高血圧治療を考える会
【特別講演】19:00~
『β遮断薬をかく使おう』
講師 T大学第二内科主任教授 Y先生
抄録
「健常人においても、あるいは高血圧患者や、心筋梗塞などの心血管疾患患者においても、安静時心拍数は心血管イベントの独立した危険因子です。また心血管疾患では、β遮断薬による心拍数低下がイベント抑制に有用であり、その程度は心拍数低下の程度と比例することが証明されています。このように、β遮断薬の心保護効果は広く認知されています。
ところが最近、高血圧患者では逆に、β遮断薬による心拍数低下が心血管イベントのリスクを上昇させるというメタ解析結果が報告され(J Am Coll Cardiol 2008;52:1482)、話題を呼んでいます。果たしてこれはすべてのβ遮断薬に当てはまるデータなのでしょうか?
現在、国内では数多くのβ遮断薬が発売されていますが、それぞれβ1選択性、水溶性・脂溶性、ISAの有無など物性にも違いがあり、すべて同じではありません。エビデンスから心保護効果が認められ、国内外のガイドラインから推奨されている心保護β遮断薬はビソプロロールとカルベジロールの2剤です。
今回の講演では、心拍数の観点から心保護β遮断薬をどのように使いこなしていくかについて、我々が検討したメタボリックシンドロームと心拍数との関連のデータも交えながら、ご紹介させて頂きます。」
有意義でした。