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今日は、広島市で、第30回AHA広島BLSヘルスケアプロバイダーコースを受講して来ました。
(広島トレーニングサイトhttp://www.geocities.jp/ahahiroshima/)
9時過ぎに会場到着。スケジュールは、下記。

H大学大学院教授(救急医学)T先生の挨拶。
次に、今回のコースのリーダーI先生の挨拶。
最初に、
「心肺蘇生の新しい潮流 G2005 なにがなぜ変わったか」
(I先生)
1)強く、早く!!!!
2)毎回圧迫後は完全に胸を再膨張させる!!!
3)心マを休まない(10秒以下で)!!!
4)過換気を避ける 息のさせすぎダメ!!
それから、プログラムにそっての講習。
AHAのビデオの解説があり、その後実習。
私の班のインストラクターは、看護師のKさん。
知的で、明るい方で、とても楽しい講習となりました。
私の班は、受講生3人に対し、インストラクター1人、アシスタント1人。
今回は、広島県医師会で募集したのもあり、受講生はドクターの方が多かったようです。インストラクターは、ドクターの方は少なかったようです。
I先生が、「今回の講習会は、ビリーよりも体力を使う。」と、ジョークを言われてましたが、確かに、心臓マッサージの実習がたくさんあり、特に、二次気道確保と二人法CPR練習では、2分間連続の心臓マッサージがあり、しんどかったです。
実技テストとして、スキル評価1、2、3があり、最後のスキル評価3では、厳しく採点されましたが、めでたく合格しました。
受講者全員合格でした。全員合格というのは、珍しいことだそうです。
知識評価として、筆記試験がありました。
20問中17点以上で、合格です。
試験結果はすぐわかり、解説により、フィードバックできます。
私は、19点で、見事合格しました。これも全員合格でした。
問題は、私には、けっこう難しく感じられました。
前もって、「BLSヘルスケアプロバイダーマニュアル」http://www.amazon.co.jp/gp/product/4521678416を読んでくることになっているのですが、実際には、80ページまで理解してれば大丈夫です。(81ページ以降は、原著では、CD-ROMの部分のSupplemental Materialsだからです。)私は、前日に、ざっと読んで受講しましたが、窒息、乳児・小児のCPRは初めてだったので、やはり読んでおいて良かったと思います。ざっとでも読んでおけば、当日の講習で、内容が深まります。
最後に、修了式があり、全員に、シールと、バッジ2種類が授与されました。受講証は、後日郵送されるそうです。
こうした会のインストラクターの先生は、ボランティア(弁当のみ支給)で、されているそうです。今日は、本当にありがとうございました。
参考
ガイドライン2005の変更点の講演会http://blog.m3.com/magic/20060426/1
過去に受講したACLS講習会(5年前になりますね。)
http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=72095&log=20031221
http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=72095&log=20030118
2007年に受講した講演会をまとめてみました。
・生活習慣病関連22(糖尿病11、インスリン2、脂質異常症5、肥満2、運動療法1、高尿酸血症1)
・呼吸器関連21(全般1、喘息・COPD14、呼吸器感染症2、慢性咳2、肺癌1、メタボリックシンドロームと呼吸1)
