Asthma Symposium 2010 in Hiroshima
製品紹介
Session1
講演1
「喘息治療の実際ーJGL2009及びAsthma Network Hiroshimaについてー」
H大学大学院医師薬学総合研究科分子内科学准教授 H先生
有意義でした。
Session2
講演2
「喘息治療の方向性」
S大学呼吸器内科教授・アレルギーセンター長 N先生
1.自然経過の修飾へのアプローチ
症状がないといって、吸入ステロイドを中止すると、喘息が再発する。
なぜかというと、治療を中止すると、Th1は不変だが、Th2は再活性化してしまう!
文献的にも、吸入ステロイドは、喘息の自然経過を修飾しない
発症早期の吸入ステロイド導入は、気道過敏性を改善させるが、中止すると、プラセボと同水準になる。
成人喘息で9年の観察で、寛解したのは、11.9%で、これは、吸入ステロイド療法と明確な関連性がない
吸入ステロイドは、やめてしまえば、元のもくあみ!
治すには、例えば、舌下免疫療法は、小児ダニアレルギーで喘息寛解導入効果が期待される
ダニアレルゲン感作喘息発症早期でのアレルゲン免疫療法施行症例
→寛解、薬が全くいらなくなった
免疫療法による自然経過修飾アプローチ
早期介入で、全身包括的にアレルギー病態としての自然経過の修飾する作用が期待される。
近未来的な改良型治療用アレルゲンの臨床応用が待望される
2.重症喘息の新規治療の可能性
重症喘息の特徴:好中球+好酸球性の炎症
成人喘息で、重症持続型限定では、喀痰中好酸球比率は、好中球と相関する
重症喘息での誘発喀痰では、IL-8濃度が上昇
重症喘息では、誘発喀痰中TNF-α濃度は、好中球集積と相関する
→好中球性喘息では、抗TNF-α慮法が有望
3.合剤を使うなら
シムビコート=ブデソニド+ホルモテロール
ホルモテロールは、サルメテロールと異なり、用量依存的に、気管支拡収縮予防作用を発揮する
実際、シムビコートは、SABAと同様の急峻な気管支拡張効果を示す。
それでは、朝晩定時使用に加え、発作時頓用薬として、シムビコートを用いるとどうなるだろうか?吸入1本ですめば、楽だが。
→シムビコート単独(レスキューまで全て単剤で)療法は、
従来型+SABA or 4倍量吸入ステロイド+SABA と比較して、
急性増悪のリスクを劇的に減少させる!!!
合剤で、ステロイド同時吸入でさらに効果的となるメカニズムは?
→増悪時、サッとステロイドを補完できれば、炎症の進展が早期の段階で阻止できるのではないか?
Th2活性化は、刺激直後のステロイド投与で抑制されるが、数時間後の投与では、間に合わない!
喘息悪化の場面で、ただちに吸入ステロイドを追加投与すると、炎症進展を早期に抑制できる!
合剤なら、シムビコートでしょうか
(ただし、日本では、頓用使用が、すぐには、保険で認められません。)
悪化時、晩の定期吸入を追加すること
=AMD(adjusutable maintenance dose)
シムビコートのAMD療法は、アドエアの固定使用より、急性増悪を減少させる。
アドエアとシムビコートの能力を単純に比較すると、
フルチカゾン500/日と、ブデソニド640/日が、ほぼ同力価
シムビコートは、力価がほぼ同等のアドエアと比較しても、喘息入院・救急受診回数を減少させる
シムビコートは、3つの点で、アドエアよりも優る
・同力価対決
・症状に応じて、増減が可能
・頓用が認可されれば、さらに効果が高まる
喘息吸入治療の新展開
シムビコートというスーパー配合剤の登場
・吸入ステロイドでコントロール不良な症例
・新規の導入治療に、シムビコート朝晩各2吸入で導入
・悪化or不安定なら、専門医に紹介
・長期安定すれば、半量にステップダウンor吸入ステロイド単独に
(データ集積が必要!)
ということで、大変有意義なご講演でした。