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今年1月5日の新聞に新宿駅前に開業した診療時間が、平日夜6時から9時というユニークな診療所が紹介されていました。
大学生、それも医大生でない学生が集まって企画し実現したものだそうです。
記事によると
〈1〉 利用しやすい時間帯
〈2〉 通勤・通学に便利な場所
〈3〉 患者と医師が密接なコミュニケーションを取れる
――の3点を目指しているとのことです。
大本の発想は、以下のようです。
「会社や学校帰りに気軽に寄れるコンビニエンスストアのようなクリニックが欲しい。」
この診療所は、わが「コンビ二救急」とネーミングも発想も似通っています。ただ大きく違うのは既存の医療施設かそうでないか、です。
きっとその午後6時から9時は、受診しやすいのだと思います。通常の診療時間の場合、仕事・学校を抜け出て何時間もかけて受診します。
しかし、受診のために仕事は抜けたくないという場合があります。 この場合には、軽症の人がほとんどですので、「仕事抜けるほどではない」と思う人が多くなるのでしょう。
コンビニ診療形態は、利用者(患者さん)からみて便利な形態だと思います。需要も大いにあると思います。
でも、「今後どんどん進めていきましょう!!」とはなかなかならないと思います。
受診形態はコンビ二でも診療内容をきちんとしたレベルに維持するとしたら、やるべき事柄は多く大変だと思います。
簡単に言えば、維持費・人件費等を含め経済的に見合うか?ということに行き着くと思います。 新規に開業することも悪くないと思いますが、個人的には既存の施設が、このような社会の要請に刺激を受け患者受診行動に合わせた診療時間を再構成すべきと思います。
あぁ、ムツカシイ、頭が混乱しそう。この件は、医療体制、労働時間、経済的などなどその他いろいろな絡みがあるのでいずれ、もっと掘り下げて折に触れて考えたいと思います。
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前回ブログでお約束したケースです。病院に受診する前からの再現ドラマです。大筋はたどっていますが、一部創作が入っています。みなさんどう思われますか?
患者さんは、84才のおばあちゃんです。いつもは、この春に定年退職する長男夫婦と3人で暮らしています。高血圧で近くの開業医さんに月一回通って内服薬の治療を受けていました。
いつものようにお昼ごはんの後テレビを見て、珍しく休みの息子さんを含めた家族でのんびりしていました。ワイドショーで、気持ち良さそうな温泉とおいしい料理が放映されました。
「良さそうなところだねぇ、、、」
「少し暖かくなったら行って見ようかねぇ」
「孫もひ孫も、みんなで行こうかねぇ。」
などと話していると、おばあさんが、
「何か胸が・・・押されるように痛いんだけど」
「○×先生からもらってる薬、えっと、、、ニトロて言ったっけなめるヤツ、使ってご覧よ。」
「そこの引き出しにあるよ、出しとくれ。」
「ほら、早く。」
1錠舌下して、しばらくすると
「楽になったよ。心配かけたね。」
「心配だから救急車で病院に行こう」と家族。
「もう歩けるから、うちの車で連れてっておくれよ。この前テレビのニュースで、歩けるのに救急車使うなんて、、て言ってたよ。近所の手前もあるし、わたしゃ、いやだよ。」
「そんなこと言わないでさぁ。」
「調子良くなったんだから、絶対いやだよ」
「もう、言い出したら聴かないんだから・・・」
自宅の車を出して、おばあさんは、歩いて痛みもなく、息切れもなく普通に自動車に乗ったそうです。息子さんが運転し、お嫁さんがとなりに乗って病院に向けて出発しました。
「もうすぐ病院に着くからね。」
「なんかまた変に痛むよ、先よりずっと痛いよ、、あれ、あれ・・・」
「お母さん、どうしたの???」
「・・・・」
「おかあさん!!」
返事がありません、見る見るうちに顔色が真っ青になりぐったりして呼吸が途絶えました。
「病院目の前だから、胸を押してろ!!」
と息子さんが叫んで、お嫁さんがとにかく胸を押していました。病院の玄関にぶつかる寸前まで車を乗り入れて病院の受付で
「うちのばあさんがおかしいんだ、急いで診てくれっぇぇぇ!!」
大急ぎで、救急担当者が集合し、引き続き処置を開始しました。 モニター上、心静止。 蘇生処置を試みましたが、心室細動、無脈性電気活動、までは行ったものの20分を経過したころより心静止から抜けられなくなり、息子さん他家族の方の了解下に永眠を確認しました。
最後に、息子さんから
「初めの時に、急いで救急車を呼んどけば良かったのですか?」
と問われた時に、答えに窮しました。
「そうだ。」
というのが本筋でしょうが、もちろん救急車でも結果はかわらなかったかも知れません。でも昨今の報道の風潮をみていると
「救急車は、重病人のためにあるんだから、あんまり呼ぶな!」
という印象を受けます、もちろん正論なのです。そうなんですが、その影で今回のおばあさんのようなケースも結構、我が「コンビニ救急」に運ばれます。
だれが重病を判断して決めるのか?