・循環器関連6(心房細動1、βブロッカー1、高血圧救急1、セララ2、ASO1)
・救急関連3
・感染症関連8(感染症5、真菌症2、ジェニナック1)
・神経内科関連11(脳梗塞3、頭痛3、めまい1、認知症1、正常圧水頭症1、ワーファリン1、低用量アスピリン1)
・呼吸器神経内科関連3(誤嚥性肺炎3)
・栄養関連3
・消化器関連4(膵臓癌1、肝臓癌1、上腹部症状1、下腹部痛1)
・腎臓内科6(CKD6)
・リウマチ1
・泌尿器関連1(下部尿路機能障害1)
・骨粗しょう症1
・皮膚科関連1(TEN1)
・水電解質異常1
ということで、今年は、92講演受講しました。
講演会大好きなちんすけでした(^-^)
ちなみに、昨年(2006年)は、89講演でした。
第230回福山胸部疾患研究会
製品紹介 19:15~
特別講演 19:30~
「高齢者肺炎の予防ならびに治療の新戦略」
T大学病院老年科准教授 O先生
1.高齢者肺炎の成立機序
肺炎死亡率の経時的変化→増加
現在、人口10万人当たり85人
平成15年肺炎による死亡:65歳以上95%
ー肺炎は、老人の友ー
高齢者難治性肺炎の胸部レントゲン像、CT像(背側から)
1)高齢者肺炎と不顕性誤嚥
高齢者市中肺炎患者においても、不顕性誤嚥が効率に認められる。
嚥下の3相
・口腔相(随意相)
・咽頭相(反射的)←重要
・食道相
2)不顕性誤嚥と大脳基底核病変
嚥下反射時間(Swallowing latency)の簡易測定方法
NHKためしてガッテン(平成19年2月21日放送)
元気な方は、2秒前後だが、肺炎を繰り返す方は、10秒から20秒。30秒の方も。
肺炎を繰り返す高齢者のMRI像
ー両側大脳基底核領域におけるラクナ梗塞の重要性ー
正常群、片側にラクナ群、両側にラクナ群では、
嚥下反射時間:正常<片側<両側(どの群も日中<夜間)
特に、両側群の夜間に長くなる。(肺炎の始まりは夜?)
不顕性誤嚥発生率:正常群<片側群<両側群
2年間の肺炎発生率
正常群10%<片側群25%<両側群50%
3)不顕性誤嚥とドーパミンおよびサブスタンスP
動物モデルでの嚥下反射の検証
ドーパミン受容体拮抗薬の投与により、モルモットの咽頭・喉頭粘膜内のサブスタンスP濃度を有意に減少させる。
肺炎患者・健常人における喀痰中のサブスタンスP濃度
→健常人の喀痰には、サブスタンスPが多く含まれていた。
咳反射(咳反射感受性)の測定法
クエン酸を薄い濃度からだんだんと濃い濃度のものを吸入させていき、どの濃度で咳が出たか
→肺炎を繰り返す患者で、咳反射が落ちている。
誤嚥性肺炎の発症機序
不顕性誤嚥(嚥下反射↓、咳反射↓)→肺炎の発症
1のまとめ
1.肺炎を繰り返す高齢者は、嚥下反射、咳反射が低下し、不顕性誤嚥
2.嚥下反射は、特に夜間就寝時に低下しやすい
3.不顕性誤嚥は、大脳基底核のドーパミン作動神経に関係
4.サブスタンスP低下
2.誤嚥性肺炎の予防法
1)薬物療法
a)ACE-I
嚥下反射を改善し、咳反射を更新させる
脳卒中後高血圧患者におけるACE-Iの肺炎予防効果
ACE-Iの肺炎予防効果の機序
ACE-Iは、サブスタンスPの分解酵素でもある。
b)カプサイシン
赤唐辛子
カプサイシンと嚥下反射時間
カプサイシントローチは、来年発売予定
(穴をあけたのは、誤嚥しても大丈夫なように)
嚥下反射、咳反射に対するカプサイシントローチの効果
カプサイシンの作用機序
末梢神経に働いて、サブスタンスPの遊離を促進する
c)ドーパミン、アマンタジン
アマンタジン(シンメトレル)の肺炎抑制効果
d)シロスタゾール
脳卒中後患者におけるシロスタゾールの肺炎抑制効果
シロスタゾールの作用機序
大脳基底核に作用して、脳血流を増やすのだろう
