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2008.07.30 23:53 |  講演会  |  血液疾患  |  ちんすけ  | 推薦数 : 1

7/30血液疾患講演会(松永)

19時より松永沼隈地区医師会学術講演会

特別講演
「血液疾患と日常診療及び当院血液内科の現況」
C病院副院長 M先生

とても有意義なご講演でした。

●血液疾患と日常診療

鉄欠乏性貧血
・女性、8~10%成長期好発
・鉄喪失、鉄需要増大、鉄供給低下による
・血清フェリチン低下で診断。100%の特異性
・原因の精査と治療可能なものはその治療
・特殊な原因:スポーツ選手、頻回の献血
・すでに貧血ある場合、鉄剤を投与しない限り、食事療法だけでは絶対に貧血は改善しないことを説明
・鉄剤の誤投与による医原性ヘモクロマトーシスに注意
・経口鉄剤は、1日せいぜい200mgまで投与すれば十分
・経口鉄剤は、胃切除例でも反応する。
・H2ブロッカー、PPIは吸収を阻害
・効果不十分ならビタミンC併用
・日本茶、紅茶は徐放性鉄剤では、あまり影響ない
・制酸剤、テトラサイクリンとの併用に注意 (吸収阻害する)
・1~2週後に網状赤血球を確認
・3週で2gの割合で改善。6~8週で正常化する。
・貧血改善後も、フェリチン値を目安として、3~6か月内服治療継続
・鉄剤注射の適応について
・原疾患の治療済んでいれば、鉄剤投与終了の時期は、4~6か月服用後
・休薬後も、フェリチン他を定期的にフォローする。
・鉄剤副作用で便が黒くなることを説明
・鉄剤服用できない人は、服薬時間変更(夕食後、寝る前に)orシロップを
・Hb1gは、鉄3,4mgに相当

貧血のない鉄欠乏
Hb≧12、フェリチン<12→治療が必要

症候性貧血
・ACD(慢性消耗性疾患による)→フェリチン60以下なら鉄剤が有効な場合あり
・その他(肝、腎、内分泌性他)

真性赤血球増多症

喫煙と血液
・COがHbと結合する力は、酸素の250倍。組織に酸素の供給不足を引き起こす。
→体は、代償的にHbを増やす
・喫煙者の白血球は、非喫煙者の1.3倍
・白血球↑は、肺機能低下と関連ある可能性あり
・喫煙本数とHbは相関
・白血球数と喫煙係数は相関

慢性鉄欠乏で、けっこう血小板増える。

血小板100万超えると、血栓作りやすくなる
血小板150万になると、出血傾向になる

ウイルス感染初期で好中球↓

血小板減少
・ITP:血小板10万以下。急性、慢性。治療はステロイド、脾摘。ピロリ菌陽性なら除菌で、半分治癒。
・TTP:神経精神症状、溶血性貧血、腎障害、発熱。めったにない。治療は血漿交換。パナルジンの副作用。
・大量出血時(特に大量輸血時)

偽性血小板減少症
・採血困難な場合(血管出にくい人)、EDTA、ヘパリン(まれ)凝集
・抗凝固剤による凝集→標本上で鏡見し血小板凝集がないか確認する。抗凝固剤を換えて採血(クエン酸採血など)

リンパ節腫大
・正常のリンパ節腫大:顎下部で1cm以下、やわらかく平坦、鼠頸部で2cm以下
・一般に見られるリンパ節腫大の2/3は、非特異的または上気道炎によるもので、悪性疾患は1%以下
・全身性の腫大のときは、良性疾患が多い。
・1.5cm×1.5cmになると、悪性の可能性が高くなる
・圧痛は、炎症など急激な腫大のとき見られやすい。
・生検が必要なリンパ節腫大は5%以下、2週間は経過観察可能。
・要生検は、1.5cm×1.5cm以上、鎖骨上窩のもの、硬い、圧痛なく40歳以上である場合に多い。

その他血液検査で特に留意すること
・血小板数測定は必ず行う
・白血球分類で自動分類に疑問を感じたら必ず目視依頼を
・異型リンパ球と異常リンパ球の違いに気を付ける。
・MCV、MCHやや低値の場合、軽症鉄欠乏性貧血のことが多く、フェリチンを確認。閉経前女性、高齢者の消化管出血などに多い。
・LDH、ALP高値の時にも血液疾患を疑う
・蛋白尿:特に正常免疫グロブリン値の低下が認められたら、骨髄腫も疑う。ただし、Bence-Jones蛋白はテープでは検出されないので、疑うときは、従来法、さらに免疫電気泳動提出する。
・軽症鉄欠乏性貧血や貧血の無い鉄欠乏状態、慢性軽症溶血性貧血は見落としやすいので注意。
・血小板減少に巨大血小板が存在する場合、ITPではなく、MDS、May-Hegglin異常、Bernard-Soulier症候群の場合あり

●当院血液内科の現況

●最新の話題

悪性リンパ腫と分子標的治療薬

分子標的療法 molecular target therapy

悪性リンパ腫の治療において、CHOP療法と他療法を比較しても生存率変わらず
→CHOP療法が、標準療法

リツキサンを用いたR-CHOPのエビデンス
当院の治療成績

FLにも有効

自家末梢血幹細胞移植を用いた大量化学療法の適応


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