『学術講演会』
情報提供
一般演題
「持続型ESA製剤ネスプの使用経験」
EPOをネスプに切り替えることにより、Hb値維持が可能になる。経費削減効果もある。半減期長く、投与頻度減少することにより、スタッフの作業時間減少、リスクの軽減、廃棄物減少、保管スペース減少、腹膜透析患者の通院頻度減少等の副次効果もある。
特別講演
「CKD-MBDの管理のポイントーCinacalcetによる変革ー」 (K病院副院長 W先生 )
腎性骨異栄養症(ROD)という従来の概念から、CKD-MBDの概念へ
私には難しい話でしたが、二次性副甲状腺機能亢進症の治療において、レグパラが画期的な薬であることが理解できました。
有意義なご講演でした。
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第1回 備後心腎フォーラム
19:00 製品情報
19:15 特別講演
「日常診療におけるCKDの診かた」
K病院腎臓内科主任部長 F先生
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第359回福山地区内科会学術講演会
■ 演題 「腎臓病をいかに早期に診断し治療に繋げるか」
■ 講師 T大学大学院医学系研究科附属創生応用医学研究センター トランスレーショナル医学研究分野教授 M先生
高齢化、糖尿病など生活習慣病の増加とともに慢性腎臓病(chronic kidney disease,CKD)患者が急増している。2007年日本腎臓学会慢性腎臓病対策委員会からの報告では、GFR(糸球体濾過量:Glomerular filtration rate)60ml/min以下の推計数(20才以上)は約1900万人強に至り、人口の18.7%に至る。現行の検尿や採血(血清クレアチニン)では腎臓機能を評価することは難しいので、これら患者は見過ごされている。最近では積極的にGFRを予測し、早期からの腎機能低下をいち早く検出する必要が指摘されている。 (抄録)
世界の人工透析患者の5人に1人は、日本
日本人の480万人は、GFR50未満。 腎機能低下の疑い(学会が推計)
(2005年6月24日朝日夕刊)
約2000万人は、GFR60未満
日本のCKD患者数(eGFR<60、20歳以上で推計数。)
は、約1926万人。人口の18.7%
(2006年6月第49回日本腎臓学会学術総会)
背景には、高齢化、生活習慣病
●Topic1:腎機能早期診断について
Q.採血で、腎機能は評価できますか? Cr1.0は正常ですか?
(血尿、蛋白尿は、腎臓の機能を評価するものではない。)
Cr1.0、体重50kg、80才女性は、CCr40
→NSAID、造影剤で腎機能悪化に注意
ポイント:血清Cr値は、早期腎機能低下の把握には役立たない。
GFRの推測が臨床的には重要!
(原因が何であれ、あらゆる腎障害は、糸球体濾過の機能が落ちる。)
腎血流量と尿量の関係
CO 心拍出量 5L/min
×0.2
RBF 腎血流量 1L/min
×0.5
RPF 腎血漿流量 500ml/min
×0.2(FF濾過率)
糸球体濾過量 GFR 100ml/min
クレアチニンクリアランス(24時間蓄尿)の問題点
・面倒くさい
・患者がしっかり蓄尿しない
・腎機能低下に伴い、過大評価になる。(もともと不正確な検査で、腎臓内科医もやってない。)
Q.血清Crから、簡単にGFRを推測できるか?
今年5月の日本腎臓学会総会で数式発表予定
2006年N.E.J.
蓄尿の時代は終わった。血清Crから、GFRを評価しよう
日本人版GFR換算式
Crは、酵素法の値をそのまま用いる
女性は、×0.739(女性係数)
学会ホームページに計算するソフトあり
製薬会社のGFRカリキュレーターが便利。10秒で結果がでる。
(厳密には、今年発表の式ではないが、これでO.K.)
先生の大学では、Cr、eGFRが、自動的に出てくる。
2、3年後にはeGFRが直接出る時代に
CCr(24時間蓄尿)VS eGFR
先生の患者163人では、eGFRとCCrは相関。
GFR60以下では、きれいに相関。
(もともとこの式は、GFR<60で、正確)
CKDの定義
CKDのステージは、GFRの値から
ステージ3~5は、eGFRでわかる
ステージ4、5は、Cr上昇でわかる
Crではこれまで3期がわからなかったが、eGFRにより、3期の患者を見つけることができる。
CKDは、CVD、死亡、入院の独立した危険因子
心腎連関
eGFRの臨床的有用性
・NSAIDs、造影剤投与時
・心血管系危険因子の予測
・腎臓排泄性の薬物投与量決定
●Topic2:治療についての現在の基本的な考え方:糸球体高血圧、ARB
重要:糸球体高血圧の概念
糸球体病変(原疾患にかかわらず)
↓
糸球体濾過面積(GFR)の減少
↓
単ネフロン濾過量(SNGFR)の増加
↓
糸球体高血圧の発症
糸球体高血圧による構造と機能の障害
Important
原疾患に関わらず、GFR低下に伴い生じてくる2次的な血行動態、形態、機能異常の進展をいかに阻止する?