e)葉酸
葉酸欠乏すると、肺炎の発症多い。
葉酸補充により、嚥下反射改善し、肺炎の発症頻度↓
作用機序
ドーパミン合成の補酵素
f)半夏厚朴湯
脳血管障害患者、脳変性疾患患者における肺炎の発症を抑制する
g)黒胡椒アロマパッチ
アロマセラピーによる脳血流改善部位
島皮質の血流をよくする。
ブラックペッパーアロマパッチをパジャマの襟の裏側に貼る。
(表だと、患者がはがしてしまうことがあるから。)
咳反射は有意差なかったが、嚥下反射は、10数秒から5秒未満に改善
血中サブスタンスP、嚥下回数も有意に増加。
特に、食べられない方に適している。
h)クエン酸モサプリド(ガスモチン)
胃ろうでも、誤嚥が起きる患者に
胃食道逆流が起きる
ガスモチンは、PEG施行患者における肺炎の発症を抑制する。
30分前に投与する
ガスモチンは、PEG造設後患者の生命予後を改善させる
作用機序
幽門部に働いて、胃から十二指腸への流れをよくするのでは。
☆「飲み込みやすい」食事の工夫
ステップアップ
嚥下障害に対するTRPM8アゴニスト
ミント(メントール)入りゼリーの開始
ミントは、嚥下反射時間を有意に改善させる。
平成19年9月販売開始。
2)口腔ケア
口腔ケア用品
スポンジブラシ、歯間ブラシ、舌クリーナー
口腔ケアした群は、口腔内雑菌を減らし、嚥下反射時間が短縮
唾液中のサブスタンスPが少しずつ増加
ADLもアップしてくる
→歯肉刺激が脳を活性化するのだろう
口腔ケアは、高齢者介護施設入所者の肺炎を抑制する
3)食後2時間の座位保持
食後2時間の座位保持と発熱日数
食後2時間座位保持群は、1人あたりの平均発熱日数が有意に低下
4)抗精神病薬の使用頻度の抑制
抗精神病薬と嚥下反射
抗精神病薬投与により、嚥下反射時間が伸びる
ベンゾジアゼピン系薬は、有意差なかった。
抗精神病薬は、脳のドーパミン受容体拮抗作用を持っているのだろう
2のまとめ
1.予防に有効な薬剤
2.口腔ケア、座位保持、抗精神病薬↓を組み合わせて使う
3.ワクチン投与による高齢者肺炎の予防
1)BCGワクチン
細胞性免疫と液性免疫とTh1/Th2サイトカインバランス
ツ反は、細胞性免疫に関係
ツ反+及びツ反ー患者における肺炎の発症頻度(20か月)
→ツ反ー群の方が、肺炎発症率が多かった。
ツ反ー患者におけるBCG接種による肺炎発症の抑制効果
2)インフルエンザワクチン
インフルエンザ後の肺炎球菌性肺炎多い。
寝たきり高齢者におけるインフルエンザワクチン1回接種後の各抗体価の上昇率
→1回打っただけで、しっかりと抗体価上昇
寝たきり高齢者におけるインフルエンザワクチン接種の効果
→発熱日数↓、呼吸器症状↓、心不全↓(有意差なし)、入院↓(有意差なし)
3)肺炎球菌ワクチン
市中肺炎の起炎菌の30%は、肺炎球菌
肺炎球菌の膜構造
莢幕のよろいでおおわれているので、貪食細胞が捉えにくい。
ワクチン接種により、貪食作用が促進される
肺炎球菌ワクチンの発熱日数抑制効果、入院率抑制効果
死亡率は有意差なかった。
肺炎球菌ワクチンの使用に関する勧告(CDC)
65歳以上は、A。64歳以下は、基礎疾患ありで、A
日本における肺炎球菌ワクチンの使用量は少ない。
肺炎球菌ワクチン公費助成の状況
3のまとめ
1.高齢者は、細胞性免疫低下→BCGワクチンを
2.インフルエンザ1回で有効
3.肺炎球菌ワクチン
今後は、インフルエンザワクチン+肺炎球菌ワクチンを
4.高齢者肺炎の治療ー難治例への対処法
難治症例にいかに立ち向かうか
エンピリック治療における抗菌薬の選択
1.適切な抗菌剤の選択、
エンピリックテラピー
カルバペネム+クリンダマイシン+ミノサイクリン
2.薬剤耐性菌への配慮
頻回に培養を。
