た、狸が梨食ってる!!
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2007.11.04 11:07 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  仕事 / 職場  |  た、狸が梨食ってる!!  | 推薦数 : 2

祝!! 開設1周年

 ブログ開設以来1年が経過し、のべ11万件弱のアクセスがありました。 多くのアクセス感謝いたします。

 夏バテしたり、忙しすぎてブログネタを考え・まとめる時間すら取れなく、更新が遅れ気味でしたこれからはもう少し何とかしたいと思います。 

 

 昨年の救急医学会で、救急は救命センターや大病院だけが担っているわけでなく、多くは「ナンチャッテ救急」と揶揄されている当院のような一般中小病院も多くの受け入れをしているぞ!! という当たり前のことを伝えたくてブログをはじめました。 

 時代の変化でしょうか、今年の救急医学会で、2次救急病院のことが積極的に取り上げられ、ほんの片隅で上げた声が、少し届いたかなとも思います。ある意味すごい進歩と思います。  しかし、演題等で出ている『2次救急病院』とおっしゃるところのほとんどは、集中治療室があり、各科高度専門治療を行い、さらに独立した救急部門があるところがほとんどです。これらは、たまたま、救命センターとなってはいないものの実質的には、3次救急病院ではないかと思われます。

 そして、これらの病院の意見を、一般的な2次救急病院といってしまっては言い過ぎのような気がしますし、その意見を一般化することは昨年までの大学救急部や救命センター中心の「救急医学・医療」と同様ではないかと思います。

  最近、 医師中心の意見のやり取りを見ていると『「救急のコンビニ化」はイカン!! 』という意見が多くみられます。ところが、一般の意見は、『まさに医療はコンビニと同じである、しかも、専門医が100%自分たちを診て病気はすべて必ず治せ!! 』ということを求めているようです。この折り合いをどうつけていくべきかはなんともいえませんが、「こんなことがあってねぇ」というようなことを織り交ぜながら考えていきたいと思います。

 

  デモこんなことは、25年位前わたしが受けた大学での教育では、考えもしなかったことばかりですけどネェ。結構大変だけどある意味、面白いとも思います。

 

 これからもよろしくお願いします。

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インフルエンザシリーズ第2弾です。 

インフルエンザに関するいろんな報道を見ていると

「何なの?何を伝えたいの?どんなことをしたいの?」という疑問がわいてきます。

 タミフル関連報道にしても

「タミフル=異常行動」

の単純化した図式をセンセーショナルに報道し

「タミフル=怖い!」

を一般常識のように植え付けました。

お蔭さまで案の定

「タミフルは怖いから飲みたくない。他の薬にしてくれ。」

という要望が多く

「有熱期間が短くなって早く楽になりますよ。」

と勧めても 

飲まない自由もありますよね?!」

と言う人がちょこちょこ出てきました。 

 

インフルエンザの検査をしろ、処方は要らない。それもひとつの考えでしょうが、いくらなんでもねぇ・・・病院に受診に来るということは・・・ねぇ。

医療費って治療のためでは?何のため?確認のため? 

そのために医療費使っていいの?

財政逼迫と言っているのに、 

その辺のところの考え方が、今ひとつはっきりしない中でセンセーショナルな事を煽って世論操作をしているように見えるのですが???

マスコミのみなさんは、報道の中から何をしたいの??

診療に障害の出ることも多々あるのですがその責任はどう取るの

結果として患者さんが亡くなってしまっていることも多いのに、、、

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  ここんところ花粉症のために半病人状態です、ブログ更新が遅れました。

す み ませ ん !!

 最近、インフルエンザの特効薬タミフルと異常行動の関連性が、問題視されています。わがコンビニ救急の診療にもかなり影響がありました。しばらくインフルエンザシリーズです。

  今回は、頭痛とインフルエンザです。 この冬は、インフルエンザの大流行というほどではなかったと思います。でも去年までと比べていくつかの特徴的なことがありました。これは、あくまでも独断による一臨床医の意見としてお聞きください。

 ひとつめは流行のタイミングが遅くなっているということです。ことしは、予防接種が、かなりの広まりをみたので流行しないままに気温が上がり、春になるのかなと思っていたら、3月に流行し始めました。それも、予防接種をした人にも発症し始めたのです。幸い、大きな流行ではなくそのために重症になって・・・という人は見られませんでした。

 ふたつめは、頭痛を訴える患者さんが昨年までに比べ多かったのです。その痛みは、締め付けられるような痛みで、人により吐き気も強かったようです。我がコンビニ救急では対象となる患者が主として成人のため、ほぼ全例「タミフルTM」が処方されています。今話題になっている「タミフルTM」と異常行動と何らかの関連があるのでしょうか?

