第8回 21世紀の脂質代謝を考える会~糖尿病と脂質代謝~
話題提供
「外来糖尿病患者の脂質低下療法」
内科(糖尿病)H医院院長 O先生
糖尿病患者では、脂質以上を呈する症例の8割に高TG血症を合併
ストロングスタチン相互の力価の関係
リピトール(10)=クレストール(2.5)=リバロ(2)
マイルドスタチンからストロングスタチンに変更すると、
HDL-C、TGは変化なかったが、LDL-Cは、20%低下した
ストロングスタチン半量投与の効果
無治療にリバロ(1)を投与すると、
HDL-C、TGに有意差なかったが、LDL-Cは、34%低下した。(コスト的にも安い)
リピトール投与と劇症肝炎
スタチン投与と血糖値の上昇
リピトール使用で、HbA1c上昇(日本人だけ)
ストロングスタチン半量は、マイルドスタチン通常量よりも、力価高く、コストパフォーマンス高い。
特別講演
「糖尿病治療のあり方」~脂質管理の重要性~
K大学内科学教授 K先生
日本人のインスリン分泌量は、欧米人の1/2
高脂肪食
50年で脂肪摂取量4倍に(摂取エネルギーは不変)
肥満:50年で6倍、2300万人に
糖尿病:50年で40倍に
患者数890万人、予備軍1320万人
日本人糖尿病患者の平均死亡年齢と日本人一般の平均寿命の比較
→男性10年、女性13年の差がある
介護が必要となった原因
1位脳卒中
4位認知症
6位心臓病
7位視覚・聴覚障害
9位糖尿病
以上すべて糖尿病と関連
細小血管障害は、著しいQOL低下を招く
視力障害年間3500人
透析年間14000人
下肢切断年間3000人
心筋梗塞/狭心症患者の2/3は、糖尿病か境界型
背景因子として
メタボリックシンドローム
LDL-C高値
喫煙
リスク因子の重積に加えて、食後高血糖が重要視されている
ESC and EASDガイドライン
冠動脈疾患の患者は、糖尿病の検査をし、糖尿病みつかれば専門医に
糖尿病の患者は、冠動脈疾患の検査をし、冠動脈疾患みつかれば専門医に
早期からの良好な血糖管理は、血管合併症を持続的に抑制する
(DCCT/EDICスタディ)
→グルコースメモリー、メタボリックメモリー
WOSスタディ
スタチンの効果は、将来にわたり、継続するか
→脂質もメタボリックメモリーあり
血圧は、メタボリックメモリーなし
早期からの統合的介入により、糖尿病の予後は持続的に改善する(Steno-2スタディ)
→メタボリックメモリー
糖尿病患者の生命予後改善
血管合併症の発症・進展抑制には、できるだけ早期からの血糖管理に加えて、血圧、脂質管理を目指した統合的治療が重要である。
IGT患者にベイスンを投与すると、糖尿病発症を40%抑制した。
Steno-2スタディ
脂質、血圧管理はいいが、血糖管理は難しいことがわかった。
→血圧と脂質の管理をまず徹底する
糖尿病患者における冠動脈リスクファクター
JDCSでは、
1位LDL-C、2位TG、3位HbA1c、4位血中CPR
UKPDS23では、
1位LDL-C、2位HDL-C、3位HbA1c、4位収縮期血圧
糖尿病患者におけるリポ蛋白代謝異常
HDL↓
VLDL↑
レムナント↑
LDL↑
small dense LDL↑
ターゲットは、LDL-C
先生は、糖尿病患者のLDL-C目標を100以下にしている
LDL-Cは、一次二次予防において、The lower,the better.
CARDS
アトルバスタチン投与により、心血管イベントを抑制、動脈硬化退縮をもたらす
現状では、LDL-C管理は不十分だが、医師は治療に満足しているという結果
LDL-C<100の急性冠症候群患者の81%は、
LDL-C/HDL-C>1.5を示す
動脈硬化の退縮と冠動脈疾患の発症予防には、LDL-Cだけでなく、HDL-Cの管理が重要
HDL-Cの上昇は、退縮を抑制
LDL-C/HDL-C比が高いほど、動脈硬化
LDL-C/HDL-C比が低いほど、動脈硬化退縮
LDL-C/HDL-C≧2.5の例では、動脈硬化の程度が顕著である(日本人)
LDL-C/HDL-C2.0以下で、退縮に向かい、1.5以下でさらに顕著となる
LIVESスタディ
他スタチンから、リバロに切り替えることにより、HDL-C上昇
とても有意義なご講演でした。
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