3.適切な水分補給
IN OUTのバランス
高齢者は、脱水、心不全起こしやすい
4.凝固能亢進しやすい
DIC併発の有無
5.重症度を見極め、場合によってはベンチレーターによる呼吸管理
ARDS起こしやすい
6.状況によって、好中球エラスターゼ阻害薬、フラグミンを使用
7.回復早期からADLの向上を目指し、誤嚥予防につとめ、再発を防止
高齢肺炎患者に対するACE-I+アマンタジン併用療法の有用性
→抗生剤使用回数↓、入院日数↓、医療費↓、MRSA肺炎↓、入院中死亡↓
おわりに
MRI脳ドックによると、65歳以上の健常人の2~3割に
大脳基底核のロイコアライオーシス→ドーパミンの減少
積極的に予防策を
質問コーナー:省略
ということで大変有意義な講演でした。
以前受講した講演と内容が似てるな~と思ってたら、同じT大学の同じ医局の先生でした。
19時よりセララ新発売記念講演会
製品紹介
講演「メタボリックシンドローム時代の高血圧治療
ーAldosterone Blockadeによる新たな展開ー」
E大学大学院病態情報内科学教授 H先生
高血圧とは、つまり、塩ぶくれである!
尿中Na排泄と収縮期血圧の関係(Intersalt研究)
→顕著な降圧効果は、少なくとも3g/日から認められる。
塩を摂取しない民族では、高血圧はない。
RA系は、海で暮らしてきた生物が地上で生きるために必要な海水ボンベであった。
陸上の環境に適応し、塩をふんだんに取れるようになると、RA系は、むしろ邪魔ものになってきた。
日本人は高血圧人!?
ほとんどの人に血圧を上げる遺伝子
レニンーアンジオテンシン系
副腎
↓
アルドステロン
アルドステロンの産生部位
・循環アルドステロン:副腎
・組織アルドステロン:脳、心臓(心筋(不全心)で産生)、血管
アルドステロンの腎臓を介した昇圧機序
アルドステロンのゲノム作用(蛋白合成を介して)と非ゲノム作用
アルドステロン持続動注時の血流変化
アルドステロンによる昇圧機序
アルドステロン+食塩
↓
MR
↓ ↓ ↓
腎 血管壁 中枢神経
↓ ↓ ↓
心拍出量↑、末梢血管抵抗
↓
血圧↑
食塩の過剰貯留が高血圧の原因ならば、利尿薬こそが、理想の治療薬である。
大規模臨床試験には、利尿薬併用が多い。
PROGRESSも、利尿薬併用だった。
サイアザイド利尿薬
過剰な水・食塩を排泄させる
欠点として、Na、K、Mgの喪失、脂質・耐糖能障害、高尿酸血症
→催動脈硬化作用
ACE-I長期投与によるアルドステロンブレイクスルー
血漿アルドステロン濃度が増えてくる
Stimulators of Aldosuterone
AngiotensinⅡの影響はあまり強くない。ACTH、Kの影響強い。
ARB投与後の血中アルドステロン濃度の変化
ARBによるアルドステロンブレイクスルーと左室重量係数(LVMI)変化
→アルドステロンブレイクスルーを起こした群では、LVMIの改善が認められなかった。
ACE-Iによるアルドステロンブレイクスルーと尿中アルブミン排泄
→アルドステロンブレイクスルーを起こした群では、尿中アルブミンの改善が認められなかった。
心血管疾患に対するアルドステロンの有害作用
・K喪失→心突然死
・水、Na貯留→心不全の進行→死亡
・血管内皮機能障害→動脈硬化
RALES試験(対象NYHAで、Ⅲ~Ⅳ)
標準治療+プラセボ VS 標準治療+スピロノラクトン25~50mg
スピロノラクトン群で、総死亡率30%激減
有害事象の発現は、
・女性型乳房+乳房痛(男性)
・重篤な高K血症(≧6.0)
エプレレノンとスピロノラクトンの骨格の違い
副腎ステロイドホルモン合成系
エプレレノン
男性における女性化乳房の発現頻度は、プラセボより低い(n.s.)
