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2007.02.04 12:14 |  診療  |  仕事 / 職場  |  その他(医療関連)  |  た、狸が梨食ってる!!  | 推薦数 : 1

喘息発作

最近喘息発作が続いています。 わがコンビニ救急には軽症から重症まで何でもござれです。

 

先日も、救急隊より、

 「28才男性。呼吸困難で通報を受け現着したら、心肺停止状態です。蘇生開始しましたが、特定行為許可願います。」

 

いつもの救急隊の救命救急士の大将の声。

みんな飛び上がって、それぞれの準備に入ります。特定行為とは、気道確保のチューブを入れる事で、気管内挿管以外のことをさします。

 「OKですが、無理しないでなるべく早く搬送してください。」

「分かりました。アト10分ぐらいで到着します。」

救急室の電話回線から、場の生の声も聞こえます。

「12345、・・・」(心臓マッサージの掛け声)

「ちょっと止まって、チューブ入れる。」

「はい、停止・・」

「・・・入りました。」

「再開します。12345・・。」

「呼吸換気がしづらいです。」

「もうすぐ病院到着します。」  

 到着したら、音声で聞いていた以上に大変な状態でした。ただちに救急室内に搬送し、気管内挿管のチューブに入れ替え蘇生処置を引き継ぎました。

「挿管チューブ8!用意して、入れ替えする!」

「モニターフラット、脈触れません!!」

「ルート取って、ボスミン1アンプル静注!」

「心マ続けて、モニターつけてバイタル測定して!」

「誰かメモして、時間と処置とバイタルとお願い!」

など矢継ぎ早に指示を叫び続けます。

 

  看護師さんはその間走り回る、心臓マッサージは落ち着くまで救急隊の隊員の方に次の出動がないことを確認した上で手伝ってもらいます。 呼吸は気管内に挿管しバッグで換気を始めましたが、非常に硬くかなり力を入れないと肺の中に酸素を送れない状態でした。

「気管内吸引と生食気管内注入するから用意して大至急!」

吸引しても何もなく、生食注入後痰が小量出て急に呼吸が楽になりました。

診断的な治療にはなっちゃいましたが、どうも喘息発作、特に重症な重積発作です。

 

  呼吸のバッグを揉みながら、モニターとにらめっこしていると、心臓マッサージの波形しか見られなかったのに、ピコンととがった波形が出てきました。

「自己心拍が戻ってきたかもしれん。心マ休んでみて」

「ハイ、心マ中止」

固唾を呑んでモニターを見つめていると、しっかりした心電図波形が戻ってきました。 

「やったぞ!戻ってきた!」

それまで土色だった顔面に見る見るうちに血の気が急に戻って来ました。

「血圧測って・・」

130/50、脈拍115です。」

「よっしゃ!病棟に連絡して。」

  駆けつけた家族に状況を説明しました。

「喘息の重積発作で、心停止で救急搬送されました。幸い蘇生処置により心拍は戻ってきましたが、まだ予断を許しません。以前に喘息であったことはありますか?」

「幼稚園のころに喘息と言われたことがあります。」

「いま治療していますか?」

「いいえ全然、ただここ2~3日風邪で熱があるのに仕事に行ったり無理をして・・・」

「無理するとなんでも悪化しますからね。」 

「入院して全身管理が必要です、病状が落ち着いていればなるべく短期間の入院です。」 

それから入院して、約1時間後には意識も戻ってきて問いかけにうなずきが見られるようになりましたが、大事を取って翌日まで全身管理を人工呼吸から離脱。

 

3日後には退院となりました。

 

 あせった1日でした。

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過去に、若い喘息患者さんで、何人か助けられなかった人がいます。長い間、植物状態になってしまった人もいて・・・苦い思い出です。
この患者さん、本当によかったですね!!
written by 春野ことり / 2007.02.13 23:15
今回紹介したのは、運良く助かった方々のケースをつなぎ合わせましたです、皆さん若かったのが幸いしたのかもしれません。

でもみんなに共通していたのは、病識が無いことが共通して見られ、気になるところです。
written by た、狸が梨食ってる!! / 2007.02.14 00:36

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