ちんすけ
More プロフィール

Search

Calendar

<< 2012/05 >>
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

新着コメント

新着トラックバック

月別アーカイブ

< 2/10奇術クラブ例会日 | メイン | 2/18強皮症講演会 >
2009.02.12 23:59 |  講演会  |  感染症  |  神経内科  |  ちんすけ  | 推薦数 : 0

2/12細菌性髄膜炎講演会

第49回 福山地区神経疾患懇話会

商品紹介

特別講演
演題:『 細菌性髄膜炎の診断と治療 ーガイドラインからみた本症の対応ー』
講師:N大学医学部内科学系神経内科学分野准教授 K先生 

I.  細菌性髄膜炎の診断とその対応
Ⅱ.細菌性髄膜炎の治療とその対応
Ⅲ.今後の展望

ガイドラインの内容と、海外のデータ、先生の自験例からのデータを多数示され、素晴らしいご講演でした。

以下、抄録です。
「細菌性髄膜炎(Bacterial Meningitis: BM)は、初療が患者の予後の上から極めて大切であり、十分な知識の上に、手際の良い検査手順および適切な治療が重要であり、Neurological Emergencyの一つとして位置づけられている。
 本邦の年間発症数は、我々の全国調査にて、約1500名前後と推定されているた(Kamei S: Int Med, 2000)。本症の転帰は、死亡率15~30%、後遺症率10~30%であり、抗菌薬の進歩にもかかわらず、未だ満足すべき成績ではない。
 最近の動向として、日本神経治療学会、日本神経感染症学会、日本神経学会の3学会合同による診療ガイドライン(委員長:東北大学神経内科 糸山泰人)の作成が挙げられる。本ガイドライン作成上、「BMの抗菌薬選択は、前向き・無作為二重盲検が少なく、治療選択はemplicにならざるを得ないが、その地域の主要起炎菌と耐性菌の疫学的現況を踏まえ作成すべきもの」との基本認識を我々作成委員にて最初に共有した。本邦のBMの起炎菌は、6~49歳では肺炎球菌が最も多く、インフルエンザ菌が続いている。しかも、これら菌の耐性頻度は近年増加している。50歳以上では、これら菌に加え、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌を含むブドウ球菌属、緑膿菌、リステリア菌などが増加する。
 診断では、髄液の塗沫・培養は、未治療では検出率は高率だが、partially treatedでは低下する。細菌抗原検出は、迅速診断として有用、partially treatedでも検出する場合がある。PCR法は、partially treatedでも検出でき、かつ耐性菌の判別できる。
 治療では、成人例でも約半数が耐性菌であり、従来の標準的治療では対応できない。この点から菌未確定時、免疫能が正常な16~50歳では、カルバペネム系あるいは第3世代セフェム+バンコマイシンが推奨される。一方、50歳を超える高齢者および慢性消耗疾患や免疫不全状態を有する例では、第3世代セフェム+アンピシリン+バンコマイシンが推奨される。急性期の副腎皮質ステロイド薬併用は、成人例でも有用である。」

固定リンク