不 明 です 。

昨年までは、高熱のための頭痛と考えていたのですが今年は、かなりの確率で訴える人が多いようです。解熱剤として処方しているアセトアミノフェンで軽快することがほとんどでした。

 みっつめは、「タミフルTM」の切れ味が悪くなってきているような印象があります。数年前発売された当時は、1回か2回服用するだけで解熱し症状も軽快していたのですが、今年は、2~3日かかるようになってきました。しかも、頭痛に関しては、効かないことがほとんどでした。

 などなどです。疑問ですが、

    予防接種は、2回したほうがよさそうかなぁ?

    「タミフルTM」耐性のウィルスが出てきてないかしら?

    頭痛を訴える患者が多いことから、軽い脳炎を起こしやすいのでは?

    よく報道されている異常行動は、インフルエンザ本来起こしうるもので「タミフルTM」では、その症状を抑えきれないのでは? 

 

お断りですが、あくまでも印象を書き並べました、ご意見伺えれば幸いです。

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  いろいろな報道で、インフルエンザが流行し始めているといわれていましたが、実際には、散発的にでっくわすだけで実感は湧いていなかったのですが・・・

  ところが、ここ数日、我が「コンビニ救急」にも突然のように患者が押し寄せてきました。体温が、半日前から38℃以上が続いている患者さんは、90%以上の確率でインフルエンザ陽性です。ほとんどが、A型です。

 

  救急の待合室は、マスクをした患者さんであふれています。われわれ職員も、予防接種を行い、マスクをしています。まだ職員で発症した人はありませんが、要注意です。 

  今朝、掃除のおじさんが、救急室に顔を出していつものように

「ごみ、あったら持ってくよ!

「ごみは、持ってってもらうほどではないけど、、、」

「何があるの? 

インフルエンザのウィルスが、い~~っぱいあるよ。

 「エッ? 勘弁してよ。びっくりするじゃない。よ、予防注射してるし大丈夫だろ?」

「予防注射しても発症する人もいるし、ちゃんとマスクと手袋、手洗いとうがいしてよ!!

「そうだ! 今日は、忘れてた。」

「たのむよ、おじさんが倒れたら困っちゃうんだからね。何より自分がしんどいよ。」

「気ぃつけるよ。」 

 

予防注射したのに発症した人が結構います、ほとんどが、11月はじめに接種していた人たちです。

  もう免疫が切れちゃったのかな、接種時期をずらすか、2回うつ方がいいのかもしれないかなと考えてます。 例年どうりなら、流行の始まったここ一ヶ月、、、、、

 

おそろしい日々が続くかも

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2007.01.26 16:46 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  仕事 / 職場  |  た、狸が梨食ってる!!  | 推薦数 : 6

お仲間(?!) 診療所

 今年1月5日の新聞に新宿駅前に開業した診療時間が、平日夜6時から9時というユニークな診療所が紹介されていました。

 大学生、それも医大生でない学生が集まって企画し実現したものだそうです。

記事によると

 〈1〉           利用しやすい時間帯

〈2〉 通勤・通学に便利な場所

〈3〉          患者と医師が密接なコミュニケーションを取れる

――の3点を目指しているとのことです。 

大本の発想は、以下のようです。

「会社や学校帰りに気軽に寄れるコンビニエンスストアのようなクリニックが欲しい。」

 この診療所は、わが「コンビ二救急」とネーミングも発想も似通っています。ただ大きく違うのは既存の医療施設かそうでないか、です。 

 きっとその午後6時から9時は、受診しやすいのだと思います。通常の診療時間の場合、仕事・学校を抜け出て何時間もかけて受診します。

 しかし、受診のために仕事は抜けたくないという場合があります。 この場合には、軽症の人がほとんどですので、「仕事抜けるほどではない」と思う人が多くなるのでしょう。

  コンビニ診療形態は、利用者(患者さん)からみて便利な形態だと思います。需要も大いにあると思います。 

でも、「今後どんどん進めていきましょう!!」とはなかなかならないと思います。

 受診形態はコンビ二でも診療内容をきちんとしたレベルに維持するとしたら、やるべき事柄は多く大変だと思います。

 簡単に言えば、維持費・人件費等を含め経済的に見合うか?ということに行き着くと思います。 新規に開業することも悪くないと思いますが、個人的には既存の施設が、このような社会の要請に刺激を受け患者受診行動に合わせた診療時間を再構成すべきと思います。