そこが明確でない以上救急車の出動需要は増えるばかりです。
東京都は、電話相談にて対応しているようですが、東京以外でそのようなことが維持出来るのでしょうか?救急医療体制への???が膨らみ考え込まされました。
おばあさんのご冥福を祈ります。
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ある日のこと、いつもどおりに夕方まで過ごしていたら、午後5時半よりお祭り騒ぎになりました。
えっ!!何のこと??
午後5時半ごろ病院の外来受付に、「うちのおばあちゃんが、おかしい! 急いで診てくれぇぇぇ!!!」と家族の人が、駆け込んで来ました。・・・この方に関しては次回のブログ記事でくわしくお伝えします。もちろん誰かは分からないようにしますが、とってもおおきな問題点がありましたので、
午後6時には、自動車と接触した自転車に乗っていた若者が、搬送されました。
午後6時15分には、90歳のおじいさんが、歩いていたところ横を通過したトラックに巻き込まれて交通事故!搬送されレントゲンを撮ってみると以前に手術した左右大腿骨の金属が折れるくらい大腿骨が粉々になり、しかも、骨盤骨折がありました。残念ながら当院で対応するのは難しいとの判断で最寄りの救命センターへ転送となりました。
午後7時にはめまいの患者、胃腸炎の患者、発熱の患者、などなどが次々と受診に見えかなりパニックになっているところ。
午後8時すぎに右そけいヘルニアかんとんの患者さんが受診、徒手整復に四苦八苦しているところ。
さらに午後8時半過ぎになり
「○×消防です、82歳男性、自宅の風呂で入浴中沈んでしまったとのことです。収容お願いします。」
「バイタルサインはどうですか?」
「現在心肺停止状態、蘇生処置実施中です。」
「できるだけ、早く搬送してください。」
・・・・・・・
結局お見送りが完了したのは12時近くなってから、、、その間も、その後もひっきりなしで朝まで一睡もできませんでした。
こんな夜もあります。
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先日の寒波の日。自宅で寝ていると、これまた玄関で寝ていた、愛犬が午前1時半ごろ、突然
「うぅ~~!、わんわんわん!!」
ナンダァ!ゴキブリでもいてびっくりしたんかいな・・
「わんわん、うぅ~~!」
ただならぬ声と思って起きて見に行ってみると、、、玄関の扉のスリガラスに約1mの大きさの白い影。
何だろう?と思ったものの、うちの犬は雌だから不埒な牡犬でも来たか、と思って
「しっ、しっ、あっち行け!!」
いったん影が消えたものの、しばらくするとまた白い影が見えたので、
「コラ~~~!!!」
と叫んで追い返した積もりになっていたら、入り口の金具が、
カシャン!!
何だろうと思って近くにあった棒切れをもって恐る恐る出て見たら、、、、
白い毛のコートを着た腰の曲がった小柄なおばあさんがフェンスから出ようとしていたのでした。
こんな時間に、見たこともないおばあさんが、なぜうちの玄関先をうろついていたんだろう?犬と間違えた照れ臭さと「なぜ?」という不気味さはあったものの思い切って
「どなたですか?何か御用ですか?」と尋ねたら・・・
「はぁ、ねえぇ、何でしょうかねぇぇぇ。」
「お名前をお聞きしているのですが?」
「はぁ、名前ねぇ、何でしたかねぇ?」
「こちらがお聞きしているんですが?」
「はぁ、、、」
だめだと思って、警察に連絡しお巡りさんの助けを借りることにしました。
賢明な皆さんはもうお気づきの通り、認知症のおばあさんが夜間徘徊して迷子になったようです。
その間帰ろうとする、おばあさんをあれやこれや言って引き留めていました。
「どこへ行くのですか?家に帰られるのですか?」
「それが分かればねぇ、確かあっちだったような、、」
「今お巡りさんがくるから、一緒に帰りましょうネ。こんなに寒いからお巡りさんの車で送ってもらいましょう。」
お巡りさんが到着しても、同じで埒が明きません。交番へ連れて行くしかないかと困っているところへ、たまたま通りかかった人が知っているというので、お巡りさんが家に行き息子さんを呼びに行き、
一件落着!
