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2007.09.24 21:55 |  診療  |  講演会  |  ちんすけ  | 推薦数 : 1

9/21喘息講演会(広島市)

情報提供後、19時過ぎより

特別講演I
「コントロール状態に基づく喘息の治療戦略」
K大学医学部血液・呼吸器内科学教授 Y先生

1.GINA2006の改定点

コントロール状態に合わせて5つの治療ステップのいずれがよいか判断する。
コントロール状態の変化に基づき、治療を修正していく。
(評価、治療、モニタリング)

ステップ3でコントロールされない患者の治療は、専門家に委ねるべき。

2.吸入ステロイドの注意点

添付文書は重要。
添付文書に記載された使用上の注意には、特段の理由がない限り、従う必要がある。

吸入ステロイドの代謝
キュバール、オルベスコは、肺への沈着率高い。52%、53%
オルベスコは、血漿蛋白非結合率が1%→全身への影響少ない。

副作用(局所)
カンジダ:うがいで予防。うがい困難なら、口腔をすすぐよう指導
嗄声:DPI>MDIs→オルベスコに変更

TORCHスタディ:吸入ステロイドの安全性を示す
フルタイド3年間投与。肺炎が有意に多いが、死因としての肺炎は増えていない。

3.喘息のコントロール状態

喘息コントロールテスト(ACT)
19点以下のPoor controlをみつけるためのテスト

%FEV1とACTは相関する。

Poor controlは、32%だった。

GOALスタディ
Total&Well:20+50=70%
Poor:30%

コントロール不良例は、より末梢気道に好酸球が多い。

4.コントロール不良例への対処

Air trappingに対する吸入ステロイドの効果
HFA-BDP:全例で低下
FPDiscus:低下例と低下しない例あり

Air trappingに対する吸入ステロイド変更の効果
FP-DPI→HFA-BDP:全例で低下
HFA-BDP→FP-PDI:低下例と低下しない例あり

DPIからHFA-BDPへ変更
好酸球比率:有意差なし
好酸球濃度:有意差なし
より末梢気道を反映すると考えられた分画3では、有意差あった。

誘発喀痰に及ぼす吸入ステロイドの影響
HFA-BDP:早期相、遅延相とも、好酸球、IL4、IL5低下
DPI-BUD:遅延相では、好酸球、IL4、IL5低下しなかった。

Total&Well:そのまま継続orStepdown 副作用で、オルベスコ等に変更

Poor:Step up with オルベスコ等

非好酸球喘息には、吸入ステロイドは有効でない。

特別講演Ⅱ
「吸入ステロイド療法の最前線」
東京アレルギー・喘息研究所所長 S先生

オルベスコ
粒子径:多いのは、1.1~2.1μm→終末細気管支、肺胞に作用

末梢気道、肺胞を含む気管支の全ての部分で喘息は起こっている。

非典型喘息
・ブロンコレア:喀痰が多くて、喀出する際に、疲弊する。
・胸痛、気管のまわりの痛み(Chest pain、variant asthma)
・息切れ症候群

吸入指導
1)粉(フルタイドディスカス、パルミコート、アドエアー)
息を「ハー」と吐かせた後に吸入する。
2)MDI
キュバール、オルベスコ:補助器具不要
フルタイドエアー:補助器具使用

ACTについて

喘息専門医の評価とACTによるスコア
→ACTは、%PEFR、%FEV1、気道過敏性と相関

肘静脈PvO2よりの治療の仕方。

海外データによると、オルベスコ、フルタイドは、
低用量~高用量で、ほぼ同等の効果

フルタイド400→オルベスコ400に変更し、嗄声が改善した症例

オルベスコは、肺で活性化されるプロドラッグ
→スペーサーやうがいなしでも、口腔内障害が著しく少ない。

ということで、有意義な講演でした。

昨年6月24日の教育講演も、S先生でした。
http://blog.m3.com/magic/20060624/2

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