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19時よりセララ新発売記念講演会
製品紹介
講演「メタボリックシンドローム時代の高血圧治療
ーAldosterone Blockadeによる新たな展開ー」
E大学大学院病態情報内科学教授 H先生
高血圧とは、つまり、塩ぶくれである!
尿中Na排泄と収縮期血圧の関係(Intersalt研究)
→顕著な降圧効果は、少なくとも3g/日から認められる。
塩を摂取しない民族では、高血圧はない。
RA系は、海で暮らしてきた生物が地上で生きるために必要な海水ボンベであった。
陸上の環境に適応し、塩をふんだんに取れるようになると、RA系は、むしろ邪魔ものになってきた。
日本人は高血圧人!?
ほとんどの人に血圧を上げる遺伝子
レニンーアンジオテンシン系
副腎
↓
アルドステロン
アルドステロンの産生部位
・循環アルドステロン:副腎
・組織アルドステロン:脳、心臓(心筋(不全心)で産生)、血管
アルドステロンの腎臓を介した昇圧機序
アルドステロンのゲノム作用(蛋白合成を介して)と非ゲノム作用
アルドステロン持続動注時の血流変化
アルドステロンによる昇圧機序
アルドステロン+食塩
↓
MR
↓ ↓ ↓
腎 血管壁 中枢神経
↓ ↓ ↓
心拍出量↑、末梢血管抵抗
↓
血圧↑
食塩の過剰貯留が高血圧の原因ならば、利尿薬こそが、理想の治療薬である。
大規模臨床試験には、利尿薬併用が多い。
PROGRESSも、利尿薬併用だった。
サイアザイド利尿薬
過剰な水・食塩を排泄させる
欠点として、Na、K、Mgの喪失、脂質・耐糖能障害、高尿酸血症
→催動脈硬化作用
ACE-I長期投与によるアルドステロンブレイクスルー
血漿アルドステロン濃度が増えてくる
Stimulators of Aldosuterone
AngiotensinⅡの影響はあまり強くない。ACTH、Kの影響強い。
ARB投与後の血中アルドステロン濃度の変化
ARBによるアルドステロンブレイクスルーと左室重量係数(LVMI)変化
→アルドステロンブレイクスルーを起こした群では、LVMIの改善が認められなかった。
ACE-Iによるアルドステロンブレイクスルーと尿中アルブミン排泄
→アルドステロンブレイクスルーを起こした群では、尿中アルブミンの改善が認められなかった。
心血管疾患に対するアルドステロンの有害作用
・K喪失→心突然死
・水、Na貯留→心不全の進行→死亡
・血管内皮機能障害→動脈硬化
RALES試験(対象NYHAで、Ⅲ~Ⅳ)
標準治療+プラセボ VS 標準治療+スピロノラクトン25~50mg
スピロノラクトン群で、総死亡率30%激減
有害事象の発現は、
・女性型乳房+乳房痛(男性)
・重篤な高K血症(≧6.0)
エプレレノンとスピロノラクトンの骨格の違い
副腎ステロイドホルモン合成系
エプレレノン
男性における女性化乳房の発現頻度は、プラセボより低い(n.s.)
アルドステロンの心血管作用(アルドステロンストレス)
心血管病変において、最近明らかになったアルドステロンの作用
アルドステロンは、いかにして血管を傷害するのか
RA系と心血管疾患 オステオポンチンの関与
アルドステロン
↓
炎症性サイトカイン
オステオポンチン
↓
血管系の炎症
↓
動脈硬化
オステオポンチン(以下、OPN)
ネズミの骨肉腫の細胞で見つかった
OPNの関与
頸動脈硬化巣におけるOPNの局在
アルドステロンは、冠動脈について、OPNの発現を誘導し、抗アルドステロン薬はそれを抑制する。
原発性アルドステロン症の患者を集めたデータでは、本態性高血圧に比べ、
脳卒中4倍
心筋梗塞5倍
心房細動10倍
心肥大1.5倍
原発性アルドステロン症における炎症性サイトカイン
→OPNは、2倍以上高い(本態性高血圧に比べ)
本態性高血圧患者の予後予測
ATP-Ⅲリスクスコアー高いほど、OPN高くなる
動脈硬化危険因子のひとつとしてのOPN
OPNとアディポネクチンは、逆相関
OPNと関連する血清因子:高感度CRPと相関
肥りゆく日本人
メタボリックシンドロームとして捉える
肥満者(BMI≧25)の割合
各年代で増えている
特に男性60代以上で増加
女性は、各年代でやせ傾向(美のイメージがやせだから?)