おばあさんが、言ってたのと反対の方角に連れて帰りました。
次の日、救急室のNsに、こんなことがあったと話すると、
「凍死予備軍を助けたんですねぇ、家に居ても救急から離れられない運命ですかぁ?」と少々呆れ顔。
同僚の先生に話しをすると、
「在宅の老人が増えてきたら、今回のような事例が増えるかも知れませんねぇ。」と考え込んでました。
わが愛犬は、
「・・・・・」びっくりしたのか怖がって震えてました。
でも、吠えなかったら-3℃の夜中に徘徊して迷子になったおばあさんに気づかなかったでしょう。確かに凍死したかも・・・、よくよく考えれば一番のお手柄ですかネ。
コンビニ救急には運ばれませんでしたが・・大騒ぎの夜でした。
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一見何の関係も無いようでいますが、結構密接に関係していると思います。
先日の台風並みに発達した低気圧の影響で当院近くは強風が吹き荒れ寒く、おまけに風に伴い空気がどんより重く、さらに冷たい雨がポツリポツリと降っていました。
思い出しただけで気がめいりそうな天気でしたが、わがコンビニ救急にも影響がありました。急性胃腸炎がやや減少し始め一息ついていたところ、誰かが救急室の前に自動車を止めました。何事と思って覗いてみると、、、誰かが車椅子に倒れるように座り込み運ばれてきました。誰だろうと思ってみてみると…
「ありゃ、あの人だ!!」
「えっ!」「○△さんだ。やっぱり、天気悪くなると、、、ねぇ。」天気が悪くなると、悪天候にもめげず受診する患者さんです。
「どうされました?」
「天気が悪くなってきたら気分も悪くなって、じっと15分も我慢してたけど直らなくって」
診察・検査一通りしても所見がありません。
そのうちに、「診てもらったら安心した。」とっとと帰宅しました。 結構多いのです、それから喘息の発作も多いです。(「喘息と気圧」はどこかで誰かの論文に関連が示されていたような記憶がありますが…) いきおい、朝出勤前に天気予報が気になります。「今日は晴れだから、・・・・・」とお天気占いの日々でもあります。固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
このお正月、当院に心肺停止の患者さんが搬送されました。今年は、当院は初めての先生が当直をしていました。その先生の蘇生は日本救急医学会のICLSに基づいたものであったのです。
そのため、まったく初めての先生で初めての蘇生処置でしかも大変にテンポよくされたそうですが、にもかかわらず、当直スタッフは何とか対応できたという話です。
「ほんとにぃぃ???」
「信じないのですか? 完璧でした。」
「いやぁぁぁ、ねぇ。」
「コースに出ていてやってたことをそのままされたので、初めての先生だったけど、次ぎどうしていいか良く分かりました。」
「いつもの救急室のとおりだったんだ。」
「コースに出てて良かった、いつも結構、気後れして参加してたんですけど。・・」
「そう、次からもがんばってね。」
「はい!」
と、えらい鼻息が荒くなっていました。
救急医療の標準化といわれていることから、院内コースだけでなく院外のBLS、ACLS、ICLS、JPTEC、JATEC、などなどいろいろなコース参加を勧めているところですが、時間と費用が、、、、
悩みの種です。
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昨年11月3日に開設以来22000回のアクセスを戴きまして有難う御座います。開設した本人が一番驚いています。もちろん、m3にて「楠本さん」に紹介いただいたことがアップにつながっております。
紹介記事が掲載されて以来、定期的にのぞいてくださる方が約4倍になりました。感謝しております。
連日記事をアップできればよいのですが、読んでいただいておわかりのとおり日常に振り回されています。
毎日の断面を出来るだけ切り取り表現することで、今の救急医療が抱えている問題点をあぶり出せたらと考えています。
これからも、堅苦しくなく、楽しく、それでいて参考になるような記事につとめますので、時々のぞいてください。
2007年1月2日 ちょっと休憩中に・・・
た、狸が梨食ってる。
【追伸】
今日のニュースでお餅を詰まらせて多くの方が亡くなっていると報じられています。
本当に、お餅に気をつけてください。
東京消防庁から、「お餅は小さくちぎって、、、」というコメントが出たそうです。
ちがう!! あぶない!!
無理にお餅を食べさせないで、、、
普通に食べられないなら、お餅をとかしたおつゆだけにして!! お願い!!
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