15:45より、講演会
製品紹介
開会挨拶 省略
一般講演2題 省略
特別講演
「外来診療でインスリンアナログ製剤をいかにつかいこなすか? 」
J大学医学部内科学准教授 H先生
インスリン療法の現況
・専門医の職人芸?
・専門医の卓越した経験に基づくさじ加減?!
・糖尿病専門外来は、どこも超満員、超多忙!
・その結果、糖尿病専門病院でも、基本は入院で導入
・一方、クリニックでずっとSU薬を使って、「様子」を見てきた患者も、限界が来れば入院
専門医が入院で導入となると、インスリンが必要な患者の何割かに絞られる。
N病院インスリン導入外来
1年で約100人の外来インスリン導入の紹介!!
平均HbA1cは、10.5%
外来インスリン導入
・専門医だけでなく、GPにも行えることが前提
・できれば、1~2種類のインスリンですませたい
・低血糖の頻度が少ない方法
・社会生活にインスリンを合わせなければならない
・コメディカルと共にチームで対応することが必須
・できるだけシンプルに始めるが、行き詰った時に、次のステップに自然に進めることができなければならない。
・インスリンを開始して、急激な血糖コントロールの悪化を来さないレシピが必要
どんなレシピが外来導入にふさわしいのか??
持効型溶解インスリン
SU剤効果不十分例におけるランタスの上乗せ効果(BOT)
主役は、経口薬。インスリンは、サポーター。
HbA1c9.7%→7.6%に
ランタス投与タイミングによる効果の差:朝食前でも寝る前でも同様に下がる。
皆、HbA1c2%下がっている。(皆打っているということ。コンプライアンスがいい)
ただし、6ヶ月で下がりが悪い人は、HbA1c8%でとどまっている。
(確かに効果あるが、限界もある。)
BOTが上手くいかないときは、段階的に強化療法へ!
BOT→Basal Plus→Basal Bolus
JUN-LAN STUDY7
2型糖尿病で、SU薬+ランタスで効果不十分な人に、超速効型インスリンを足していく。
・BOTに超速効型を1回追加しただけで、HbA1c8.13%→7.07%
・BOTに超速効型を1回足して、HbA1c8.10%→7.82%、2回足して7.37%
・全症例で、HbA1c8.12% 1回足して、7.51%。
その後、1回のまま群10例、2回足した群6例で平均7.19%に
日本では、過去も現在も、混合型2回を入院で導入するのが主流
SU剤2次無効の血糖コントロール不良患者
↓
入院にて、超速効型3回の強化療法(or4回)でコントロール
↓
良好なコントロール得られれば、2回打ちにして退院。以後、外来で。
本当に2回打ちが最も優れた治療レシピなのか?
混合型2回打ちは、入院中(規則正しい食事と暇だから運動もする)は、素晴らしいレシピだが、退院すると、困ったことに。
・昼食後、夕食後に運動できない
・昼食を時間通り取れない。
(夕食の場合も、夕食前に同様の状態となる。)
・低血糖、反動により過食
入院時に、主治医も患者も良好なコントロールを一度見ていることがかえって問題!
LAPTOP Study
経口薬+ランタス vs 混合型2回打ちで効果に差はなかった。
低血糖は、混合型に多かった。
混合型2回は、入院に近い一定した食事と運動(特に昼食後)によって、初めて良好なコントロールが得られる。
なぜ、インスリンの外来導入に超速効型インスリンを用いるのか?
1.食後高血糖を改善
2.低血糖の頻度が少ない
3.食前30分待つ必要がない。食後にも注射可能。
4.食事の時間に合わせて注射できる。
超速効型インスリンを用いた外来導入(SU剤二次無効の2型糖尿病)
リスプロ×3 2~4単位×3で開始
1,2単位ずつインスリン増量し、それでも、FPG≧140なら、
↓
リスプロ×3 + メトフォルミン
それでも、FPG≧140なら、
↓
リスプロ×3 + NPH or ランタス
これまでの血糖降下薬はどうするのか?
1.SU薬は内服していたものを1錠のみ、朝1回で残す。
2.αーGIは、いったん中止とする
3.メトフォルミンやアクトスは、かなり効果ありと判断される場合以外は、中止
4.できるだけ、インスリン始める以上は、内服薬を整理するという方向で。
SU剤少量残す理由
1.いくら2次無効とは言え、SU薬はある程度基礎分泌を刺激しており、中止による急激な基礎分泌の低下は、空腹時血糖値の上昇につながる。超速効型では、基礎分泌を補充することはできず、いきなり、基礎インスリンの補充も必要となる可能性があるから。
2.もし、初日にインスリン指導したが、うまく出来なかった場合は、薬物治療をすべて中止したのと同様な状態を招く。
SU薬剤とメトホルミンの併用を駆使することにより、基礎インスリンを必要とする確率が低下する。
血糖自己測定(以下、SMBG)
導入初日には、始めないし、勧めない。
→SMBGは、インスリン注射よりず~っと痛いから。
・初日にインスリン手技と同時にSMBGを教えるのは煩雑
・痛いので、導入の決定を反故にする可能性あり
・インスリンを少量から開始すると、血糖値それほど改善しないので、かえってストレスとなる。
・診察室で必ずSMBG機を使って血糖検査を行い、SMBG機の存在のみ知らせる。これに、患者が興味を持つのを待つ!
最後は、basal-bolus法になるが、1種類のインスリンで出来ないか?
アナログインスリンを含んだ混合型インスリンの新しいレシピ
mix50の3回法
リスプロ50/50開始・切り替え後のHbA1cの推移
対象と方法
1.未治療群11名
2.インスリン2種類以上、1日3回以上注射群11名
3.SU剤二次無効10名
→外来にて、mix503回打ちを開始し、3,3,3や4,4,4で。
HbA1cの改善は、
1群:10.9→6.7 自覚症状が翌日より改善。
2群:8.6→8.2
3群:8.9→7.3
mix50 3回注射は、ひそかなブーム
比率は、2:1:2
1.基礎分泌・追加分泌同時に補うため、素早い血糖コントロール
2.基礎インスリン必要とする患者でも、1種類の注射剤でよい
3.容量設定のアルゴリズム(責任インスリン)は、超速効型と同じでいけそう。
4.低血糖あまりない
3回打ちが良いのはわかっているが、2回打ちの患者に、3回打ちに変更を納得してもらうのは、至難のワザ!
円滑な1日3回打ち移行のための㊙テクニック
現在の混合2回注射
↓
mix50 2回打ちに変更
↓
mix50 3回打ちに変更
(最初は、3回打つのは土日だけでもいいと説明。)
健康な人と変わらないQOLの維持、寿命の確保を考えると、どのようなレシピがベストか?
休憩後
パネルディスカッション 省略
閉会挨拶 省略
とても、有意義なご講演でした。
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