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  先週の「コード・ブルー 第2話」での中の言葉です。 

「…あなたは、夜中に受診せざるを得なかった患者さんの気持ちを受け止められなかったということですね。…」 

(児玉清さん演じるセンター長の言葉です。正確でなかったらごめんなさい、大意をお取りください)

 これは、相澤というレジデントが、歯痛で来た患者を帰宅させたあと、翌日になってその患者が心筋梗塞による心肺停止となったケースに関するやり取りの中で、発せられていた言葉です。 

果たして、「歯が痛い!!!」と来院した患者さんから、心筋梗塞を診断することができる医師が何人いるでしょうか?少なくとも私はできません。そこが診断できなかったと非難するのは、行き過ぎのように思います。もっとも、ドラマの中での上司の対応は、うらやましい限りですがちょっと現実的ではありません。

 しかし、このエピソードからわが身を振り返ってみて、果たしてどう対応するでしょうか?詳細な問診と検査で行き着くこともかなり難しいかもしれません。ただできるとしたら、時間外診療の忙しい中でも患者さんの話す病歴に耳を傾けるように努力することぐらいでしょう。

 「…あなたは、夜中に受診せざるを得なかった患者さんの気持ちを受け止められなかったということですね。…」

 日々自分を振り返り、気持ちだけでも受け止められるようになりたいものです。 こう書くと、『今大批判の「コンビニ受診」を助長してむちゃくちゃになるじゃないか?!』とお叱りの声も聞こえてきそうですが、わたしは、出来ることからコツコツとやっています。

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   先日7月の3~5日に松本市で開催された呼吸療法医学会に行ってきました。30回の記念大会でありまた、教育プログラムが多く勉強のために行ってきました。

  呼吸療法の進歩は、「時代の流れは侵襲の少ない管理」といえるのかなと思います。自発呼吸を可能な限り温存し、できれば気管内挿管を避けるようにという印象がありました。もちろん、重症は別です。そのときは、集中治療し期間をできるだけ短くとなるのだろうなぁと漠然と考えて帰ってきました。

 

   一点気になることがありました。2日目の最後のパネルディスカッションで、2次病院での呼吸管理の問題点が議論されていました。わがコンビニ救急にも呼吸管理が必要な人が搬送され、治療していますので、「何かヒントをつかみたい!」と思い参加しました。

  発表の演題は、「どこも苦労しているんだなぁ、うちだけじゃないか。ウンウン。」と慰められました。呼吸ケアチームを作って介入するとか、可能ならば院内で集約するとかということかなと考えていました。 

そしたら、ディスカッションの終わりごろから議論が変な方向に…… 

「人口呼吸管理をするのに認定制度を作れ!」

とか

1,000床以下の病院では呼吸管理しないほうがいい。」

とか

「集中して効率を上げるのは20年前からわかっていることで、何を今更、、、」

 ごもっともかもしれません。でも、認定制度を作ると人工呼吸にかかわる医者が減ってかえってマイナスではないかと思います。

  それに、施設集中にした場合、救急と同じことになりませんかねぇ。集中した施設にいる先生方が100%受けてやってくれるのですか??? その手からあぶれた患者さんは、どうするのですか?救急で集中がうまく機能しなくて救急崩壊などといわれているのではないでしょうかねぇ。なにより、医療資源を集中すること自体医療にとって良い事ですかねぇ。 

  私たちは、経済を無視して医療はできませんが、経済に振り回されて医療の大目的である

「患者さんの治療をする、健康を守る」

 ことを忘れてもいけないと思うのです。

  今回の学会長の岡元先生が会長講演で 

「EBMは、大切に考えなければならないが、EBMに振り回されて患者さんに良いと思われることを手控えてはいけない。EBMで結果の出てないものの中に次のヒントが隠れている。」 

(細かな言葉はうろ覚えです、意味をお汲み取りください)とおっしゃっていました。 

 

そのとおりと思います。老婆心ながら岡元先生のことばの「EBM」を「経済」と読み換えていただくといっそうわかりやすいかと思われます。

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   ここんところ、世間の「コンビニ救急」に対する風当たりは相当なものです。なんか、悲しくなってしまって店じまいしようかとも考えたくらいです。だいぶ愚痴って書いてみます。 

