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2007.11.29 23:55 |  講演会  |  ちんすけ  | 推薦数 : 2

11/29糖尿病講演会(広島市)

19時より第13回広島臨床糖尿病談話会

一般演題 テーマ:「インスリン療法」

演題1.「2型糖尿病のインスリン療法」
H大学病因内分泌代謝内科 診療准教授 Y先生

2型糖尿病歴と膵β細胞機能低下
→糖尿病と診断を受けた時点で、既に半分

インスリン打っていることと、インスリン依存状態かどうかは関係ない。

JDDM11スタディ

DAWN JAPAN

演題2.「1型糖尿病のインスリン療法」
H病院第5内科(内分泌・代謝科)部長 S先生

発症時に肥満のある1型糖尿病症例

CSII適応の一番は、自己管理能力があること

1型糖尿病には、ヒトインスリンがいいのか、アナログインスリンがいいのか?

ヒトインスリン→アナログインスリンに変更すると、QOL改善

妊娠時に安全性が認められたのは、ノボラピッド

特別講演
「消化管に注目した糖尿病の新しい治療法の展開」
A大学内分泌・代謝・老年医学分野教授 Y先生

1)糖尿病診療の問題点

・厳格な血糖コントロールが達成困難
   食後高血糖の是正が必要、低血糖増加

・体重の増加

血糖コントロールの手段とAdipokine

生活習慣介入群 VS インスリン治療群 では、
HbA1cの変化は、N.S.だったが、
BMIは、正解習慣介入群で↓、インスリン治療群で↑
高感度CRPは、生活習慣介入群で↓、インスリン治療群で↑

体重の増加
・不十分な糖尿病教育
・薬物(特にSU薬)による空腹感の増強
・経口薬の二次無効:SU薬に多い。ビグアナイド薬、アクトスでも。(ADOPT研究)

膵島量がだんだん減少(UKPDS)

インスリン治療中の2型糖尿病症例では、インスリン分泌能が低下している。

SUIT指数=1485×CPR/(FPG-61.8)

糖尿病:膵β細胞量が非常に緩徐に減少

・経口薬の二次無効
   インスリン分泌障害は進行する!?

糖尿病は治らない。だからcareが重要
→解決策はあるのか?

2)インクレチンとは

インクレチンの概念

1906年 十二指腸粘膜からの抽出液に抗糖尿病作用あり

1930年 十二指腸粘膜からの抽出液に膵液分泌促進(secretin)以外に、血糖降下因子あり(secretin of insulin)

1964年 経静脈より経口でグルコースを負荷した方がインスリン分泌が亢進する(entero-insular axis)

経静脈:グルコースによるインスリン分泌
経口:インクレチンによるインスリン分泌

インクレチンは、膵β細胞のインクレチン受容体に作用し、膵β細胞から、インスリンが分泌される。

インクレチン
・消化管で産生される。
・食事摂取に伴い分泌される
・膵β細胞に作用し、インスリン分泌を促進する

インクレチンは、GIPとGLP-1

3)インクレチンの基礎研究

インスリン分泌機構におけるインクレチンの役割

上部小腸のK細胞からGIPが分泌され、膵β細胞のGIP受容体に結合
下部小腸のL細胞からGLP-1が分泌され、膵β細胞のGLP-1受容体に結合

・GIP受容体欠損マウスにOGTTすると、生理的なインスリン分泌促進作用あり。血糖値高くなる。
・GLP-1受容体欠損マウスにOGTTすると、生理的なインスリン分泌作用あり。血糖値高くなる。
・ダブル受容体欠損マウスにOGTTすると、血糖値はさらに高くなる。

GIPとGLP-1は、両方ともインクレチンとして、生理的に重要な役割を有している。(相加的)

インクレチンは、SU薬と異なる機序で、インスリン分泌を促進する。
=インスリン分泌のamplifier(cAMPを増やす)

