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6月24日(土) 今日は、広島市で講演会
14時半より慢性呼吸器疾患講座「喘息死“ゼロ”を目指して」
開会挨拶後、14時35分より教育講演
「効果的な吸入両方と治療のコツ」
(D記念病院アレルギー呼吸器科部長のS先生)
息切れ、胸痛、痰量が多い喘息もある。→医師に理解されにくい。
全く症状のない状態を長く継続することが大事
成人発症のピークは、40~50代
小児発症(成人継続)型 13,8%
成人再発型 6,9%
成人発症型 56%
喘息は、5~10~20~30年の長きにわたって次第に重症化する。
吸入ステロイド薬で、基底膜の厚さはうすくなる。
非典型例
・喘鳴なし
・CVA
・痰量が多くて、喀出するのに疲弊する
・胸痛
・息切れ
喘息 VS 咳喘息
気道過敏性:91,2%vs85,2%
1秒量の低下:81,8%vs97%
V・50、V・25の低下:94,5%vs88,9%
吸入ステロイドによる改善:86,2%vs90,7%
夜間~明け方の症状:87%vs90,7%
喘鳴:65,2%vs0
たばこの煙で苦しくなる:69,6%vs85,2%
香水の匂いが苦手:58,6%vs57,4%
冷気で咳き込む:57,5%vs64,8%
電話の長話で咳き込む:43,1%vs57,4%
喘鳴がないときの問診
・明け方の咳、痰
・たばこの煙が嫌いで、咳き込み苦しくなる。(たばこ吸う人でも、他人のたばこで)
・室温の差で咳
・香水の匂いが嫌い
・電話の長話で咳
以上で、ほぼ間違いなく咳喘息と診断
FEV1↓、V・25↓で確実
治療で症状、FEV1、V・25の改善が得られれば確実
ネオフィリンの量は、生食100mlに6~10ml(先生は、6~8ml)
週1回以上喘息症状を有する患者は、持続型喘息→吸入ステロイド
吸入ステロイドは、ステップ2以上の長期管理薬の第一選択
吸入ステロイドの日本のシェアは、13%と、他国に比べて低い。
ここから、吸入の仕方について
上手く吸入できない人は、鼻から息が入っていることが多い。→鼻をつまんでから。
嗄声が出現→減量orのどでの刺激が柔らかい薬剤に変更
フルタイドエアー:吸入補助器具必要
キュバール:吸入補助器具不要
キュバールで上手く出来ない時は、吸入器を最初からくわえて息を吐き出し、押した後に深く吸わせるとよい。
吸入ステロイドは、キチンと励行すれば症状は必ず改善する
ACTによる分類の方法
control 25点
well-controll 20~24点
non-controll 20点未満
点数上がるにつれてコントロール良好
ACTの導入意義
患者、医師のメリット
医療従事者のモチベート↑
ACT専任スタッフによるACT配布
吸入ステロイド処方増加により、喘息死亡率低下
セレタイド(セレベント+フルタイド)の有効性
吸入ステロイドは、重症度よりも少し多めの量を使い、完全にコントロールする。
PvO2は、過労で、喘息コントロールできない場合に上昇。
(ひどい喘息発作でも必ず上昇するわけではない。)
10分の休憩後、15時50分よりパネルディスカッション
「日常診療における喘息治療」(広島市内で活躍されてる先生方による)
1)喘息における早期介入の重要性(H先生)
非喫煙の喘息患者では、1秒量が経年的に減少し、経年的に気道狭窄
気道リモデリングの進行により呼吸機能が低下
喘息予防管理ガイドライン2006の治療目標に追加されたのは、
7.非可逆的な気道リモデリングへの進展を防ぐ(=経年的な呼吸機能低下の予防)
吸入ステロイド早期導入による気道過敏性の改善効果
+
吸入ステロイドの効果は、有症状期間が短いほどピークフロー値が改善
(2年以内に治療すると有効)
以上2つの研究によりわかったのは、
1.発症早期よりリモデリング進行
2.early interventionの重要性
3.抗炎症療法の継続の必要性
治療の遅れにより、不可逆的な呼吸機能の悪化