 

いろんな逆風が吹いています。 

 

  まず、医療提供側の問題つまり病院の問題があります。よく言われていることですが「コンビニ救急」を維持しようにも医師・看護師が不足していることです。医師は、過重労働やリスキーな医療行為などのため、救急を研修医時代の一時修行の場と捉えられているフシがあります。一方、看護師は、例の「7対1」のため今も不足気味です。2~3年前に比べ仕事量が増えたにもかかわらず、かかわれる医療者の数は減少しています。――――なぜ??? 

 

つぎに、医療受益側つまり患者の問題があります。いつ誰が言い出したかはわからないのですが、「患者様」という呼びかけ、これが圧倒的に医療側と患者側との関係を壊したと思います。  もっとも、それまでの特に医師の言動が高圧的であったことの反動でもあるのでしょう。でも行き過ぎてしまっていると思います。 

 

――― ある休日の夜、電話を取った事務当直から困った声で

「午前中に発熱で受診された患者様から、薬を飲んだけどすぐにぶり返した!! と電話が入っています。」

「今処置中で手が離せないけど、ご心配ならお手数ですが再度受診してください。と伝えて」

「わかりました、そのようにお伝えします。」 

 

20分ぐらいして、母親に連れてこられた20代後半の男性が受診しました。 

本人でなく母親が

「薬をもらって飲んだら、汗が出て治ったのに、夜になったらまた熱が出てきた、どうしてくれる! 明日うちの子は仕事なのよ!!! 薬間違えてるんじゃないの?!」」

といきなりまくし立てられました。

「何度薬を飲まれました?

「1回で熱が下がったから、1回ですよ。」

「確か、朝、昼、夕の3回服用するようにと処方したはずですが…。この時間だから飲み終わっているはずなんですが…。」

「まだ、2回分残ってるわよ、ほら。」

「1回だけで病気が治ったら我々苦労しませんよ、指示どおりに飲んでいただかないとなんとも…」

「あきれた! 自分のミスを患者のせいにしている、なんて医者なの。今度どこかに投書してやる。」

「あのですねぇ・・・・・」 

 

このような「患者様」が確実に増えています。

 

はぁぁぁ。

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  皆様、ご無沙汰しております。ここんとこ悩みの底に沈んでおります狸です。

 最近の報道で、「医療」特に救急医療を取り巻くきびしい環境の中では、のんびりとヒューマンウォチングをしながらという余裕は消え、眼ぇ血走って仕事をしています。

 

「  狸がねぇ・・・」なんて言おうモンならにらまれそう、なんかギスギスしています。

 

 わが、コンビニ救急もマンパワーの問題があったり、「なに?専門じゃないのかぁ??」とかの患者さんの声を聞くにつけ「コンビニ」は看板下ろしたくなってくることがあります。

 でも、「コンビニ救急」はそのよさがあると思うのです。受診される患者さんの多くは、いわゆる「オーディナリ・デジィィズ」いわゆる、「風邪引き」「腹痛」などです。

  もちろん見逃してはならない重大な病気も初期は風邪症状だったり腹痛だったりするのです。だから最大限の注意をはらってみないといけませんしそうしているつもりです。

 気軽にかかることが出来て、見落としがないことと専門治療の元へ必要な人を遅滞なく転医するのが理想と思います。もちろん待ったなしで処置しなければいけないときになんとか必要な処置ができることこれがコンビニ救急の役割と思うのです。 こんな事を踏まえて、考え込んでいます。 温かくコンビニ救急を見守ってほしいとおもいます。  

 

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  ご無沙汰しています。最近救急医療に関して、いろいろなニュースが流れ、また、イロイロなブログにイロイロ意見が書かれているのを見るにつけ、

 疲れます!! 

  どうしようもない患者さん、が受診することもあるでしょう、忙しすぎて手が回らなくて燃え尽きそうになることもあるでしょう。

でも、誰かが取り組まねばならないことではないのですかネェ? 