アルドステロンの心血管作用(アルドステロンストレス)
心血管病変において、最近明らかになったアルドステロンの作用
アルドステロンは、いかにして血管を傷害するのか
RA系と心血管疾患 オステオポンチンの関与
アルドステロン
↓
炎症性サイトカイン
オステオポンチン
↓
血管系の炎症
↓
動脈硬化
オステオポンチン(以下、OPN)
ネズミの骨肉腫の細胞で見つかった
OPNの関与
頸動脈硬化巣におけるOPNの局在
アルドステロンは、冠動脈について、OPNの発現を誘導し、抗アルドステロン薬はそれを抑制する。
原発性アルドステロン症の患者を集めたデータでは、本態性高血圧に比べ、
脳卒中4倍
心筋梗塞5倍
心房細動10倍
心肥大1.5倍
原発性アルドステロン症における炎症性サイトカイン
→OPNは、2倍以上高い(本態性高血圧に比べ)
本態性高血圧患者の予後予測
ATP-Ⅲリスクスコアー高いほど、OPN高くなる
動脈硬化危険因子のひとつとしてのOPN
OPNとアディポネクチンは、逆相関
OPNと関連する血清因子:高感度CRPと相関
肥りゆく日本人
メタボリックシンドロームとして捉える
肥満者(BMI≧25)の割合
各年代で増えている
特に男性60代以上で増加
女性は、各年代でやせ傾向(美のイメージがやせだから?)
医学的に見た日本人
脳卒中多く、虚血性心疾患少ない
高度肥満少ない。小太り糖尿病
膵臓、腎臓小さいので、容易にCKD、糖尿病になりやすい。
体に食塩ためやすい
代表的日本人は、医学的には、二宮金次郎
メタボリックシンドローム患者さんに投与
CCB VS ARB
CCB:アルドステロン下がらない、CRP↑、OPN↑
ARB:アルドステロン有意に下がる、CRP↓、OPN↓
心不全におけるアルドステロン値と死亡率の関係(CONSENSUS試験)
→スタート時にアルドステロン値の高い人が死亡率高かった。
Val-HeFT試験
→最初にアルドステロン値高い人が生存率低い
アルドステロンの心筋細胞肥大に及ぼす影響(ラット)
高血圧患者の心肥大退縮に対するACE-Iと抗アルドステロン薬の併用効果(ヒト)
心筋線維化と血中アルドステロン濃度、血中アンジオテンシンⅡ濃度の関係
・アンジオテンシン↑、アルドステロン↑:線維化あり
・アンジオテンシン~、アルドステロン↑:強い線維化あり
・アンジオテンシン~、アルドステロン~:線維化なし
エプレレノンによるアテローム性動脈硬化病変の抑制(マウス)
ステント内再狭窄とアルドステロンの関係
→アルドステロン値高い人が、再狭窄起こす
抗アルドステロン薬による不整脈の抑制:3倍くらい抑制
Kのコントロールによるものだろう
EPHESUS
心筋梗塞後の左室機能不全の患者に
標準治療+プラセボ VS 標準治療+エプレレノン
平均16か月治療
→早期解析の結果は、エプレレノン投与により
総死亡31%低下