発症2年以内に、吸入ステロイド治療を行えば、長期的な予後が得られる。
早期介入療法
・早期診断、的確な重症度判定
step2:1喘息症状(非発作)は、週1回以上。過小評価に注意
軽症であっても、最初の重症発作で死亡することあり
早期治療
1.三次予防(増悪因子の回避)
アレルゲンの除去、回避
禁煙:喫煙は、肺機能の低下を進行させ、吸入ステロイドの効果を減弱させる→喘息を重症化させる増悪因子
早期介入療法の長期試験(5年)
早期導入群は、遅延導入群に比較して、1秒量、ピークフローを有意に改善
吸入ステロイドの量:早期導入群は、遅延導入群の約半分
治療目標達成患者の割合は、早期群が、遅延群よりも有意に多い。
START試験
発症2年未満の軽症喘息患者に低用量吸入ステロイド
→早期介入群が、コントロール群に比較して、有意に喘息関連イベント発症率を44%低下
軽症喘息
1.大発作、喘息死が世界規模で起こっている
2.吸入ステロイド薬位階での治療は十分でない。
START試験
早期介入群が、コントロール群に比較して、
1.無症状期間を↑、入院・救急外来受診を↓
2.喘息イベント↓
3.シンプルな治療を可能にした
(コントロール群は、最終的には、早期介入群と同程度のコントロールとなったが、他剤併用する必要があった。)
気道リモデリングは、重症度に反映。長期的な呼吸機能の低下につながる。
2)小児喘息治療について・ガイドライン2005から(O先生)
省略
3)慢性咳嗽、特にせき喘息について(H先生)
急性咳(3w以内)
遷延性咳(8w以内)(感染症による咳を除外するため)
慢性咳(8w以上)
にわけて考える
乾性咳:病的
湿性咳:生理的(喀痰排出のため)
湿性咳は、後鼻漏、副鼻腔気管支症候群
気道過敏性
咳感受性測定
乾性咳は、咳喘息かアトピー咳嗽
咳喘息
喘息のvariant form
喘息の前段階
咳は気道れん縮による(喘息と同じ)
症状
・深夜早朝の咳
・喀痰なし
・強制呼気時にも喘鳴なし
・30%が喘息に移行
アトピー咳嗽
喘息と無関係
中年女性の多い。
咳受容体感受性亢進による
咳喘息
気道炎症の関与
喀痰に好酸球、BALでも好酸球
気道リモデリングは、喘息と同じ
気道基底膜下の肥厚あり
アトピー咳嗽
喀痰に好酸球あり(咳喘息より少ない。)、BALでは好酸球なし
喘息と違う
咳喘息
FEV1、ピークフロー正常
V・25V・50低下が多い
気道過敏性↑
咳受容体感受性:異常なし
治療で、FEV1少し改善
気道可逆性
咳喘息:可逆
アトピー咳嗽:可逆性なし
気道過敏性
アトピー咳嗽:なし
咳喘息:アトピー咳嗽と気管支喘息の中間
(アトピー咳嗽<咳喘息<気管支喘息)
カプサイシン感受性
アトピー咳嗽は、治療で改善
アトピー咳嗽
・呼吸機能正常
・気道過敏性亢進なし
・咳受容体感受性亢進あり
咳喘息の治療
・気管支喘息と同じ
・咳止め無効
・気管支拡張薬有効
・持続例では、気管支拡張薬連用では、不足→吸入ステロイド薬による気道炎症抑制
咳喘息の予後
気管支拡張薬のみでは、30%が喘息に移行。
早期吸入ステロイドにより喘息移行率が、5,6%に減少
喀痰中好酸球↑ほど、喘息への移行↑
過敏性強いほど、喘息へ移行。
早期吸入ステロイド使用により喘息への移行予防できる。
気管支喘息と咳喘息の相違点は、喘鳴のあるなしのみ
アトピー咳嗽の治療
・咳止め無効
・気管支拡張薬無効
・ヒスタミンH1拮抗薬が有効→治らなければ吸入ステロイド
アトピー咳嗽の予後
・喘息に移行しない
・症状改善で治療終了
・50%に再発あるが、同じ治療で軽快する。
遷延性・慢性咳嗽の治療的診断のフローチャート
湿性咳→副鼻腔気管支症候群
乾性咳
↓
気管支拡張薬有効なら咳喘息
気管支拡張薬無効なら
↓
アトピー素因or喀痰好酸球↑あれば→アトピー咳嗽
なければ、感染後咳嗽
ということで、とても有意義な講演でした。3時間に4人の講師の講演でしたので、
スピードが速く、完璧にノートを取ることは出来ませんでしたが、なんとかまとめました。