今、救急に関わる人が減りつつある印象です。寂しい限りです。

 愚痴りたい気持ちも分かります、やめたいという気持ちも分かります、だけど、現場をほっとけませんし、求められてもいます。少しでも多くの後輩たちが、救急医療に興味関心を持って取り組んでもらえるよう、このブログでは「へぇ~~~!」「うそ~~ぅ!」「ハハハ、バッカでぇ!」といえるケースの紹介をしたいと思います。また、少しでも参考になるようなケースも紹介したいと思います。

 肩の力抜いて、そうカッカせんと・・・・・。ね!

 

 お題:「めまいと師走」

  いよいよ大晦日、ばたばたして過ごしている我がコンビニ救急も今年は後一日、今日は当番ではありませんので、のんびりと・・・ 

今年の12月にはいってから、ちょっと気づいたことです。 

  先日、事務当直から連絡「救急要請です。71歳女性、めまいと嘔吐です。血圧・・・。」 

「歩けますか?」

「歩行不能です。嘔吐繰り返しています。」 

「後何分ですか?」

「約3分で到着します。」

 

 それなら病院の目の前じゃない、近くで鳴っていたピーポーだな。などと考えていたら、到着。

  救急室内に搬送し、落ち着いたところで 

「どうされました?」

「朝ごはんを食べた後で急にぐるぐる目が回って、気持ち悪くなりました。ウプッ!!」

「何か変わったものや生もの、または賞味期限切れのものはなかったですか?」

「特にありません。おえぇぇぇ!!」 

「家族の方は、大丈夫ですか?」

「同じものを食べたけど大丈夫です。」

 診察してみると、眼振が見られます。以前数年前に、メニエール病にかかったことがあるそうです。とりあえず点滴を開始しましたが、結局数日間入院になりました。

 

 症状軽快してから、よくよく聞いてみると 

「この12月に色々やることが多かったので、目が本当に回ったんですかネェ」

「そうかもしれませんが、何か思い当たることでも・・・」

「実は、暮れなのに正月準備をして忙しいのに、嫁ときたら・・・・」

それから、約10分間にわたって愚痴る愚痴るちょっと書けないくらいに、、、、、 

「すみません先生に言ったらすっきりしました、ごめんなさいね。」

「い、いいえぇ、、、」

「なんかすっきりして、お正月が迎えられそう、よかった!」

「何よりでしたネェ。」

 退院の迎えに着た、お嫁さんと仲良く帰っていきました。無事でありますようと祈るだけです。

 以上のようなケースが、結構多いみたいです、特に師走。できれば救急車じゃないほうがいいでしょうけどネェ。

 

   よいお年を!    

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  最近、救急のコンビニ化が何かと話題になっていますが、悩ましいこともありまだ考えがまとまりません、おいおい考えていこうと思っています。

 

  先日、当直のときにこんなことがありました。。。。。 

「帰宅途中で(ゼィゼィ)喘息発作を起こした(ゼィゼィ)から、診て(ゼィゼィ)欲しい。(ゼィゼィゼィゼィ)

と顔色の悪いハタチ台の勤め人風の人が飛び込んできました。

  受診受付もそこそこに、早速診察室で診てみると、胸部聴診上、明らかに喘息発作を起こしていました。すぐに吸入を行い、、、、まもなく発作は治まりました。 そこで問診してみることに

 

「もともと、喘息があるのですか?」

「子供の頃、よく発作で病院に行ってましたが、中学の頃から発作はおきなくなっていました。」

「今何も治療はしていないんですね?」

「はい、ただ、風邪を引いたりすると少し発作が起きてしまいますので、近くの先生から薬をもらっています」

「今、日常的に薬を使っていますか?」

「特にありません。発作の時ように吸入はもらっていたのですが、家に忘れてきていて、、」 

「今日は何かきっかけがあったのですか?」

「ちょっと風邪気味でしたが、駅から歩いていたら、目の前を歩いている人が急にタバコを吸いだしたんです。そのときの臭いと煙が鼻に入ってから、急に苦しくなりました。」  

 

そういえば、自宅近くの駅から帰る道で、歩きタバコをしている人が多く目に付きます。禁煙区域が広がり、分煙の考えが普及したせいでしょうか、人の集まる場所での喫煙はほとんど見かけなくなりました。

その分かもしれませんが、歩きタバコの人が増えています。   歩きタバコの経験のある方、あなたの後ろで、喘息に苦しむ人がいるかもしれませんよ。

道路も公共の場と思いますが、ネェ。 携帯灰皿を持っているからどこででも喫煙して良い訳ではないのですが、、、

 

 かくいう私も、同じ事の経験者です。

         狸は、いぶりだしの煙に弱いんですよぉ!!

