第44回 福山泌尿器科会
情報提供
症例検討
特別講演
「認知症・脳疾患を合併する高齢者排尿障害の診断と治療」
―脳血管障害、パーキンソン病、認知症―
T大学医療センターS病院内科学神経内科准教授 S先生
●脳血管障害における排尿障害:OABが多い。
脳卒中、パーキンソン病などの中枢疾患は、典型的なOABを来たす。
OABによる尿失禁(OABwet)
脳血管障害による尿失禁の半分は、OABwet
膀胱内圧測定(ウロダイナミクス)の結果、OABが7割。USRもあり。
運動麻痺の強いものに、排尿障害も多い。
OABのメカニズム
前頭葉内側・基底核の病変:歩行障害+OABを来たしやすい
蓄尿で賦活される健常脳
高齢者の転倒と歩行障害
原因:中枢疾患が多い
・パーキンソン症候群
・脳卒中
パーキンソン症候群の原因
多発性脳梗塞が非常に多い。
誤嚥性肺炎起こしやすい。脱水脳症。
白質型多発脳梗塞の症状→OAB
OABの症状は、認知症、歩行障害よりも多い。
→OABは、多発脳梗塞の初発症状となる。
●パーキンソン病と排尿障害
1817年:振戦麻痺の論評
パーキンソン病とは
・疫学:有病率 100人/10万人、男女差なし、人種差なし
(てんかん1000人/10万人
認知症 700人/10万人(65歳以上)
脳卒中 470人/10万人 )
・MRIでは異常がみられない
・黒質(と大脳皮質)のレヴィー小体には、αーサイヌクレイン蛋白が蓄積
・パーキンソン病(とDLB)の診断
MIBGシンチグラフィー
無症候性心臓除神経
・6割にOAB症状
(腹圧性尿失禁に有意差なし)
・パーキンソン病の運動障害、排尿障害
2度から、OAB症状。進行すると、機能性尿失禁
・パーキンソン病による排尿障害は、OABが主体
・パーキンソン病とβーCIT SPECT
・パーキンソン病の深部脳刺激と膀胱:膀胱容量が増える。
●認知症と排尿障害
本邦における要介護高齢者
要支援・介護:2007年3月440万人→2008年1月450万人
主治医意見書の要件
1.認知症
2.歩行障害
高齢者の認知症:アルツハイマーが最も多い。
アルツハイマー病
1906年 ALois Alzheimer
もの忘れ、見当識低下
時に失語症
もの盗られ妄想
意欲低下
認知症の診断
ミニメンタルテスト、MMSEによるスクリーニング
アルツハイマー病の診断:MRIによる海馬委縮
早期診断:アミロイドβ蛋白(髄液穿刺)、PETでのアミロイド斑
認知症と尿失禁:半数が尿失禁
(DLD:高頻度に排尿障害)
認知症と中枢アセチルコリン
認知機能に関わるアセチルコリンニューロンの起始核が蓄積。
アリセプトは、認知症を改善。
排尿障害と中枢アセチルコリン
中枢コリン作動薬(ドネペジル)と排尿機能
ドネペジルでOABがやや増悪。膀胱容量が増加。
ムスカリン受容体の分布と抗ムスカリン薬の副作用
抗コリン薬の忍容性:高齢者の認知機能
血液脳関門の薬物通過性
中枢コリン作動薬と末梢性コリン作動薬の併用は可能か?
●中枢疾患による排尿障害の治療
一般医のためのOAB診療のアルゴリズム
排出障害について
合併する前立腺肥大、腰痛症、糖尿病
ユリーフが有効
PSSサブスコアに対する改善効果
中枢疾患による尿失禁の半分は、機能性尿失禁
機能性尿失禁
下部尿路とその神経支配が正常だが、失禁するもの
高齢者尿失禁と機能予後
尿失禁・夜間頻尿→転倒
尿失禁・夜間頻尿→死亡率増加
尿失禁(脳卒中後)→認知障害
半側空間無視(右半球病変に多い)→尿失禁
リハビリにより、尿失禁が減少
排尿誘導に加えて、歩行・意欲認知の薬物治療の可能性?
→エルドーパ、アマンタジン、ドネペジルなどの中枢性薬物
機能性尿失禁とOABの関係
治療のまとめ
・脳卒中、多発性脳梗塞:末梢性抗コリン薬
・パーキンソン病:エルドーパ、中期以降は、抗コリン薬追加
・認知症:末梢性抗コリン薬、中枢性抗コリン薬併用の可能性
ということで、神経内科の先生によるOABの話は、とても有意義でした。
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田坂先生のメモリアルレクチャーが開催されました。
http://blog.m3.com/magic/20070212/1
http://blog.m3.com/magic/20070217/1
田坂メモリアルレクチャー 第1回
【プログラム】
2月9日(土):一日目
16:00~17:25
「つながりを求めて」
C学園 I先生
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=713768169&owner_id=5229419
17:30~18:55
「日常診療虎の巻」
O医療センター脳外科 N先生
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=713625102&owner_id=5229419
会場を移動し、懇親会(TFCオフ会)
2月10日(日):二日目
8:30~9:55
「これで分かる甲状腺触診」と「実践的な生活指導の仕方」 K病院 K先生
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=713719115&owner_id=5229419
10:00~11:25
「医者は頭の職人:私はいかにして間違い、あるいは時に正しかったか?」
K内科 K先生
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=713814095&owner_id=5229419
途中、禁煙で有名なT先生の飛び入り講演があった。
11:30~12:55
「泌尿器科疾患とプライマリケア」
-先生の外来こそが排尿障害診療の檜舞台です-
M泌尿器科 M先生
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=715949429&owner_id=5229419
オプション)
13:30~ 国泰寺にて田坂先生のお墓参り
大変有意義でした。
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第2回「疾患プロファィル」講演会
19時20分~
「小児科疾患」Kクリニック Y先生
「腎・泌尿器疾患」SクリニックS先生 、F病院 K先生
「甲状腺疾患」Uクリニック U先生
有意義でした。その中でも、特に、甲状腺疾患が有意義でした。
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