重要:糸球体高血圧の治療
降圧療法
RA阻害薬
血糖コントロール(糖尿病例)
代謝症候群の改善
GFR<60→ARB
DOIT3
(2型糖尿病合併症を30%抑制する介入方法の研究)
目標は、
BMI<22
HbA1c<5.8
SBP<120、DBP<75
LDL-C<80
DOIT3で推奨されている血圧のコントロール
(3~6ヶ月で、120/75を目標)
ステップ1:ARB or ACE-Iを最大用量
ステップ2:Ca拮抗薬を追加
ステップ3:利尿薬、βブロッカー、αブロッカーを順に追加
増加する末期腎不全の背後には、膨大な予備軍が存在
腎専門医以外を受診している。
これらをCKDとして捉え、対応する必要あり
Crは、すぐに上昇しないので、早期腎機能評価に適さない
CrからeGFRを推測し、早期腎症患者を発見
高血圧、肥満、代謝症候群の除去(予防)
糸球体高血圧
→降圧(ARB)
血糖管理(糖尿病の場合)
質問コーナー
・若い方で、eGFR50以下を見逃すな
高齢者でeGFR低下の人を治療するかどうかは、今後の課題
ということで、とても有意義な講演会でした。
講演の詳細な内容のレジメの配布もありました。
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第26回糖尿病合併症研究会
【製品紹介】19:00~19:15
【特別講演】19:15~20:45
「糖尿病性腎症の診断と治療~Remissionをめざして~」
A大学内科学講座病態代謝内科学分野教授 H先生
有意義でした。
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第2回「疾患プロファィル」講演会
19時20分~
「小児科疾患」Kクリニック Y先生
「腎・泌尿器疾患」SクリニックS先生 、F病院 K先生
「甲状腺疾患」Uクリニック U先生
有意義でした。その中でも、特に、甲状腺疾患が有意義でした。
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第350回 福山市医師会循環器病研究会
<製品紹介>
<特別講演>
「心血管病の新たな危険因子~腎臓からの警鐘~」
K大学腎臓内科教授 K先生
1.生活習慣病診療において腎障害(CKD)は何を意味するか
2.慢性腎臓病(CKD)の成因は何か?
一般患者の9.2%、高血圧患者の35%、心不全患者の75%にCKD
3.慢性腎臓病(CKD)への対策
心血管イベントを抑制するために何ができるか
4.なぜ生活習慣病が増加しているのか?
GFR<60の心血管障害のリスク
脳卒中2倍に
CASE-J
心血管イベントの発現に影響した因子
・腎疾患関連危険因子は、ハザード比2.95
・CKDが最大の心血管危険因子である。
CKDの定義
1.腎障害の存在 -特に尿蛋白の存在が重要ー
2.GFR<60
1,2のいずれか又は両方が3ヶ月間以上持続
心血管病・腎不全の危険因子
・eGFR<60
・蛋白尿、アルブミン尿
CKD発症のリスク因子
・加齢
・血圧上昇(130/80以上)
・耐糖能障害、糖尿病
・肥満、BMI増大
・脂質代謝異常
・喫煙
重複するとリスクはさらに高まる。
最近は、IGTの段階から、既にアルブミン尿と言われている。
CKDは誰が診るのか? かかりつけ医
CKDに最初に気付いたのは、循環器内科医
腎専門医へ紹介するタイミング
1.尿蛋白2+以上
2.eGFR50未満
3.尿蛋白、血尿ともに+
1,2:将来腎不全になるリスク
3.IgA腎症のように、治療により寛解する病気があるため
高血圧、糖尿病、メタボリックシンドローム、肥満、加齢がCKD発生のリスクとなるのは、なぜか?
内圧は一定 ~50mmHg
輸入細動脈 自動調節能
筋原反応
尿細管糸球体 Feedback
交感神経活動
糖尿病腎糸球体
輸入細動脈拡張←高血糖の
輸出細動脈収縮←直接作用
正常では、自動調節能が働き、糸球体内圧一定だが、
高血糖、糖尿病、肥満、メタボリックシンドローム、高血圧、インスリン抵抗性があると、自動調節能が破綻し、全身血圧依存性糸球体高血圧となる。
糸球体高血圧を来しうる疾患
○輸入細動脈拡張
・高血糖
・高タンパク食摂取
・肥満
・高インスリン血症
・ネフロン数減少(低出生体重)
○輸出細動脈収縮
・RAS活性化
・インスリン抵抗性
・交感神経活性化
糸球体血圧を知りうるか?
