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2007.03.30 16:30 |  講演会  |  ちんすけ  | 推薦数 : 1

3/29COPD講演会

19時半より第224回福山胸部疾患研究会。

特別講演「COPDの薬物療法」
(W県立医科大学医学部内科学第三講座教授 I先生)

GOLDのガイドライン2006から変更になった定義は、
・予防と治療が可能
・重大な全身への影響を伴う

日本では、COPDの有病率は、530~700万人
COPD診断率は低い。厚労省調査によると、20~25万人

診断率が低い理由
1.患者側:症状がゆっくり進行するため、慣れてしまう。
2.医師側:呼吸機能検査の普及度が低い。不可逆な部分が多く、治療に積極的に取り組まない。治療のニヒリズム。

COPDの進行と禁煙による抑制効果の図
(1秒量は、25歳がピーク。それから、低下するが、喫煙者の低下は、急カーブ。禁煙すると、その後非喫煙者と同じカーブに。)

COPDの診断=閉塞性障害の検出

COPDの症状と検査異常の出現感度
症状は、咳、痰→労作時呼吸困難→安静時呼吸困難の順

COPDの経済的、社会的負担

COPDのコスト
EU:386億ユーロ
米:180(直接コスト)+141(間接コスト)億ドル

COPDの定義(日本のガイドライン)
気管支・肺胞に炎症→気流制限

COPDの気流制限の治療への反応性
非可逆的:治らない
可逆的:気管支壁のむくみ、気道平滑筋収縮、運動による肺の動的過膨張

GOLD2006による治療の図
(0期はなくなった。)

COPDに対して、なぜ抗コリン薬が気管支拡張作用を示すかの機序

呼吸器疾患における気道平滑筋収縮とその抑制

β2刺激薬=機能的拮抗薬

St. Georges Respiratory Questionnaire (SGRQ)
症状8項目、活動性16項目、衝撃26項目による。

COPD患者のSGRQの改善は、
スピリーバ>セレベント

COPDにおける気腔拡大
肺の気腫化と肺気量の増加
COPD重症度と肺容量

COPDでは、換気増加時に、肺の過膨張が増強する。
時定数(t=CXR)によるエアートラッピング

アニメーション
健常者の呼吸(安静時、労作時)
COPD患者の呼吸(安静時、労作時)

長時間作用型気管支拡張薬による運動能力、運動耐容能改善

COPDの末梢気道
末梢気道の過分泌とCOPD重症度の相関

気道平滑筋収縮、拡張の機序と気管支拡張薬の作用点

ホクナリンテープ貼付へのスピリーバ吸入の追加効果

吸入ステロイドの増悪減少効果は、閉塞性障害の程度と相関
吸入ステロイドの増悪抑制効果は、FEV1(気道の閉塞性障害の程度)に相関する。

在宅酸素療法の効果

段階別症状は、軽い順に
・間歇的症状(サイレント)
・息切れの自覚(日常生活の障害)
・増悪(予想外受信)
・呼吸不全(SpO2<90%)

COPD患者の禁煙による肺機能低下の抑制

COPD患者の死亡原因
→どの死因でも、禁煙者ほど死亡率低い

COPDにおける酸化・窒素化ストレスの増加
炎症性サイトカイン

喫煙によるステロイド抵抗性

テオフィリンによるCOPDの窒素化ストレス抑制

PDE4阻害薬のCOPDに対する効果

まとめ
1.COPD患者は、530~700万人。今後も増加
2.自覚症状の感度が低い。スパイロメトリーの必要性。
3.長時間作用型気管支拡張薬によるQOLの改善。肺容量の減少による。
4.吸入ステロイドは、重度以上の患者に。急性増悪減らす。
5.禁煙により振興植生。特異的治療薬開発中。

COPDの死亡率は、
6位(1990年)→3位(2020年)と予想。

喫煙とCOPDの関係
たばこ消費量とCOPD死亡率は、20~30年のタイムラグ。

GOLD2006
プライマリケアの重要性
ガイドラインを広く浸透させる。
一次医師が、スパイロメトリー検査を

質問コーナー
1.呼吸リハビリは、歩行訓練(腕をふって、上肢筋を使う)がいい。苦しくなれば休む。
2.胃酸の逆流、誤嚥性肺炎に対しては、食後1時間は、座位を保つ。

ということで、有意義な講演でした。

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