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ちょっと前の話ですが、
京都市の胃の集団検診で異常なしと診断された男性が7ヶ月後に受診した病院で手遅れと診断され、京都市に対して損害賠償を求める訴訟をおこしたとの報道がありました。
結局どうなったのかの報道はみませんが・・・
最近では、
名古屋地裁で「胃がんの疑いがあったのに精密検査を受けさせなかった過失がある」とかで賠償金4130万円支払い命令が出ていました。
どんな検査でも絶対に何でもわかるという検査はないし、
最近持て囃されているPET健診についても、うーんって感じなんですけど。
まー確かに肺癌で意外な転移が見つかったりすることはあると思うけど・・・・
僕的には?????って感じです。
京都の市民検診なんですけど、多分間接写真ですよね。
どれだけ、ダブルチェックしようが、トリプルチェックしようが、人間がすることなので見逃しはあります。
ましてや胃部X線で間接という事は、現在二重造影だけの8枚法で撮ってるのかな?
実際に癌があってもfilm自体に所見がなければ、だれも指摘できません。
そして内視鏡などをしてから、過去のfilmでこれが、癌の所見だって・・・・
そういう目でみれば見られるけどっていう所見も沢山ある思います。
胃の前庭部の癌だったとの事ですが、前庭部の場合ブスコパンで胃の蠕動を止めないで行うので、結構な確率で十二指腸にバリウムが流れるため、病変があっても十二指腸と重なりますしね。
まさしく「後医は名医」なんだろうなって思います。
胸部の単純写真でもそうです。CTを撮ってから過去のfilmを見て、あーこれかな?っていうのは見落としをなくすためにも必要な行為なんですけど、それをもって見逃したって言われてもって感じです。
僕が研修医の頃は、読影で放射線科医が訴えられる事はほとんどない。と言われていたのですが、今後はどんどん訴えられるのかな?????
僕も訴えられる日が来るのかな・・・・て戦々恐々としています。
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僕の専門は放射線治療です。
患者さんとして接する方はほぼ100%癌患者さんです。
まー性格的に合う合わないは別として、僕なりにうまく付き合ってきたつもりです。
多分放射線治療が好きなんだと思います(^^)
やり甲斐もあるし、もちろん無力感に苛まれる事もあります。
どんな治療でもそうですが、絶対に副作用の可能性は0ではありません。
特に放射線治療では晩期障害といって治療終了後半年くらいしてから出現する副作用が問題となることがあります。治療する部位にもよるのですが、ある一定の頻度で出現します。
もちろん治療する前にきちんと説明を行い、同意書にサインしていただくのですが、最近の医療に関する訴訟のニュースを見ていると、どれだけきちんと説明を行っても訴えられる事はあるんだろうなー・・・って感じています。
現在の医療報道では裁判で無罪になってもその事は取り上げて貰えず、訴えられた事のみを過剰に取り上げ、某新聞社のように明らかに間違えた報道を行っても悔い改めず・・・
現在、臨床から少し離れた立場で働いていますが、臨床に復帰する事に対して恐怖感を感じています。まー今の立場でも訴えられることはあるんでしょうけど(^^;;
まーでもやっぱり僕は放射線治療が好きなのでいつかは戻るのでしょうが・・・・・
その選択がイバラの道に見えて仕方がない今日この頃です。
これは、僕が研修医の時の話です。
某病院にて、同期の研修医と当直の交代するために医局へ行きました。
すると、同期の彼がおもむろに頭部CTを取り出し「どう思う?」と問いかけてきました。
「えーっと、SAHとASDHだね?転倒したの?
大変だったね!」
「いやー違うんだよね・・・・・」彼の話によれば・・・・
彼が当直に入って直ぐに、病棟の患者さんが嘔吐してるとの連絡が・・・・
「お昼に転倒して、頭部CTを撮影したけど、異常なしとのことで経過を見ていたんですけど・・・」
カルテを見ると一言「アーチファクトか???」とのコメントが・・・
直ぐに搬送して、緊急手術になり何とか無事に生還しました。
主治医の先生がどうなったかは不明です。
怖い怖い・・・
遠い国の遠い病院でのお話でした。
終わり
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