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2007.12.19 15:38 |  診療  |  講演会  |  ちんすけ  | 推薦数 : 1

12/18リウマチ講演会

第172回福山外科会

19:00~  製品紹介 
19:15~  特別講演
「外科医が知っておきたいプライマリ・ケア医のためのリウマチ診療」
O大学大学院医歯薬学総合研究科人体構成学准教授 N先生

外科医のためのリウマチ診療

今日の内容
1.関節リウマチとは?
2.リウマチの診断ー鑑別の仕方
3.外来でできる局所治療
4.最新の薬物治療の動向ー副作用リスクからみた治療薬
5.手術適応は

関節リウマチの病態

関節リウマチの診断基準(ACR1987)
1.少なくとも1時間以上持続する朝のこわばり
2.3個以上の関節の腫脹
3.手(wrist)、中手指節関節(MCP)、近位指節関節(PIP)の腫脹
4.対称性関節腫脹
5.手・指のX線の変化
6.皮下結節(リウマトイド結節)
7.リウマトイド因子陽性
1--4は6週間以上持続。以上7項目中4項目満たすものをRAと診断する。

関節リウマチの血液検査

間質性肺炎で、LDH↑、KL-6↑

関節リウマチの臨床検査

完成されたRAと言えども、RF陽性率は、70~80%で、経過中、RF陽性を示さないRAが存在する。

リウマトイド因子陽性疾患

抗CCP抗体
・新しい診断マーカー
・RAにおける感度87.6%、特異度88.9%
・軽症早期RAや、seronegativeRAにも陽性
・抗CCP抗体値は、RAの重症度とも相関

関節痛からのアプローチ
単発性、多発性
急性、慢性

膝関節圧痛部位と疾患

関節水症

関節液の性状と鑑別診断

関節リウマチの臨床検査

単純X線ーLarsen Grade 0~V

膝関節のX線撮影は、立位荷重位で!

単純X線による鑑別

MRI

レミケード治療前後のMRI像

早期関節リウマチの診断基準(厚生労働省 江口研究班)
1.抗CCP抗体またはRF:2点
2.対称性手・指滑膜炎(MRI):1点
3.骨びらん(MRI):2点
3点以上で関節リウマチと診断
感度81.5%、特異度95.2%(ACR1987は、感度41.5%)

CT

その他の鑑別を要する疾患
・回帰性リウマチ:RAに移行することあり
・リウマチ性多発筋痛症:側頭動脈炎の合併
・RS3PE症候群

ルノワール(1841~1919)は、関節リウマチだった。

関節リウマチの経過

関節破壊の進行度
実際の変化は、発症2年以内に急速に進行する

現在のRA治療指針

初期治療
(DMARDsスタート、少量ステロイド考慮、NSAIDs考慮、リハビリ)
  ↓
効果不十分なら、生物学的製剤
  ↓

プライマリケア医は、初期治療に関与

1.NSAIDs
2.ステロイド
3.抗リウマチ薬
4.生物学的製剤(今回は、省略) 
 
COX-2阻害薬の作用点

COX-2阻害薬の問題点
・従来のNSAIDsと同様の腎障害
・胃潰瘍の治癒を遅延
・心血管イベントの増加
・骨折の治癒遅延

リスクからみたNSAIDs選択

Raoul Dufy(1877~1953)も、関節リウマチだった。
「光の喜び、それは生きる喜び」
ステロイド治療を受けるため、ボストンまで行った。
ステロイドの副作用で亡くなったのだろう。

RAへのステロイド使用指針(ACR1996)
プレドニン10mg/日以下に限る。
DMARDの効果発現までの期間のみに使用

先生は、初期量5mg、維持量2.5mgで使用

ステロイド使用量と骨折リスク

ステロイド性骨粗鬆症の管理と治療のガイドライン(2004)

ステロイド性骨粗鬆症に対する骨折予防効果

ビスフォスフォネートの副作用
顎骨壊死(主に癌患者さんで、発症)
8人/数10万人

ステロイド関節症の発症機序
→多数回、頻回のステロイド関節内注入はしない。

その他の治療薬
・ヒアルロン酸:理学療法と組み合わせると、特に初期OAに有効。なるべく薄めない。
・防已黄耆湯:エビデンスあり。ダイエットにも有効?

グルコサミン・コンドロイチン
グルコサミン:ヨーロッパでは、30年前からエビデンスあり
グルコサミン・コンドロイチン:エビデンスあり。
効果、副作用、費用、使用法、品質保全は?
→あくまで、健康補助食品として
Quack watch(インチキ医療を告発)は、有効性を疑問視している。

抗リウマチ薬の特徴

RA治療の理想的薬剤の条件
→当てはまるのは、MTX、リマチル、アザルフィジン

ガイドラインにおける推奨薬
エビデンスAは、リウマトレックス(MTX)、アザルフィジン、リマチル

リマチルの副作用の特徴

アザルフィジンの副作用

MTXによる間質性肺炎
中国新聞(平成17年2月12日):リウマチ薬で134人死亡

患者説明用パンフレット

RA手術の絶対的・相対的適応

RA患者の診断には、専門医との連携が必要

質問コーナー
1.無症状で抗CCP抗体陽性の患者の扱い
→少しでも症状出たら、MRI検査し、所見あれば、2.5mgのステロイド処方。ステロイドで症状改善あれば、抗リウマチ薬処方

ということで、有意義な講演でした。

参考:過去受講したリウマチ講演会
http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=72095&log=20040714

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