心血管病変による死亡32%低下
心血管病変による死亡/入院13%低下
アルドステロンは、腎でも悪さする
アルドステロンブロッカーによる腎組織障害の抑制(ラット)
エプレレノンの腎障害スコアに及ぼす影響
高血圧+糖尿病腎症患者で、アルブミン排泄に対するACEーIとアルドステロンブロッカーの併用効果
アルドステロンによる腎障害のメカニズム
炎症カスケード
エプレレノンの降圧効果(単独投与)
エナラプリルと同じくらい。ロサルタンより効果あり
Ca拮抗薬+エプレレノン→さらに下がる
ACE-I+エプレレノン→さらに下がる
ARB+エプレレノン→さらに下がる
長期投与時の降圧効果
発現はゆっくり。3か月くらいで効いてくる。
治療抵抗性高血圧患者に対する抗アルドステロン薬の降圧効果
→20~25/10くらい下がる。下がり過ぎることあるので慎重投与
血清K値の変動
スピロノラクトン(100)は、エプレレノン(400)に相当
→エプレレノン50、100では、K上昇しない
血清K値別の冠動脈疾患、脳卒中発症リスク
クロルタリドン投与で
K低下した人→イベント増えている
K正常な人→イベント抑制されている
エプレレノンのよい適応
1.本態性高血圧のファーストラインドラッグ
2.他の降圧薬に併用
3.重症高血圧では、ARBと併用
4.心不全
5.CKD?
6.メタボリックシンドローム合併高血圧
7・原発性アルドステロン症の内科治療
アルドステロンブロッカーのエビデンス
→基本的に、心不全のエビデンス。
本態性高血圧に対するエビデンスは、今後、日本に期待される。
ということで、有意義な講演でした。
最近は、セララの講演会がよく開催されます。
11月1日もTV講演会がありました。
ASTHMA SYMPOSIUM 2007 in FUKUYAMA
「気管支喘息治療の今後の展開
PROGRAM
製品紹介 19:15 ~ 19:30
特別講演 19:30 ~ 20:30
「喘息ガイドライン2006と吸入ステロイド薬の有用性」
講師:S研究所代表 T先生
有意義でした。
慢性腎臓病(CKD)講演会 in Fukuyama
日 時:2007年10月24日(水) 19:00~
<プログラム>
製品紹介
【特別講演】
演題 「CKDは心・脳・血管のリスクファクター」
講師 N大学第二内科教授 I先生
ルーズベルト大統領は、高血圧のため、脳出血で死亡。(循環器内科医の考え)
ルーズベルト大統領は、尿蛋白が陽性で、CKDだったため、脳出血で死亡。(腎臓内科医の考え)
CKDの定義
1.蛋白尿の存在
2.GFR<60
計算:MDRD簡易式モノグラムで
多くの日本人は、CKD
本日のNHK「ためしてガッテン」は、CKD特集。再放送あり。
フラミンガムスタディによると、蛋白尿多いほど、死亡率高い。
CKDのステージ別予後
→透析導入率よりも、死亡率の方が高い!