→アルブミン尿が、糸球体血圧を反映する。
アルブミン尿を見る(動画)
正常 肥大糸球体
再吸収の閾値を超えたものが、アルブミン尿として出てくる。
アルブミン尿と蛋白尿は異なる。
アルブミン尿は、経度の蛋白尿ではない。
・質的に異なる
・出現機序が異なる。(アルブミン尿:内皮障害、蛋白尿:上皮基底膜障害)
・臨床的意義が異なる。(アルブミン尿=心血管病リスク、蛋白尿=心血管病+腎不全リスク)
微量アルブミン尿は、微量ではない。
さらに微量から心血管病リスクが上昇
アルブミン尿の程度による心血管病予後(HOPE試験)
→微量アルブミン尿の前段階からイベント増加
1.生活習慣病診療において腎障害(CKD)は何を意味するか
→心血管病の強力な危険因子である。
2.慢性腎臓病(CKD)の成因は何か?
→生活習慣病、メタボリックシンドローム等から、糸球体高血圧に
3.慢性腎臓病(CKD)への対策
→糸球体降圧療法
糸球体降圧療法
1.降圧 130/80未満
2.RAS阻害薬の使用
3.タンパク摂取量の適正化
4.体重適正化(内蔵肥満の改善)
5.糖代謝異常、インスリン抵抗性の是正
降圧目標
糖尿病、CKD→130/80未満に
Ca拮抗薬について考える
Ca拮抗薬
L型Caチャネルをブロックする。
L型Caチャネルは、上流にあり、下流にはない。
Ca拮抗薬投与により、輸入細動脈拡張、輸出細動脈収縮
Ca拮抗薬投与で、糸球体血圧上昇の可能性あり
SMART
血圧コントロール別にみた尿中アルブミンの経時的変化
アムロジピン使用で、血圧140くらいに下げると、アルブミン尿↑
血圧120以下にするとアルブミン尿増えない
Ca拮抗薬の強さに隠された宿命
Ca拮抗薬は、腎保護を苦手とする。
この課題を克服したCa拮抗薬が開発された
それが、カルブロック
カルブロック
1.交感神経活性化を抑制
2.抗酸化作用=NOの回復
カルブロックは、心拍数を下げるが、アムロジピンは、心拍数を上げる。
腎臓に対する交感神経の関与
他のCa拮抗薬
輸入細動脈拡張、輸出細動脈収縮→糸球体血圧上昇
カルブロック
輸入輸出細動脈とも拡張→糸球体血圧安定
慢性腎疾患合併高血圧患者に対するカルブロックの効果
・カルブロック:心拍数↓、尿蛋白下がる
・アムロジピン:心拍数↑、尿蛋白下がらない
カルブロック
Ca拮抗薬の宿命であった交感神経活性化を抑制
交感神経系を活性化しにくいアテレックもそう。
しかし、効果の差あり。
降圧力:アテレック△、カルブロック◎
作用持続時間:アテレック△、カルブロック◎
L型Caチャネル抑制:アテレック△、カルブロック◎
Ca拮抗薬の世代別分類
第3世代(a)長時間作用型のアムロジピン
第3世代(b)長時間作用型+付加価値のカルブロック
糸球体降圧作用を有するARB
腎保護を目的としたARBの使用を
1.用量設定
2.開始時期
3.いつまで使うか
ロサルタンの蛋白尿抑制効果
腎障害合併高血圧
オルメテック20処方
↓
血圧130/80
蛋白尿+なら
↓
ARB増量オルメテック40に
高用量のARBにより寛解を期待しうる
十分量のARBの投与により、組織学的回復を期待できる。
BENEDICT研究
RAS阻害薬は、糖尿病腎症の発症を抑制しうる。
腎を守るためのARB
早期から
十分量を
長く使う
ARBに関する誤解
・臓器保護薬だから、降圧力弱くてもよい
・臓器保護効果を期待して、少量を使用
CASE-J
ARBは、使えば使うほどいい。
CCBとARB
カルブロックは、心血管病リスクの基礎値を下げる。
オルメテックは、リスクの原因となる臓器障害を改善。
役割が異なる。
・目前の危険回避(脳卒中、心筋梗塞)には、CCBが必要
・臓器障害の予防・修復にはARB有効
軽度肥満でなぜ日本人は糖尿病になりやすいか
→人種差である。
先生は、イギリスでそのことを考えた。
The double puzzle of diabetes
人種差、肥満の程度は関係ない
なぜか?
50年間程度で急速に肥満の進行した地域で、急増している。
(肥満先進国イギリスでは、わずか2%)
ベテラン肥満→糖尿病2%
初心者肥満→糖尿病7~12%
ベテラン肥満:糖尿病2%
英国、ドイツ
初心者肥満:軽度肥満で、糖尿病発症。ARBの効果が期待できる。
日本、アジア、黒人、米国白人。糖尿病は、8~40%
数10年(世代単位)の環境変化
Genotype変化では適応できない。
世代間の環境変化に対する適応的変化
胎児サイズ、細胞数が、母胎の栄養状態の影響を受ける。
心筋細胞、膵β細胞、ネフロン数
胎児は、生後の環境に最適化され、出生する。
→想定外の生後の環境変化に総合
現在の中高年世代が出産した時期の栄養状態
出生時体重は減少しつつある。
ということで、有意義な講演でした。
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