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2008.07.10 23:51 |  講演会  |  循環器  |  糖尿病  |  神経内科  |  メタボ・肥満  |  ちんすけ  | 推薦数 : 1

7/10高血圧講演会(広島市)

18時45分より
循環器シンポジウム~高血圧~

Opening Remarks
M先生(H大学大学院病態探求医科学講座脳神経内科学教授)

基調講演
司会:K先生(H大学大学院医師薬学総合研究科循環器内科学教授)

①「高血圧と慢性腎臓病」
K先生(K大学内科学教授)

CKDの定義

CKDは、心血管病の危険因子

CKD発症のリスク因子
・加齢
・血圧上昇(130/80以上)
・耐糖能障害、糖尿病
・肥満、BMI増大
・脂質代謝異常
・喫煙
重複するとリスクはさらに高まる。

腎障害の変遷:腎炎(1980年代)~CKD(2000年代)へ

内圧は一定 ~50mmHg
輸入細動脈 自動調節能

正常では、自動調節能が働き、糸球体内圧一定だが、
高血糖、糖尿病、肥満、メタボリックシンドローム、高血圧、高蛋白食で、自動調節能が破綻し、全身血圧依存性糸球体高血圧となる。

糸球体血圧を知りうるか?
→アルブミン尿が、糸球体血圧を反映する。

アルブミン尿を見る(動画)
正常糸球体 肥大糸球体

内皮細胞障害により、アルブミン尿が生じる。

糸球体高血圧
 ↓  ↑  →アルブミン尿
内皮機能障害

微量アルブミン尿は、微量ではない。
さらに微量から心血管病リスクが上昇

アルブミン尿の程度による心血管病予後(HOPE試験)
→微量アルブミン尿の前段階からイベント増加

アルブミン尿と蛋白尿は異なる。
アルブミン尿は、経度の蛋白尿ではない。
・質的に異なる

CKDの発症・進展過程

CKDに適した降圧薬
1.糸球体降圧力
2.内皮保護力

②「高血圧と糖尿病」
K先生(J大学大学院教授)

ACCORD試験の中間解析結果についての考察

ADVANCE、VADT、ACCORD試験結果についての考察

2型糖尿病は、治療が遅れれば遅れるほど、大血管障害の発症阻止・進行阻止は難しくなるので、診断直後からの統合的な治療が必須!

高血圧患者が、糖尿病を発症していないか、チェックが必要。

ARBの膵β細胞保護作用

パネルディスカッション
「症例から考える降圧療法」 
司会:M先生(S病院院長)
   F先生(T大学大学院医学系研究科内科学教授)
   
各症例ごとに、出席者が回答し、設問ごとの答えのパーセントが表示されるシステム

 司会の2先生は、JSH2004のガイドラインとの関連を、該当箇所で解説された。

症例1:CKD合併高血圧
K先生(K大学内科学教授)

ARBが第一選択。
オルメテック投与により、血圧も蛋白尿も下がるが、蛋白尿の下がる割合の方が大。

CKD合併高血圧

オルメテック20処方
   ↓
血圧130/80
  アルブミン尿+なら
    ↓
ARB増量オルメテック40に

ARBを高用量・長期使用で、寛解も期待できる。
臓器保護効果は、降圧力と相関する。

ARBで下がらないとき、どの降圧薬を併用するか?

Ca拮抗薬
L型Caチャネルをブロックする。
L型Caチャネルは、上流にあり、下流にはない。
Ca拮抗薬投与により、輸入細動脈拡張、輸出細動脈収縮
Ca拮抗薬投与で、糸球体血圧上昇の可能性あり

Ca拮抗薬の強さに隠された宿命
Ca拮抗薬は、腎保護を苦手とする。
この課題を克服したCa拮抗薬が開発された
→カルブロック

カルブロックは、心拍数を下げるが、アムロジピンは、心拍数を上げる。

CKD患合併高血圧患者に対するカルブロックの効果
・カルブロック:心拍数↓、尿蛋白下がる
・アムロジピン:心拍数↑、尿蛋白下がらない

症例2:糖尿病合併高血圧
K先生(J大学大学院教授)

第一選択薬は、ARB

StenoⅡスタディによると、
HbA1cと血圧のコントロール目標達成率は低かった。

カルブロックには、抗酸化作用あり。

RA系薬+カルブロックにて、
酸化ストレス、炎症マーカーは、↓
アディポネクチンは、↑

症例3:メタボ合併高血圧
K先生(H大学大学院医師薬学総合研究科循環器内科学教授)

第一選択薬は、ARB

徹底した自己管理必要

服薬のコンプライアンスが悪い場合は、例えば、スタチンは夕食後投与が望ましいが、飲み忘れが多いようなら、朝の降圧薬(long actingのもの)といっしょに内服してもらい、1日1回の内服ですむ工夫を。

RA系抑制によるインスリン抵抗性改善メカニズム(可能性)

CASE-J
BMI大ほど、ブロプレスによる恩恵が大きかった。

オルメテックは、ラットにおいて、
脂肪細胞のサイズを縮小させた。
インスリン抵抗性を改善した。
血中アディポネクチン濃度を上昇させた。

症例4:脳梗塞合併高血圧
O先生(H大学病院脳神経内科診療准教授)

SPARCL研究
ストロングスタチンにより、脳卒中再発16%抑制
ただし、脳出血のリスクあるので、しっかりと血圧を下げ、脳出血予防必要

アクトスにより、脳卒中再発抑制
降圧療法が基盤

MATCH研究
アスピリン、クロピドグレル併用は、脳出血のリスクが増加
脳梗塞再発予防に関しては、単剤と2剤併用で差はなかった。
→クロピドグレル単剤投与を。降圧で脳出血予防も。

PROGRESS
コバシルで、脳卒中再発抑制

脳卒中二次予防
下げれば下げるほどよい。降圧に応じた降下

夜間早朝高血圧が、脳卒中再発の危険因子
→早朝高血圧を管理できる降圧薬を

オルメテックによる脳梗塞慢性期における脳血流量と、認知機能の改善効果

Closing Remarks
K先生(H大学大学院医師薬学総合研究科循環器内科学教授)

とても、有意義な講演会でした。

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19時半より、ちょっと気になるあの話TV講演会

講演①特定健診・特定保健指導の具体的取組み
(N病院内科部長 K先生)

講演②メタボリックシンドローム・肥満を診るコツ
(T病院内科部長 M先生)

有意義でした。

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