医学的に見た日本人
脳卒中多く、虚血性心疾患少ない
高度肥満少ない。小太り糖尿病
膵臓、腎臓小さいので、容易にCKD、糖尿病になりやすい。
体に食塩ためやすい
代表的日本人は、医学的には、二宮金次郎
メタボリックシンドローム患者さんに投与
CCB VS ARB
CCB:アルドステロン下がらない、CRP↑、OPN↑
ARB:アルドステロン有意に下がる、CRP↓、OPN↓
心不全におけるアルドステロン値と死亡率の関係(CONSENSUS試験)
→スタート時にアルドステロン値の高い人が死亡率高かった。
Val-HeFT試験
→最初にアルドステロン値高い人が生存率低い
アルドステロンの心筋細胞肥大に及ぼす影響(ラット)
高血圧患者の心肥大退縮に対するACE-Iと抗アルドステロン薬の併用効果(ヒト)
心筋線維化と血中アルドステロン濃度、血中アンジオテンシンⅡ濃度の関係
・アンジオテンシン↑、アルドステロン↑:線維化あり
・アンジオテンシン~、アルドステロン↑:強い線維化あり
・アンジオテンシン~、アルドステロン~:線維化なし
エプレレノンによるアテローム性動脈硬化病変の抑制(マウス)
ステント内再狭窄とアルドステロンの関係
→アルドステロン値高い人が、再狭窄起こす
抗アルドステロン薬による不整脈の抑制:3倍くらい抑制
Kのコントロールによるものだろう
EPHESUS
心筋梗塞後の左室機能不全の患者に
標準治療+プラセボ VS 標準治療+エプレレノン
平均16か月治療
→早期解析の結果は、エプレレノン投与により
総死亡31%低下
心血管病変による死亡32%低下
心血管病変による死亡/入院13%低下
アルドステロンは、腎でも悪さする
アルドステロンブロッカーによる腎組織障害の抑制(ラット)
エプレレノンの腎障害スコアに及ぼす影響
高血圧+糖尿病腎症患者で、アルブミン排泄に対するACEーIとアルドステロンブロッカーの併用効果
アルドステロンによる腎障害のメカニズム
炎症カスケード
エプレレノンの降圧効果(単独投与)
エナラプリルと同じくらい。ロサルタンより効果あり
Ca拮抗薬+エプレレノン→さらに下がる
ACE-I+エプレレノン→さらに下がる
ARB+エプレレノン→さらに下がる
長期投与時の降圧効果
発現はゆっくり。3か月くらいで効いてくる。
治療抵抗性高血圧患者に対する抗アルドステロン薬の降圧効果
→20~25/10くらい下がる。下がり過ぎることあるので慎重投与
血清K値の変動
スピロノラクトン(100)は、エプレレノン(400)に相当
→エプレレノン50、100では、K上昇しない
血清K値別の冠動脈疾患、脳卒中発症リスク
クロルタリドン投与で
K低下した人→イベント増えている
K正常な人→イベント抑制されている
エプレレノンのよい適応
1.本態性高血圧のファーストラインドラッグ
2.他の降圧薬に併用
3.重症高血圧では、ARBと併用
4.心不全
5.CKD?
6.メタボリックシンドローム合併高血圧
7・原発性アルドステロン症の内科治療
アルドステロンブロッカーのエビデンス
→基本的に、心不全のエビデンス。
本態性高血圧に対するエビデンスは、今後、日本に期待される。
ということで、有意義な講演でした。
最近は、セララの講演会がよく開催されます。
11月1日もTV講演会がありました。