19時より第1回広島Infectionセミナー
教育講演
「口腔ケアと感染予防」
N大学基盤看護学教授 S先生
特別講演
「日本呼吸器学会市中肺炎ガイドライン作成に携わって」
K病院呼吸器内科主任部長 I先生
日本の肺炎ガイドラインの推移
ATSCAPガイドライン2001の特徴
IDSA/ATSCAPガイドライン2007の特徴
IDSA/ATS院内肺炎ガイドラインのエンピリックセラピーのアルゴリズム
海外ガイドラインをそのまま使用しない理由
・原因菌が異なる
・使用抗菌薬の違い
・薬剤感受性の差異
・医療体制の差異
ガイドライン改定の争点
JRS市中肺炎ガイドライン2005の特徴
1.細菌性肺炎と非定型肺炎の鑑別
2.重症度判定
3.尿中抗原検出法を用いた抗菌薬選択
1.欧米のガイドラインでは、鑑別をしない
日本での成人市中肺炎における肺炎球菌の薬剤感受性
・ペニシリン高度耐性化は、未だ少なく、充分量を投与すれば対処可能
・経口セフェムの耐性化は進行。現在の保険用量では対応困難
・マクロライド薬に高度耐性化
・フルオロキノロン耐性株が徐々に増加
改定ガイドラインでの診断基準
感度77.9%、特異度93%
治療
細菌性肺炎→ペニシリン十分量
非定型肺炎→マクロライド薬 or テトラサイクリン
ただし、高齢者マイコプラズマ肺炎は、診断基準では合致しないことが多い。
鑑別必要
若年者では、感度・特異度高い
2.重症度分類 A-DROP
A-DROPと、臨床経過の剥離した症例
低スコアでも死亡例あり
胸部レントゲン像は、重症度に入ってない
3.尿中抗原
喀痰検査は、常在菌の流入がある。結果出るのに、時間がかかる。
レジオネラは、重症化するので、早期の診断が重要
肺炎球菌尿中抗原検出キット
Binax NOW
感度75%、特異度96%
15分でわかる
判定が客観的
肺炎球菌ワクチン接種で、偽陽性あり
肺炎球菌の治療
経口薬:サワシリン、高齢者・基礎疾患ありの患者には、レスピラトリーキノロン
注射薬:ABPC、CTRX 重症には、カルバペネム、第4世代セフェム、ABPC大量
ATSガイドラインにおける薬剤耐性肺炎球菌のリスク
薬剤投与量の問題
日本での投与量は概して少ない
効果を得るためには、PK/PDを考慮
MIC測定が望ましいが、実施施設は少ない
感受性検査の問題点:S,I,Rの判定は、CLSIの基準を用いているため、本邦の現状と合わない
パネルディスカッション
テーマ「誤嚥性肺炎の診断と治療」
司会
H病院呼吸器内科・リウマチ科部長 K先生
パネラー
K病院呼吸器内科主任部長 I先生
N内科院長 N先生
H大学大学院分子内科学講師 H先生
有意義でした。