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2010.03.05 23:05 |  講演会  |  神経内科  |  ちんすけ  | 推薦数 : 0

3/5認知症講演会

19時より、Alzheimer's Diseaseセミナー in 福山

製品紹介

演題:『最近の認知症治療の流れ』
-塩酸ドネペジル10mg/日の意義と注意点-
講師:K大学医学部精神神経医学講座教授 N先生

抄録
「認知症は、以前は「痴呆症」と言われていました。痴呆の「痴」は、「知る」に病垂がついており、「認知障害」を意味します。痴呆の「呆」は、「ボーとする」という意味で、「注意障害」を意味します。「認知症」という呼称になってから、「注意障害」が見過ごされ勝ちになっているようです。
 アルツハイマー型認知症の脳内では、アセチルコリンを分泌する神経細胞が障害を受け、脳内のアセチルコリンの減少が生じています。ドネペジル(アリセプト?)は、神経伝達物質であるアセチルコリンの分解を抑制し、見かけ上シナプス間隙でのアセチルコリンの濃度を上昇させる作用があり、短期的には、感情の安定化、注意力の上昇、活動性の上昇が期待でき、長期的には進行抑制効果が期待されます。しかし、ドネペジルの効果には個人差があることに留意する必要があります。
 約2年前に、ドネペジルは、「高度」アルツハイマー型認知症に対して、従来の2倍量である一日10mgが使用できるようになりました。「高度」の簡単な定義は、「見えないところのボタンを留めるのに時間がかかる、乃至はできない」状態です。他には、「家事をほとんどしない」、「法事や待合いでじっと座って居られない」、「ご近所から呆けているのではないかと指摘される」などの状況が、「高度」を示唆します。「高度」に進んだ時に、速やかに増量することにより、さらに進行を抑制することが期待されます。また、増量後の短期的な効果としては、「活気が戻る」、「表情が出る」、「周囲の変化に気づく」、「簡単な家事をしようとする」などが期待されます。ドネペジルは、進行抑制以外に、「呆」(注意障害)にも効果が期待できるわけです。「高度」においても、同様に効果には個人差があることに留意が必要です。増量の際には、「食欲不振」に留意する必要があります。プロトンポンプ阻害剤が「食欲不振」に有効なこともありますが、5mgと10mgの中間の用量で馴らす方法もあります。ドネペジルを全病期で使いこなすことにより、進行抑制効果を最大限に引き出すことが重要です。」

有意義でした。

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