  あぁ、ムツカシイ、頭が混乱しそう。この件は、医療体制、労働時間、経済的などなどその他いろいろな絡みがあるのでいずれ、もっと掘り下げて折に触れて考えたいと思います。 

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2007.01.23 16:43 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  仕事 / 職場  |  た、狸が梨食ってる!!  | 推薦数 : 5

救急車の使い方?

  前回ブログでお約束したケースです。病院に受診する前からの再現ドラマです。大筋はたどっていますが、一部創作が入っています。みなさんどう思われますか?

 

 患者さんは、84才のおばあちゃんです。いつもは、この春に定年退職する長男夫婦と3人で暮らしています。高血圧で近くの開業医さんに月一回通って内服薬の治療を受けていました。 

 いつものようにお昼ごはんの後テレビを見て、珍しく休みの息子さんを含めた家族でのんびりしていました。ワイドショーで、気持ち良さそうな温泉とおいしい料理が放映されました。

「良さそうなところだねぇ、、、」

「少し暖かくなったら行って見ようかねぇ」

「孫もひ孫も、みんなで行こうかねぇ。」

などと話していると、おばあさんが、

「何か胸が・・・押されるように痛いんだけど」

○×先生からもらってる薬、えっと、、、ニトロて言ったっけなめるヤツ、使ってご覧よ。」

「そこの引き出しにあるよ、出しとくれ。」

「ほら、早く。」

1錠舌下して、しばらくすると

「楽になったよ。心配かけたね。」

「心配だから救急車で病院に行こう」と家族。

「もう歩けるから、うちの車で連れてっておくれよ。この前テレビのニュースで、歩けるのに救急車使うなんて、、て言ってたよ。近所の手前もあるし、わたしゃ、いやだよ。」

「そんなこと言わないでさぁ。」

「調子良くなったんだから、絶対いやだよ」

「もう、言い出したら聴かないんだから・・・」

 自宅の車を出して、おばあさんは、歩いて痛みもなく、息切れもなく普通に自動車に乗ったそうです。息子さんが運転し、お嫁さんがとなりに乗って病院に向けて出発しました。 

「もうすぐ病院に着くからね。」

「なんかまた変に痛むよ、先よりずっと痛いよ、、あれ、あれ・・・」

「お母さん、どうしたの???」

「・・・・」

「おかあさん!!」

 返事がありません、見る見るうちに顔色が真っ青になりぐったりして呼吸が途絶えました。 

「病院目の前だから、胸を押してろ!!」

と息子さんが叫んで、お嫁さんがとにかく胸を押していました。病院の玄関にぶつかる寸前まで車を乗り入れて病院の受付で 

「うちのばあさんがおかしいんだ、急いで診てくれっぇぇぇ!!」 

 大急ぎで、救急担当者が集合し、引き続き処置を開始しました。 モニター上、心静止。 蘇生処置を試みましたが、心室細動、無脈性電気活動、までは行ったものの20分を経過したころより心静止から抜けられなくなり、息子さん他家族の方の了解下に永眠を確認しました。

 最後に、息子さんから

「初めの時に、急いで救急車を呼んどけば良かったのですか?」

と問われた時に、答えに窮しました。

「そうだ。」

というのが本筋でしょうが、もちろん救急車でも結果はかわらなかったかも知れません。でも昨今の報道の風潮をみていると

「救急車は、重病人のためにあるんだから、あんまり呼ぶな!」

 という印象を受けます、もちろん正論なのです。そうなんですが、その影で今回のおばあさんのようなケースも結構、我が「コンビニ救急」に運ばれます。

 

だれが重病を判断して決めるのか?

 

そこが明確でない以上救急車の出動需要は増えるばかりです。

 

 東京都は、電話相談にて対応しているようですが、東京以外でそのようなことが維持出来るのでしょうか?救急医療体制への???が膨らみ考え込まされました。

 

 おばあさんのご冥福を祈ります。          

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