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2009.09.17 23:01 |  講演会  |  呼吸器  |  ちんすけ  | 推薦数 : 0

9/17喘息・COPD講演会

第237回福山胸部疾患研究会学術講演会

【学術情報】 19:00~19:15 
『新型インフルエンザの現状について』

【特別講演】 19:15~
『気道閉塞性肺疾患(喘息・COPD)の診断と治療
        - ICSとLABA配合剤の役割  ―  』
地方独立行政法人K病院機構K医療センターN病院院長 I先生

吸入ステロイド日本上陸30年の歴史
吸入ステロイド普及により、喘息死亡率低下
年間6000名(1995年は7000名)→年間2300人(2008年)
参照:http://medical.radionikkei.jp/suzuken/final/070705html/index.html

日本における主要疾患死亡率の推移
喘息の死亡率低下
参照:http://adoair.jp/seminar_repo/seminar/1/1.html

日本臨床内科医会によると、
気管支喘息の安定期の第一選択薬は、
1位:吸入ステロイド 74.6%
2位:ロイコトリエン薬 53.4%
3位:テオフィリン薬 51.4%

アドエア承認後の有用性検討
参照:http://glaxosmithkline.co.jp/press/press/2007_07/P1000449.html

アドエアの有用性のデータ

喘息死亡者数:65才以上の高齢者に多い

喘息患者のCOPD合併率:高齢者(65才以上)が25%

高齢者への包括的対応
・抗炎症療法の徹底化
・コンプライアンスの改善
・禁煙の徹底化
・感染対策:インフルエンザワクチン接種
・COPD、慢性心不全等への対応
・病診連携

65才以上の入院高齢喘息患者6254例
→吸入ステロイド使用群は、非使用群に比較し、再入院が29%、全ての死亡が39%少なかった。

65才以上の月別死亡率
昔は、冬に喘息死亡率多かったが、2007年以降、その傾向はなくなった
理由:インフルエンザワクチン?、吸入ステロイドの普及?

喘息とCOPD:相違点とオーバーラップ

COPD:喘息
好中球:好酸球
気道過敏性なし:気道過敏性あり
ステロイド poor respense:ステロイド response

日本臨床内科医会によると、COPDの第一選択薬は、
1位:去痰薬 68.9%
2位:スピリーバ 59.3%
3位:ホクナリンテープ 42.5%

PEACEスタディによると、
ムコダインにより、COPDの急性増悪↓

UPLIFT研究
スピリーバ早期介入の意義

TORCHスタディ
アドエア500 VS フルタイド500 VS セレベント VS プラセボ
・3年間のCOPD関連死亡率:アドエアが最も低い
・アドエアが一番急性増悪の回数を減らした
・気管支拡張薬投与後のFEV1低下率:アドエア群がプラセボ群に比べ、16cc抑制

INSPIREスタディ
アドエア500 VS スピリーバ
・治療を要する疾患:有意差なし
・経口ステロイドを必要とする増悪:アドエア群が少なかった。
・抗生剤を必要とする増悪:スピリーバ群がすくなかった。

喘息のコントロールレベルを基準にした喘息治療の管理(GINA2006)

炎症(喀痰中好酸球)を指標とした治療は、症状を指標とした治療に比べ、喘息の増悪を抑制した

呼気NOを指標とした治療も有効

ACT(喘息コントロールテスト)では、質問4(SABAの使用回数)が一番重要

SABAの使用頻度と気道炎症の程度は相関を示す

SABAの使用が多い患者は、気道炎症が悪化、呼気NO↑

SABA頻回使用の患者は、吸入ステロイドの強化で、発作のない状態を

呼気NO評価は、診療の経過をみるには適当でないというデータもあり

短期的ステロイド内服の意義
プレドニン30mg3~5日間(最長7日間)

エビデンスがない中でのステップダウンについてのおおよその会見
・低用量吸入ステロイド単独でコントロールが達成できたら、1日1回に切り替える。
・低用量吸入ステロイドで1年間コントロール良好なら、吸入ステロイドを中止してみる
重要な課題:軽症喘息で、どう吸入ステロイドを使用するのか

OPTIMAスタディ
GroupA:吸入ステロイド使用してない患者に、最初から合剤を使う必要なし
GroupB:吸入ステロイドを増やすよりも、LABA加えた方がいい

吸入ステロイドの間歇的使用の有効性のデータ

慢性咳

診断困難例におけるアドエア単独治療の効果と受診までの期間(K先生)
忙しい外来であえて鑑別診断をせず、アドエア処方という考えもあり

一般外来における慢性咳の診断

喘鳴あれば、気管支喘息
喘鳴(-)で吸入ステロイド有効なら咳喘息
喘鳴(-)で吸入ステロイド無効なら、他疾患を鑑別

コントロール不良患者ほど、あきらめの気持ちが強い

先生のポリシー
・あきらめを支援する説得力のあるメッセージを発信
・ガイドラインでは、健常人と変わらない日常生活とあるが、症状の個人差あるので、あまりに高い目標を押し付けない
・常に最小必要量の吸入ステロイドで最良の結果を求める

シンプル、パワフル、フレキシブルな治療を

質問コーナー:省略

とても、有意義なご講演でした。

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