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2008.02.15 23:40 |  講演会  |  呼吸器  |  ちんすけ  | 推薦数 : 1

2/15COPD講演会(広島市)

19時より広島医科学セミナー
~基礎から臨床まで~

情報提供後、

特別講演I
「COPD増悪に対するアプローチ」
C大学大学院医学研究院加齢呼吸器病態制御学准教授 T先生

慢性呼吸器疾患は、増悪すると、元に戻らない。

COPD
・中枢気道の炎症
・末梢気道の炎症:病理でしかわからない。呼吸機能で。動くと息苦しい。
・気腫性病変

喘息:安静時でも呼吸困難

COPDの治療戦略
1.安定期の呼吸機能を内科的治療により最大限に改善する。(スピリーバ)
2.いかに増悪を抑制するか?
3.全身性炎症反応/栄養障害を改善する
→全身性疾患としてのCOPDに対する治療

(喘息は肥満で悪化する)

喘息の治療戦略
1.喘息発作を可能な限りゼロに近づける
→吸入ステロイドをいかに使用するか?
2.いかに、増悪を抑制するか?

COPD治療薬の位置づけ
喘息治療薬の位置づけ

換気機能障害によるCOPD重症度別治療

COPD・喘息の増悪を考える

重症度別増悪

・気管支炎を起こして、咳、痰が増加→軽症の増悪
 (ウイルス性上気道感染かもしれない)

・気管支炎を起こして膿性痰が増加→中等度の増悪
 (細菌性の上気道感染)

・気管支炎を起こして、基礎疾患で
 あるCOPDの病変の増悪を起こし、→重症の増悪
 息切れが増悪

・気管支炎を契機とする喘息発作を→重症の増悪
 合併して、息切れが増悪

増悪とは?
症状の変化、治療の変更に基づく定義

増悪症状の時間経過
労作時の息苦しさの増強

どうして増悪が重要なのか?

COPD、喘息
「軽快しても、肺機能は基のレベルには戻らない」

何が増悪を起こすのか
気道感染症(ウイルス、細菌)
右心不全

COPDにおける気道炎症
・肺胞上皮細胞アポトーシス
・肺胞壁破壊
・肺胞構造リモデリング

喘息における気道炎症
・気道炎症
・気道壁リモデリング

COPD・喘息における増悪

    ウイルス・細菌
        ↓
     気道上皮細胞
     ↓      ↓
 好中球増悪時↑ 好酸球増悪時↑
     ↓      ↓
 気道炎症の増強、平滑筋のれん縮

増悪に対する治療戦略は?

気管支拡張薬、ステロイド薬、抗菌薬

増悪が治った後に、予防戦略を

COPDの気道感染 ←抗菌薬
    ↓
COPDの気道炎症↑ ←全身性ステロイド薬

ステロイド投与は、特に増悪初期の呼吸機能を回復

COPDの予防は?

COPD増悪の抑制
→去痰薬は増悪回数を抑制する。

去痰作用以外にN-acetylcysteineは、
1)アンチオキシダント作用
2)抗炎症効果
を有している

ムコダインによるCOPD増悪抑制
→去痰作用だけではない
感冒、増悪の回数を減少

ムコダインの感染防御に対する作用
ムコダインの好中球遊走抑制効果

ムコダインとモンテルカストの
アレルギー性炎症抑制効果
気道過敏性抑制効果

ムコダイン
・Th2リンパ球に対する影響
・Th1リンパ球に対する影響
・気道過敏性抑制効果
・MUC5AC抑制作用
・酸化ストレスにより誘導されるアポトーシス抑制効果
・抗アポトーシス作用
・炎症性サイトカイン産生抑制

PEACEスタディ
ムコダインのCOPD患者における増悪抑制効果の検討
ムコダイン VS コントロール
ドロップアウトすくなかった。9割以上の達成率
→ムコダインにより、増悪頻度の減少、感冒回数の減少、QOLの改善

全身性疾患としてのCOPD

COPDの死因(欧米)
心血管疾患27%
悪性腫瘍(肺癌)21%
肺疾患(呼吸不全)35%

COPDの死因(日本)
5~6割が呼吸不全。
悪性腫瘍(肺癌)は20%
心血管疾患は少ないだろう

1.全身性の炎症反応:高感度CRP↑
2.栄養障害と体重減少
3.骨格筋の萎縮
4.心血管系障害(動脈硬化性疾患)

COPDと全身性炎症

補中益気湯によるCOPDの治療
→COPDの栄養状態・免疫機能を改善
→全身性炎症の改善
→食欲↑、気力↑
→増悪回数↓
→QOL、生命予後の改善

COPDにおける栄養の評価
補中益気湯で、Pre-アルブミン(栄養の指標)が改善し、炎症が改善した(CRPが下がった)。TNF-αも抑えられた。

ムコダインは、呼吸器系の炎症を抑制。
(おそらく、全身性の炎症も抑えるだろう。)

増悪の多くは、気道感染が契機となる。
増悪の病態を理解することは、治療戦略につながる。

予防戦略:ムコダイン

ということで、有意義でした。

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