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2006.09.18 19:13 |  診療  |  講演会  |  ちんすけ  | 推薦数 : 1

9/13感染症講演会(広島市)

9月13日(水)19時~

Z適応症追加記念講演会

情報提供

特別講演1
「薬剤投与における医事紛争」 

まとめは、mixi日記の方に掲載してますので、マイミクの先生方は、そちらを参照してください。
 

特別講演2
「感染症対策の新展開~予防から治療まで総合戦略~」
(T大学大学院内科病態学講座感染制御・検査診断学分野教授のK先生)

先生の講演は、昨年1月山口県で受けました。
http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=72095&log=20050127

さて、K先生の講演のまとめですが、早口でかなりのスピードだったので、メモをとるのが大変で、書き間違えたり、私の言葉に置き換わっているところがあるかもしれませんが、ご了承ください。

感染症対策は、医療関連施設の危機管理そのものと認識。
病院だけでなく、クリニック、長期療養施設等も。

病院感染から
医療関連感染HAI(Health Associated Infection)へ

・SARS:院内が感染拡大の場
・新型インフルエンザ:インフルエンザパンデミック
・炭疽菌バイオテロの恐怖

薬剤耐性株の出現と伝播
各種耐性菌の増加

病院感染そして、市中への拡がり

WHOの警告:発展途上国での低用量の処方

米国:国家戦術として、薬剤耐性菌抑制に取り組む。

薬剤耐性菌の問題点(MRSA)
・死亡リスク↑
・罹病率↑
・入院期間延長
・医療費↑との関連

薬剤耐性菌対策
1.組織を挙げての取り組み
2.具体的な取り組み
   ・モニタリングシステム
   ・確実な伝播防止
   ・抗菌薬適正使用

薬剤耐性菌対策の難しさ
・全ての科で抗菌薬使用
・薬剤耐性菌伝播しえる
・ヒトでの定着率多角、保菌される。
→組織全体におけるトップリスクマネジメントとして対応すべき

T大の取り組み
・病院全体の木曜
・手洗い指導の徹底
→MRSA25%減少(前年度比)

組織を挙げての取り組み
3年にわたる職員教育
→VREの定着率↓

病院における薬剤耐性菌制御は、
トップ&トータルリスクマネジメント

モニタリングシステムの確立
1.薬剤耐性菌に関する疫学情報の入手と確認
(エビデンスの確認)
2.施設でのシステムを構築する。

MRSAは、世界中に広がっている。チェコスロバキアで新たなMRSA
日本 74%
香港 80%
アメリカ 55%
イギリス 44%

米国:MRSA分離率は、急速に増加している。

欧州のほぼ全域でMRSAの高い検出率

イギリス・ウェールズ(1991~2003)でMRSAが増加

ヨーロッパのICUの院内病原体で、MRSAは3位

市中感染型MRSA:薬剤耐性菌が市中(一般社会)にまで拡がりつつある。
・小児皮膚科
・競技スポーツ選手(皮膚)
・刑務所
・比較的強い病原性をもつ(ロイコシジン産生)

MRSAの疫学変わりつつある。→市中感染

CA-MRSA株は、院内感染型MRSA株と異なった傾向

耐性菌モニタリングが極めて重要

各施設で薬剤耐性菌の動向を早期認知する
チェック体性の構築を!
保菌患者を含めた把握
感染発症患者の把握

薬剤耐性株モニタリングシステム
3次元、4次元的なモニタリング
個々の情報だけでなく、空間的拡がり、時間的推移についてのモニタリング必要

確実な伝播防止

手洗いが感染管理の基本

戦略の相違
米国SHEA VS CDC
CDC:手洗い
SHEA:手洗いだけではだめ。すべての患者のモニタリングと隔離必要

WASH YOUR HANDS,Please,DOCTOR

コンプライアンスの課題
遵守するという意味
「手洗い」「手袋」が実際には守られない。

カナダモントリオール大学
MRSA隔離防止措置をどの程度遵守しているか?
→平均コンプライアンス28%、医師22%
夜、土日に院内感染
コンプライアンス 8時~16時 31%
         16時~0時 8%
         0時~8時 3%
平日 30%  土日 12%

どれくらい手洗いがされているかのチェック必要

抗菌薬適正使用
エビデンスに基づき
耐性菌を増加させないため
耐性菌を効果的に治療するため

Antibiotic Pressure Control
抗生剤の使い方を片寄らせない。

Evidence based Antimicrobial Chemotherapy

抗菌薬圧Antibiotic Pressureによって、耐性菌が選択され、増加する。

取り組み:Pressureを分散させる。
Switch、Cycling、Mixing
耐性菌0にすることは不可能
耐性率を出来る限り下げていく
薬剤耐性菌の許容範囲の目安は、15%の意見が多い。


Evidence based Chemotherapy
新規抗菌薬に関する情報を得る。
PK/PDに基づいた抗菌薬を投与
TDMを利用したMRSA感染症の治療計画

新規抗菌薬の情報を参考にする

ザイボックス
・新規クラスの骨格
・MRSAに有効
・吸収きわめていい
・組織移行がいい
・高齢者、腎障害での投与量調整の必要なし
・副作用は骨髄抑制
・耐性菌の問題

VAP患者における治癒率
ザイボックス>バンコマイシン

医療経済学
ザイボックスは高いが、トータルでみていこう。
経済効果を正しく評価
在院期間、投与期間とも
ザイボックス<バンコマイシン

新規抗MRSA薬
有効率高い
医療経済的にも有効
課題は耐性菌
3W以上で耐性化、長期投与避ける。

CDC
抗菌薬は、大量短期投与の方が、耐性菌の発生少ない。

個人:エビデンス少ない→臨床研究によりエビデンスを

各施設におけるザイボックスの使い方
Risk based Chemothrapy
→個々で判断。宿主要因や感染症の重症度を考慮

市中感染 ⇔ 病院感染

ハーバード大学
多剤耐性菌を保有した外来由来患者増加(2005)

M県における多剤耐性緑膿菌サーベイランス
地域、施設に片寄り。介護・老健施設からも検出
感染症の対応
MDRP全ての施設で少なくなってきている。
尿道カテーテル留置例に多い。
→標準予防策
・尿道カテーテルマニュアル改定
・蓄尿する際の手順、手技の見直し
・汚染物処理室チェック

今、求められているのは、地域ぐるみで耐性菌のコントロールを目指す。→抗菌薬使用ガイドライン2003(M)

MRSA/VRE→すべての医療施設についてモニタリング
地域におけるモニタリングシステム必要
薬剤耐性菌に関する情報共有化
リスクコミュニケーションを患者さんと

薬剤耐性菌制御におけるパラダイムシフト

質問コーナー
2.白衣は綿性なので、リザーバーになりえる。
→菌が付きにくい素材にすべき。

ということで有意義な講演でした。

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