクトレンズ(-9.5D)使用。
流行りの使い捨てレンズを使いたいところだが、ドライアイがひどいので合わない(長時間入れていられない)。
10年ほど前、知り合いの年上の開業医の先生が、やはり赤ちゃんのブジーが裸眼でできなくなったと言っていた。
「10年たてば、先生もそうなるわよ」
その言葉を、身にしみて思い出す。
コンタクトの度数を落とせばいいかもしれないが、1日手術をしていると頭痛がするため、もともと弱めに合わせてある。
これ以上落とせば、車の運転が辛い。
とはいえ、困っているのが、月に1人もない赤ちゃんのブジーだけなので、眼鏡を作るのも抵抗がある。
かといって、コンタクトをはずすと眼前5cmくらいまで近づかないとピントが合わないし・・。
処置用の顕微鏡を使えばいいかもしれないが、微妙に動く赤ちゃんは、かえってやりづらい。
それに、準備と片付けが面倒なのだ。
面倒臭いことは、嫌いである。
試しに、視力検査用の眼鏡枠にレンズを入れてやってみた。
枠が金属製で重いため、うつむくとズレてきて、ダメであった。
遠近両用のコンタクトを考えてみた。
ソフトレンズは、やはりドライアイのため入れられず、ハードレンズは、サイズが大きいため、やはり無理であった。
仕方なく、赤ちゃんの時だけ、度数弱めのワンデイのトライアルをもらって、入れ替えてブジーをした。
問題なく見えたが、レンズを入れ替えるのを忘れて帰りそうになり、外に出て初めて気付いて慌てて引き返した。
次には、忘れないように、かなり弱めのトライアルにしたが、さすがに毎回レンズをもらうことに罪悪感を感じてしまった。
案外、小心者なのだ。
「どうしよう(T_T)。やっぱり眼鏡を作ろうか・・」
そんなある日、近くの開業医の先生から、またブジーの必要そうな赤ちゃんが紹介されてきた。
バタバタと忙しい日だったので、右目だけコンタクトをはずしてやってみた。
かなり顔が近づくことになったが、涙点に先が入れば、あとは顔を離しても差し支えない。
何とか、しばらくはこれでやっていけそうである。
しかし、そのうち成人の涙点も見えなくなる日が来るのだろうか?
「成人相手にそこまで顔を近づけると、さすがにヒカれるか・・」
眼鏡を作らざるをえない日は、そう遠くなさそうである。
「はぁ・・(T_T)」
憂鬱は尽きないのであった。

※注:これはあくまでフィクションです。

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