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2008.02.20 23:53 |  講演会  |  呼吸器  |  ちんすけ  | 推薦数 : 1

2/20COPDTV講演会

19時半よりTV講演会

21世紀最大の社会的生活習慣病COPD(肺粗しょう症) 
(T大学医学部付属病院老年病科 T先生)
 
今、COPDを治療していない内科診療はありえない。
なぜか?
COPD患者の数が、高血圧患者の1/4はいるから。

COPD will cost US hundreds of Billions by2020

832billion US dollars will cost

日本のCOPD患者数
2001年 NICEスタディ:40歳以上の530万人(8.5%)

(喘息患者数は、日本で115万人)

COPD患者数は、今後40年は増え続けるだろう
ちなみに、欧米のCOPD患者数は、今後20年間増え続けます
(つまり、日本の方が深刻)

タバコ消費量と肺癌・COPD死亡率には、20年のずれあり
タバコの消費が止まってから、40年間、COPDが増え続ける!

他の病気は治っているのに、COPD患者は、増え続けている。
つまり、COPDとは、タバコで発症する未解決な
21世紀最大の「社会的」生活習慣病
喫煙→生命活動に不要→社会生活では必要?→COPD

日本におけるCOPDの年齢別罹患率:70歳以上で17.4%
専門医でなくとも、COPDを診断してもらわないといけない。
老人検診で、5人に1人は、COPDのはずである!

全世界的に増え続けている
     ↓
日本とアジアで増えている
世界的には、20年後を憂いている。
日本、中国はもっと大変。40年以上増え続ける。

COPDの症状
・慢性の咳、痰→「風邪とかわらない」
・体動時の息切れ→年のせいにしてませんか?

COPDの主要症状である息切れは、
わかりにくいし、評価しにくい

呼吸困難の程度
Fletcher;Huge-Jones分類

息切れはなくても、
・3,4階まで一気に昇れますか?
・200mの坂道苦にならないか?
・運動会で走ったら、辛くなかったですか? etc.
→具体的に聞く。

息切れは少なくできるけど治らない!
息切れ当てにしていたら患者は見つからない

今日の健康2005.9.6
年のせいにしていませんか? 息切れを感じる
お年寄りは、息切れを我慢する。(病気とは気付かない。)

COPDは、なぜサイレントキラーなのか?
本人も、家族も、いつも診てもらっている先生もCOPDに気付かない
気付いたときには、かなり進行(在宅酸素が必要)

COPD is a neglected disease.(Barens PJ,)
COPD先進国の英国ですら病気への取り組みは十分でない
開発も研究も対策も立ち遅れている。
日本は、はるかに立ち遅れている。

従来のCOPDの概念
    ↓
GOLDのガイドライン
2001→2003→2006
世界中の国々の一般医家のために書かれたガイドライン

肺気腫:形態学的概念、治らない!
(壊れた構造が治ることはない)(再生医療?)

GOLDの定義:機能的概念、機能は回復する!
(つまり、COPDは治る)
(もう十分な戦略がある!)

診断には、スパイロメトリー
1割しか普及していない
1秒量、努力肺活量の測定
気流閉塞の最も重要な指標
COPDの診断はいたってシンプル
1秒率<70%
でもわかりにくい?

COPD:ローマ字4文字は理解しにくい
慢性閉塞性肺疾患:これでも難しい

骨粗しょう症の背骨のスライド

先生の提案
胸部CT:LAA、正常肺構造の消失、スカスカぼろぼろ、肺の梁がなくなるから力がでない。
→COPD:日本語では、「肺粗しょう症」でいかがでしょう?
(でも、学会では全然通らない。診察室でわかりやすく説明するのに使う)

喘息とCOPDの違い
治療薬でわかる?

          COPD      気管支喘息
気管支拡張薬  抗コリン薬      β刺激薬
吸入ステロイド 無効な場合が多い    有効

喘息、COPDにおける気管支の状態

喘息:気道絞まる
→気道の絞まりをゆるめる
→気道の筋肉を緩める
→β2刺激薬

COPD:気道のはりがない
→気道のはりを回復
→フラフラ気道をしっかり
→抗コリン薬

COPDとは、抗コリン薬が効く閉塞性換気障害のこと
COPD:診断的治療が最も有効
COPDでない人には、抗コリン薬は全く効かないから

喫煙者のCOPD実践的早期鑑別法

        喫煙者
         ↓
       スピリーバ
       ↓     ↓
     効果あり  効果なし
       ↓       ↓
COPDの可能性高い COPDの可能性低い
       ↓        ↓
専門医受診、禁煙必須  要、観察
(在宅酸素療法予備軍)

治療

「COPDの治療(GOLD)」
慢性期のCOPD管理の目標!

一番効く薬を使うべき
COPDであれば、スピリーバ

COPDに対し、スピリーバは、効きます 

スピリーバを吸えば、5才若返ります!

COPDの適切な治療は、肺のアンチエンジングとなります。

驚くことに、スピリーバで、
1)FHJ分類が改善した人がいます
2)HOTが外れた人がいます

吸入抗コリン薬こそ持っても安全な薬のひとつ

セレベントは?

初日は同じだが、半年たつと、セレベントは少し効果落ちる。

COPD:作用機序の違う薬は併用するほど効果上がる
(ただし、高齢者の多剤併用に注意)

先生の処方
スピリーバ
  ↓(効果不十分なら)
ホクナリンテープ(2)VDS追加
  ↓(効果不十分なら)
スピリーバ前にメプチン2吸入、外出前にメプチン2吸入追加
  ↓(効果不十分なら)
テオドール(400mg)MA or ユニフィル(400mg)VDS
  ↓(効果不十分なら)
テルシガン(10)1回3吸入1日3回
  ↓(効果不十分なら)
キュバール(100~200)朝夕2回 or パルミコート(100~200)朝夕2回
  ↓(効果不十分なら)
シングレア(10)A投与

COPDは、慢性全身炎症症候群

呼吸不全(COPD)では、栄養不良が寿命を弱める。

在宅酸素のCOPD患者のBMI別の予後
→COPD患者では、やせが寿命を規定する。

COPD患者で、食事摂取が減ると、
血中の接着分子(全身炎症)が↑
→ICAM-1高値は、動脈硬化促進

肺を治す + 全身を治すアプローチが必要

COPD患者のほとんどが、COPD治療の恩恵に浴してない

治療して初めて、COPDの面白さを実感

高齢者にも安全なスピリーバを診断薬・治療薬としてどんどん使う
→HOTゼロを目指しましょう!

これまでは、COPDは、neglected Disease(診断治療されずに無視された病気)だった。

明日からは、COPDをcommon disease(誰もが外来で治療する慢性疾患)にしましょう。

ということで、大変有意義な講演でした。

参考:過去の先生のCOPDのご講演
http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=72095&log=20040304
http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=72095&log=20030217

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