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2007.11.04 11:07 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  仕事 / 職場  |  た、狸が梨食ってる!!  | 推薦数 : 2

祝!! 開設1周年

 ブログ開設以来1年が経過し、のべ11万件弱のアクセスがありました。 多くのアクセス感謝いたします。

 夏バテしたり、忙しすぎてブログネタを考え・まとめる時間すら取れなく、更新が遅れ気味でしたこれからはもう少し何とかしたいと思います。 

 

 昨年の救急医学会で、救急は救命センターや大病院だけが担っているわけでなく、多くは「ナンチャッテ救急」と揶揄されている当院のような一般中小病院も多くの受け入れをしているぞ!! という当たり前のことを伝えたくてブログをはじめました。 

 時代の変化でしょうか、今年の救急医学会で、2次救急病院のことが積極的に取り上げられ、ほんの片隅で上げた声が、少し届いたかなとも思います。ある意味すごい進歩と思います。  しかし、演題等で出ている『2次救急病院』とおっしゃるところのほとんどは、集中治療室があり、各科高度専門治療を行い、さらに独立した救急部門があるところがほとんどです。これらは、たまたま、救命センターとなってはいないものの実質的には、3次救急病院ではないかと思われます。

 そして、これらの病院の意見を、一般的な2次救急病院といってしまっては言い過ぎのような気がしますし、その意見を一般化することは昨年までの大学救急部や救命センター中心の「救急医学・医療」と同様ではないかと思います。

  最近、 医師中心の意見のやり取りを見ていると『「救急のコンビニ化」はイカン!! 』という意見が多くみられます。ところが、一般の意見は、『まさに医療はコンビニと同じである、しかも、専門医が100%自分たちを診て病気はすべて必ず治せ!! 』ということを求めているようです。この折り合いをどうつけていくべきかはなんともいえませんが、「こんなことがあってねぇ」というようなことを織り交ぜながら考えていきたいと思います。

 

  デモこんなことは、25年位前わたしが受けた大学での教育では、考えもしなかったことばかりですけどネェ。結構大変だけどある意味、面白いとも思います。

 

 これからもよろしくお願いします。

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  先日、夜のニュースで麻酔科医不足を特集していました。麻酔科開業の先生やら、救命センターの麻酔科医やらのドキュメンタリーです。

  私自身が麻酔科で救急で、というからかも知れませんが、麻酔科医不足について報道されたことは、「そうだ!そうだ!」と思い、すなおに「これでチョットは楽になってくるかも知れない」等と甘いことを考えていたのです。

 が、いざ現実は、もっと厳しい。

 今が不足してにっちもさっちもいかなくなっているのです、明日の10人より今日の1人です。 

 

  又、病院つぶしの政策のため近隣の病院が次々と救急病院を降りていっています。おかげで、我がコンビニ救急も大繁盛です。

   デモ、このまま続くのかなぁ?過重労働も物ともせず日夜仕事をし続けている一部の熱心なスタッフの情熱に支えられている現状は、早晩きしみが来ると思うのだけど、、、、組織体として取り組むなどの手を打たなければなぁ。 

などと考えているといつもの救急請。

 

 「◎▽救急です、交通事故の3才の男の子の受け入れをお願いします。」

 エ、?! 子供の外傷?

    ありゃりゃ???

        そんな遠方から?? 