CKDは、CVD、死亡、入院の独立した危険因子である。
腎機能障害は、脳卒中後の生命予後を悪化する。
CKD診断治療の重要性
・透析への進行を抑制
・心血管疾患の発症を抑制
AHAが、全ての循環器疾患患者に腎臓病のスクリーニングを推奨
→必ず、蛋白尿、微量アルブミン尿を測定
病草子(1180年):昔から、日本には、メタボリックシンドロームの患者がいた。
MetS構成因子保有数と9年間でのCKD発症リスク
→因子増えると、相対リスク増加
Early Origins of Adult Disease(2006年)
胎児期の栄養、発達、適応が重要なファクター
Junk foodを食べている妊婦または授乳期女性から生まれたこどもは、Junk foodを好み、肥満となる可能性がある。
先生は、今年、東京マラソンに参加。来年も参加予定。
「走ることについて語るときに僕の語ること 」(村上春樹)
朝日新聞2007.2.5の記事
検尿格下げ
厚労省「費用に見合わぬ」
学会「腎炎発見遅れる」→検尿の問題、腎臓学会の取り組み
久山町におけるCKDの頻度
→男女とも集団が2、3、4になるにつれ、増加
CKDの有無別にみた心血管疾患の累積発症率
男女とも、CKD+は、CKDーに比べ、イベント増加
CASE-J:心血管イベントの発症に影響した因子の一番は、腎疾患関連危険因子(尿蛋白+、Cr1.3以上)。ハザード比2.95
CKD発症の危険因子
・年齢
・GFR
・糖尿病
・高血圧
・BMI
腎機能を悪化させる因子(治療の目標)
・原疾患の病態(糖尿病、高血圧、慢性糸球体腎炎、多発性のう胞腎)
・CKDに共通の治療
●蛋白尿の程度
●高血圧
・Cr
・日常生活注意(肥満、喫煙)
K/DOQI臨床ガイドライン
・効果的であることが証明されている治療
1.厳格な血糖コントロール
2.厳格な血圧コントロール
3.ACE-I、ARB
・有望視されている治療法
1.蛋白制限
2.高脂血症治療
3.貧血の改善
悪循環を断ち切るカンデサルタン(CASE-Jからのメッセージ)
ブロプレスは、用量依存的に蛋白尿を減少させる。
「CKD診療ガイド」
GFR<50は、腎臓専門医へ
CKD患者診療のエッセンス
1.CKD(慢性腎臓病)とは,腎臓の障害(蛋白尿など),もしくは
GFR(糸球体濾過量)60 mL/min/1.73 m2未満の腎機能低下が3か
月以上持続するもの,である. 1
2.推算GFR(eGFR)は以下の推算式で算出する.
eGFR(mL/min/1.73 m2)=0.741×175×Age-0.203×Cr-1.154
(女性は×0.742)
3.CKDは,CVD(心血管疾患)およびESRD(末期腎不全)発症
の重要な危険因子である.
4.CKD患者の診療は,かかりつけ医と腎臓専門医の連携を通じて集
学的に行う.
5.次のいずれかの場合は,腎臓専門医に紹介することが望ましい.
1)0.5 g/g クレアチニン以上または2+以上の蛋白尿
2)eGFR 50 mL/min/1.73 m2未満
3)蛋白尿と血尿がともに陽性(1+以上)
6.CKDの治療にあたっては,まず第一に生活習慣の改善(禁煙,減
塩,肥満の改善など)を行う.
7.血圧の管理目標は130/80 mmHg未満であり,緩徐に降圧するこ
とを原則にする.
8.降圧にはACE阻害薬やARBを第一選択とし,必要に応じて他の
降圧薬を併用する.
9.ACE阻害薬やARB投与時には血清クレアチニン値の上昇や高K
血症に注意する.
10.糖尿病性腎症では血糖をHbA1c 6.5%未満に管理する.
11.LDLコレステロールを120 mg/dL未満に管理する.
12.腎性貧血を疑う場合は,腎臓専門医に相談する.
13.エリスロポエチン製剤や経口吸着薬の投与にあたっては,腎臓専
門医と相談する.
14.腎排泄性の薬剤は腎機能に応じて減量や投与間隔の延長を行
う必要がある.
15.非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs),造影剤,脱水などは,腎機能
低下のリスクである.
13.の補足
Hb13以上で、心血管イベント↑のエビデンスが出たので、腎臓専門医相談となった。
14.の補足
ザイロリックは、最大100mgまで
SiCKO(マイケル・ムーア):アメリカの医療制度
フロネシス(Phronesis)
倫理の思慮分別をもって、その都度の文脈で、彩的な判断・行為ができる実践的知恵(高質の暗黙知)
CKD is common.
CKD is harmful.
CKD is treatable.
ということで、とても有意義な講演でした。
