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2007.10.06 23:14 |  講演会  |  ちんすけ  | 推薦数 : 1

10/6喘息講演会(岡山市)

15時過ぎより
Abbott Elderly Asthma Meeting in OKAYAMA

開会挨拶

第1部シンポジウム:高齢者気管支喘息に関する現状と問題点について

0.基調講演
K病院機構南O医療センター第一診療部長 O先生

高齢者喘息の特徴
・寛解期にも、呼吸機能低下
・末梢気道が閉塞。
・FEV1が、50ml/年低下(健常者は、35ml/年)
・労作時の呼吸困難が多い

喘息有症者のCOPD合併率:65歳以上の24.7%

薬物療法の問題点
・吸入がうまくできない。
・高用量の吸入ステロイドにて、骨粗鬆症の報告あり

吸入ステロイドの粒子径と肺内沈着率
HFA-BD(キュバール):1.1、55%
HFA-CIC(オルベスコ):2.4、29%

JGL2006による高齢者喘息薬物療法
・吸入ステロイドは、DPIだめなら、pMDIに変更
・ホクナリンテープが、アドヒアランスの向上にいい
・テオフィリンは、クリアランス低下のため、血中濃度に注意

ホクナリンテープの特徴
・モーニングディップの抑制
・1日1回
・末梢気道まで到達
・吸入ステロイドにadd on効果
・吸入ステロイド使用できない患者に
・吸入手技必要ないので、アドヒアランス向上
・副作用でたら、はがすだけでいい。
・全身性副作用は、経口β2刺激薬より少ない

ロイコトリエン薬+ホクナリンテープの併用効果

喘息・COPDのコンプライアンス調査の結果
・最も指示が守られない薬剤の1位は、吸入ステロイド
・最も指示が守られる薬剤の1位はテオフィリン、2位は、ホクナリンテープ

成人は、DPI、高齢者は、pMDI
ホクナリンテープは、全ての年齢層で。

1.高齢者喘息の特徴
O大学大学院医師薬学総合研究科血液・腫瘍・呼吸器内科助教授 T先生

高齢者喘息の8割は、非アトピー型

罹病期間の長い高齢者は、気流閉塞が強い
寛解期に気流制限の残存

ACT

2.高齢者喘息の治療
Hアレルギー呼吸器クリニック院長 H先生

吸入手技の習得度
75歳以上は、5歳未満と同程度
pMDIが望ましい。ネブライザー使用も考慮。
生活習慣の中に、吸入ステロイド使用をなじませることができれば、アドヒアランスが向上

モンテルカストによる末梢気道機能と喘息症状の改善
血流により、Small Airwayへ移行し、炎症部位に到達しやすい。

テオフィリンの注意点:クリアランス低下

症例84歳女性
フルタイド、セレベント、ユニフィルLA、シングレア
→オルベスコ、ホクナリンテープ、シングレアに変更し、
末梢気道が改善。(IOS検査で、末梢気道抵抗が改善)
(参照:過去の先生のご講演http://blog.m3.com/magic/20070730/1

抗炎症力価
フルチカゾン、活性化シクレソニド>ブデゾニド>ベクロメタゾン

肺到達率
オルベスコ、キュバール>パルミコート>フルタイド

末梢気道病変には、以下の薬剤が望ましい
キュバール、オルベスコ、ホクナリンテープ、ロイコトリエン薬、テオフィリン

吸入アドヒアランスの点からは、アドエアは試してみる価値あり

3.診療所における高齢者喘息診療の問題点
K内科・呼吸器内科医院院長 K先生

健康状態に対する自己評価は、あてにならない。
呼吸機能評価は、必須

85歳以上は、DPI吸入するのに、約3回吸わないと全部吸えない

症例
ロイコトリエン薬、ホクナリンテープ、吸入ステロイドで喘息発作軽減家族が吸入補助器を用いて、吸わせる。
うがいできないので、食事前に吸わせる。

吸入ステロイド吸えないからといって、気管支拡張薬だけに頼るのは危険。

COPD患者において、吸入ステロイド使用で、肺炎の合併率上昇の報告あり

先生は、慢性咳の患者に診察前質問アンケートに記入してもらう。

慢性咳の患者の1/4が、診断困難例。
診断困難例にFP+LABAを処方すると、77%に有効。

吸入ステロイドを中心とした咳治療の正当性の論文

慢性咳には吸入ステロイドを使用という論文

4.高齢者喘息のQOL
T大学医学部分子制御内科学準教授 M先生

健康関連QOL調査
・包括的 SF-36など
・疾患特異的 HADSなど

まとめ
1.高齢者喘息の25%にCOPD合併
2.高齢者喘息患者は、非高齢者喘息患者に比べ、抑うつ状態が強い。
3.高齢者喘息患者は、COPD合併により、健康関連QOLが低下

ディスカッション
1)T先生
ACT悪いのに、%FEV1良い症例は?
→COPD合併例では、COPDの息切れのため、ACT点数低くなる。

第1部終了。

16:50~17:00休憩。

予定時間の30分遅れで、17時より第2部

特別講演
「新しいアプローチから見た高齢者喘息の末梢気道病変の治療」
S医科大学第三内科隼教授 T先生

気道の総断面積は、末梢になるにつれて、飛躍的に増大

末梢気道の閉塞は、労作時の呼吸困難、夜間・早朝の喘息発作をまねく。

労作時の呼吸困難、風邪での喘息悪化がクリヤ出来たら、吸入ステロイド減量

4次、5次気管支が、呼吸抵抗に関与

パウダー製剤は、末梢に行きづらい。

呼気のwheezingは、末梢気道の音ではない。
ドライパウダー製剤で、wheezeは治るが、効きが悪くなってくる。(末梢に到達してない。)

中枢気道:%FEV1と血管面積は相関する。
末梢気道:%FEV1と血管面積は相関しない。

COPDの診断に性差あり。

全員がCOPDなのに、病歴と身体所見で、喘息と診断されたのは、男性で32.3%、女性で43.8%
→女性のCOPDは少ないという誤った先入観

重症COPDの女性患者では、
解剖学的に、気道内腔面積が小さく、不釣合いに気管支の壁が厚い。
重症COPD患者では、女性の方が、末梢肺の低吸収域は少なく、1つ1つの穴のサイズが小さい。

IOSによる中枢末梢気道抵抗の測定

重症持続型で初めて末梢気道抵抗↑(吸入ステロイド吸入中)

軽症、中等症までは、吸入ステロイドによる効果の差はない

重症発作になるほど、末梢気道抵抗↑

軽症発作時にメプチン吸入で、15分後の末梢気道抵抗は、ほとんど戻る。
中等症発作時は、メプチン吸入しても15分後の末梢気道抵抗は元に戻らない。
→中等症異常の発作は、β2刺激薬だけではよくならない。

中等症異常の発作がよくならないのは痰が詰まっているから
(胸部CTと病理検査の結果から)

症例:71歳男性(COPD、喘息合併例)
テオフィリンをホクナリンテープに変更し、末梢気道抵抗改善

T大学のT先生は、
スピリーバは、中枢気道に、ホクナリンテープは末梢気道に効くと言われる。

症例:スピリーバ投与中のCOPD患者にホクナリンテープ追加し、末梢気道抵抗が改善

IOSが当てにならない場合:背が高い患者
ということで、とても有意義な講演会でした。
新幹線で福山に帰り、妻とすだちやでディナーしました。
すだちやは最高ですね。

 

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