「どんな程度ですか?」

「乗っていたワンボックスワゴン車の、出会い頭の事故です。後部座席に乗っていたため、車内で転がって前額部を打撲した模様です。」

「意識はどうですか?嘔吐してないですか?何か所見がありますか?」

と矢継ぎ早に質問をし、で、出来れば、他の病院へなどと考えていたら

「歩行可能で、意識レベル清明、嘔吐ありません。」

「応急処置になるかと思いますが、それでよろしければどうぞ。」

 30分ほどして到着してみると、その子は元気に走り回っていましたので診察して無事帰宅となりました。

 一つ疑問に思ったことがありました。

 

 ナゼ、30分もかけて当院まで来たのか?と言うことです

 救急隊に「途中に最低5件は、救急病院があったはずだが?」と何で搬送したの?と言外ににおわせてきいてみると、

 待ってましたと救急隊から反撃の返事

 「小児外傷といっただけで、処置中とか専門じゃないなどあれこれ理屈を言って断られます。」 

「そ、そんなことはないでしょう。」

 「小児といっただけで、受け入れ先がうんと狭まり、まして外傷となると受け入れ先を探すこと自体が至難の業ですよ。」

ちょっと後ろめたい気になりました。

 

 これで断りゃあ、「たらい回し」。

親の気に入らなかったら「民事裁判」。

パーフェクトにいかなかったら「医療ミス」。

 一生懸命やっているのになぁ、ナゼか切ない。

 今回はとりとめない愚痴の連続でした、チョット疲れてるかも、、、

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  おかげさまで、アクセスのべ10万回を越えました。

 

感無量です、自分の書いたつたない文章をこれだけ多くの方に読んでいただけるなんて感謝以外何もないです。

    昨年11月3日文化の日に、なにか、文化的なことをしてみようと始めてみたのがきっかけです。

文化的活動かは分かりませんが、

「こんなことを世の中の片隅でやっているぞ」ということが少しでもわかっていただければ嬉しいです。

 忙しすぎて、更新できなかったり、あまりに反響が大きくてビビったりしていました。また、押し寄せてくる熱中症の治療をしているうちに、自分自身も夏バテとなりダウンしたりしていました。 あまり頻回に更新はできないかと思いますが、これからもよろしくお願いいたします。

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  タイトルから、艶っぽい話を想像していた方ごめんなさい。ちょっと違いますが、マァお読みください。

 

  先日、二十歳台前半の若者が急病で心停止、搬送されました。

 

   あの手この手で蘇生を試みましたが、PEA(心停止のモニター波形は見られるが脈を触れない状態)から抜け出られなくなり残念ながら救命できませんでした。

  母親は半狂乱、しばしば失神し、父親は、言葉を失い呆然として天井を仰いで涙するばかり。  病状説明しても事務手続きの話をしてもボーゼンとするばかり。まあ、当然のことでしょうけれども、ハテ、困ったと思っていると、二十歳台後半のお兄さんが駆けつけてくれました。

  「・・・・というわけで救急隊から含めると、かなりの時間蘇生処置をおこなっていますが効果が見られません。」

「分かりました、両親によく話をしてみます。」

    それからてきぱきと物事を進め、母親を慰め、時に説得し、父親を叱ってしゃんとさせたりしました。 

   後は、帰りの寝台車を待つだけとなったところで、

 

「すみません、しばらく弟と二人にしてもらえますか?」

 

そっと、部屋の扉を閉めてまもなく押し殺した声の嗚咽がかすかに漏れてきました。

 

   しばらくして、しずかになったところで声をかけたところ、また何事もなかったように振舞っていました。  

「あのおにぃさん、すごいですねぇ。」

 

「どうして?」

 

「あれだけ色々の事をテキパキこなして、しかも両親をぐいぐい引っ張っていったんですものねぇ。」

 

「それだけじゃないよ、弟さんのことはとっても大切にしていたんだろうねぇ、あの嗚咽は忘れられないよ。耳に残っているよ。胸が締め付けられそうだった。」

  ホントに惚れ惚れするような人でした。

 

 コンビニ救急は、いろんな患者と、いろんな家族・関係者が出入りします。

ヒューマンウォッチングには最高かもしれません。私も見習うことが結構あります。

 

 救命できなかった患者さんのご冥福をお祈りいたします。

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