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老若男女問わず冬はよく風邪を引きます、風邪を引いた時には入浴を避けるように、とはよく言われることです。
しかし、熱のではじめの時は寒く感じるので多くの人が風呂でよーくあったまって、布団に寝ちゃおうという人が多くいろいろなことが起こります。ある寒い当直の日、雪でも不利そうな天気でした。こういう日は、しずかにしみじみ過ごしたいと思っていたら、救急隊からのコールが鳴りました。
「82才女性、入浴中に心停止となりましたが、家族が蘇生して、自己心拍は戻りました。受け入れお願いします。」
「受け入れ大丈夫ですが、バイタルを教えてください。」
「意識レベル一桁、呼吸速迫で酸素5L投与してSpO2 98%です。血圧は、120の80心拍数90回です。」
「後何分ですか?」
「約5分です。」
到着してみると割りと元気そうだったので、レントゲン等の検査をすすめていると、肺全体に真っ白い影が広がっていました。
さてどうしたもんか、元気そうだしとりあえず呼吸も落ち着いているので、とりあえず入院し肺炎の治療をと家族に話して病棟に上がりました。家族に話を聞いてみると、・・・・
「どんな状態だったのでしょうか?」
「実は、ばあさんは風邪引いて37度5分熱があって、寒い寒いと言ってたんです。」
「今日一日はどうでした?」
「いちんちじゅう布団に入って、食事もあまり取ってませんでした。」
「なぜ風呂に・・・?」
「あんまり寒いって言うもんだから、風呂であったまればちょっとは違うかと思って入れたんです。」
「はあ、いつも独りではいるのですか?」
「そうですが、今日は風邪引いてたので、孫が風呂の外でばあちゃんに声かけてました。」
「そうですか。」
「そうするうちに、突然バシャ、バシャと音がし始め、行ってみたらうつ伏せになって動かなくなっていました。すぐに引き上げてみたらぐったりしていました。」
「どなたか蘇生の心得があったのですか?」
「孫が、救急救命講習会を受けていて、少しできるので息を吹き込んだら、咳をして戻りました。」
「どれくらいの時間でしたか?」
「ほとんど1分もかかっていないと思います。」
「すぐに蘇生できたので、後遺症は少ないと思いますが、肺炎はひどいのがありますので、入院して治療しましょう。」
約一カ月後お孫さんに手を引かれ喜んで帰って行く姿を見るとなんだかうれしくなっちゃいました。
「バイ・スタンダーCPR」といって周りにいる人がとりあえず出来ることから始める。という考え方で、最近特に普及してきました。
誰しも知ってて損は無いと思います。固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)