インクレチンは、グルコース濃度に依存したインスリン分泌促進作用を有する。

インクレチン
・食後のインスリン分泌増強に関与する(生理的)
・低血糖を来しにくい。
・食後の高血糖を是正

GLP-1は、アポトーシスを抑制する
GLP-1は、ZDFラットの膵島を大きくする

インクレチンは、膵β細胞数を増加させる。

GIP:脂肪細胞、骨に働く
GLP-1:胃、中枢神経系に働く

高脂肪食による影響
野生型マウスは、高脂肪食にすると太ってくるが、
GIP受容体欠損マウスは、高脂肪食にしても体重増加しない。

GIPシグナル遮断による遺伝性肥満マウスの肥満抑制

GIP受容体欠損マウスでは、加齢に伴う脂肪蓄積が抑制される

GIPの生理的役割は、栄養素の蓄積

GLP-1は、胃排泄、食欲を抑制する。
GLP-1の生理的役割は、血糖を低下させること?

GIPとGLP-1は、膵作用は同じだが、膵外作用は異なる。

4)インクレチンの臨床研究

GLP-1は、DPP-Ⅵ(蛋白分解酵素)によって、GLP-1(9-37)になり、不活性になる。

DPP-Ⅵとその阻害薬

野生型マウスにDPP-Ⅵ阻害薬を投与すると、インスリンがよく出て、血糖値が下がる(インクレチン作用が増強される。)

GLPー1受容体欠損マウスにもDPP-Ⅵ阻害薬は有効である。
(残ったGIPの作用を介して)
GIP受容体欠損マウスにもDPP-Ⅵ阻害薬は有効である。
(残ったGLP-1の作用を介して)
ダブル受容体欠損マウスには、DPP-Ⅵ阻害薬は無効。

DPP-Ⅵ阻害薬は、内因性のGLP-1とGIP活性を増強し、耐糖能を改善。

インクレチンを用いた2型糖尿病の新しい治療戦略

インクレチンミメティク
GLP-1受容体作動薬、DPP-Ⅵresistant

インクレチンエンハンサー
DPP-Ⅵ阻害薬

炭水化物の小腸からの吸収とインクレチン

αーGIで糖の吸収を抑える→GIP出ない
小腸下部で吸収されないGLP-1

食事負荷試験時の血糖値、血清インスリン値、血漿GIP総量、血漿GLP-1活性体
→αーGI投与によりGIP↓、GLP-1↑

膵島に及ぼす血糖の影響

GKラット(糖尿病)

αーGI投与(血糖改善)

インクレチン作用?

インクレチン・ミメティク
GLP-1とExenatide(トカゲの唾液から抽出)は似ている。

SU薬投与2型糖尿病症例におけるExenatideの効果
HbA1c下がり、体重も下がる。
血糖改善、体重減少

メタ解析
Exenatide治療による食後高血糖の改善

インクレチンは、
血糖が低いときは、効果が低く、
血糖が高いときに、効果が高い。

注射が1週間に1回でいいインクレチン製剤も開発されている。

インクレチンエンハンサー
2型糖尿病に対するVildagliptin(LAF237)の効果(BG薬との比較)
→体重変化なかった。

インクレチンの副作用
低血糖(他剤併用のためか?)
悪心
尿路系感染症
頭痛

糖尿病患者のBMIは、日本23.5、米国32
・日本は、どちらも可能
・米国は、体重減らすために、GLP-1受容体アゴニスト

インクレチンは、SU薬無効例でも、インスリン分泌を促進する。
低血糖少ない。

GLP-1受容体アゴニストは、膵外作用を通じて、体重減少

動物実験では、インクレチンは、膵島量を増やす作用あり

インクレチンが解決する!!

糖尿病診療が、careからcureへの転換

ということで、とても有意義な講演でした。
インクレチン製剤楽しみです。

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2007.11.29 08:35 |  趣味  |  マジック  |  ちんすけ  | 推薦数 : 0

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