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2012.03.30 23:39 |  講演会  |  呼吸器  |  ちんすけ  | 推薦数 : 0

3/30 COPD講演会

第248回福山胸部疾患研究会講演会

【商品紹介】 19:00~19:20 

【特別講演】19:20~
演題:『COPD;診断と治療のベストチョイス』

講師:K市民病院呼吸器内科部長 K先生

1)COPD患者は、身近にいない?

COPD患者はざらにいるのに、見逃されている。

理由
1.呼吸機能検査が、普及していない。
2.胸部レントゲンだけでは、診断が難しい。
3.医者も患者も、COPDを病気だと思っていない。労作性呼吸困難を年のせいだと思っている。

2)タバコ関連疾患としてのCOPD

各種イベント発症に対する喫煙の寄与割合
・肺癌:69.2%
・COPD:60.3%

先生の禁煙外来に来た患者は、3パターン
1.肺が悪いため
2.他疾患に喫煙が悪いため
3.タバコの値上がりや、家族に勧められて。

このうち、明らかな肺疾患がある1.を除いた2.3.で統計をとってみた。

禁煙希望者の30%が、1秒率70%未満。この中には、中等症、重症も含まれていた。

60歳代の41.7%、70歳代の58.3%が、COPDだった。

胸部CTのLAAの変化は、半分の患者にあった。

喫煙指数と肺機能は、相関。
喫煙指数と心機能(NTproBNP)は、相関。

NTproBNPは、1秒率と逆相関。

腫瘍マーカーのCEA高値の人はそれほどいなかった。

喫煙者の30%は、既にCOPDだった。
70歳以上の高齢者では、COPDの割合が増加。

3)COPDの病態

4)COPDの診断

COPD患者は、軽症から、活動性が低下。
自覚しないで、活動を無意識に制限している。

COPD患者の特徴(早期発見のために)
・喫煙者
・息切れ(階段、坂道)
・毎日の痰(のどに痰がひっかかる。)
・慢性(毎日)の咳
・風邪をひいたあと、なかなか治らない。

咳、痰増えた患者には、呼吸機能検査
しかし、スパイロメーターの普及率は、20%
最低でも、ピークフローを測定。
ピークフローに低下が認められたら、病院で呼吸機能検査を

喫煙歴×40歳以上×症状=COPD

画像では、なかなか見つからない。

COPD症例において、肺機能の程度と、1秒率には相関がない。

5)でも、肺機能検査は、なかなかできない。

肺機能検査で、予後がわかる。

肺機能検査できても、数字が多いので、苦手なドクターがいる。
本当に役立つのは、フローボリュームカーブの形

6)肺機能検査できないなら、ピークフローで代用

急性増悪の変化を、ピークフローは、検出できる。

ハイチェッカーや、ピークフローメーターで代用

SpO2は、早期診断には向かない。

7)COPDの治療

アメリカ内科医会のガイドラインによると、
1秒量が、予測値の60~80%には、気管支拡張薬を使ってもよい。
1秒量が、予測値の60%未満には、気管支拡張薬を使用すべき。
抗コリン薬、LABAのいずれを使用するかは、医師、患者の好みで。
症状のある患者は、両者を併用してもよい。

呼吸リハビリ、酸素療法

8)最も重要なのは、禁煙

まず禁煙

ヨーロッパのタバコパッケージの1/3
EUのタバコパッケージの1/3
FDAのタバコパケージの1/2 に、タバコに害があることが書いてある。

5人に1人は、プロテアーゼインヒビターが弱い。

COPDの誘発喀痰で認める細胞は、好中球優位の痰

9)抗コリン薬の有効性

スピリーバ(レスピマットの方が良い。)、NVA-237

抗コリン薬吸入しても、肺胞拡大には変化がなかった(動物実験)
→気腫性変化は、治らない

抗コリン薬の肺高血圧改善効果

COPD患者の右心系拡大
心エコーを用いた肺動脈圧の測定

スピリーバ8週投与で、1秒率は変化なかったが、肺動脈圧は改善した。

抗コリン薬は、進行したCOPD患者の肺動脈圧を低下させる。

10)LABAの有効性

ultra LABA:1日1回で、24時間気管支拡張効果。オンブレス。

LABAの安全性は、問題なし

オンブレスが一番良い。投与後5分から、有意な呼吸機能の改善。

治療のおすすめ
・現在は、抗コリン薬が第一選択。
・1/3は、LABAを併用
・増悪予防、喘息否定できない患者には、吸入ステロイド併用

11)COPDの合併症

糖尿病、高血圧、心血管疾患

12)βブロッカーの併用が、COPDの予後を改善し、急性増悪を減らす

βブロッカー使用で、22%COPDの死亡率が減少(疫学調査) →疫学調査なので、信用できないというドクターもいる。

質問コーナー :省略

ということで、大変有意義なご講演でした。

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