第366回 福山市医師会循環器病研究会
特別講演
『虚血性心疾患患者の心臓リハビリテーション』
O大学病院循環器内科助教 H先生
抄録
「虚血性心疾患に対する治療の進歩は目覚ましく、標的病変に対する治療はほぼ成熟したといってよい。しかし、標的病変以外の動脈硬化の進展に対して充分な介入がされてない上、食生活の欧米化による若年層の急性冠症候群は増加傾向にあり、虚血性心疾患患者は一向に減少傾向にないのが実状であり、心臓リハビリテーションが注目されてきた。本来リハビリテーションという言葉からは運動療法が想像されるが、心臓リハビリは”虚血性心疾患発症前の健康な状態に戻す”ことが目的であり、運動療法に加えて食事療法、薬物療法、生活指導を充分行ったうえで、疾患の原因となりうる不安定な精神状態を安定させることが必要である。虚血性心疾患患者の平均在院日数は治療の進歩とともに短縮しており、入院中に心臓リハビリテーションを完結することは困難であり、ハイリスク状態で退院となる患者が多い。O大学で現在行っている包括的心臓リハビリテーションと、今後の展望、その問題点について報告したい。」
有意義でした。