| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
| 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
| 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
| 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
| 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
今日は、第332回福山市医師会循環器病研究会
製品説明後、19時15分より
特別講演「白衣高血圧と仮面高血圧:家庭血圧の意義」
(国立Jセンター高血圧腎臓内科部長K先生)
高血圧の基準
・家庭血圧≧135/85mmHg
・自由行動下血圧(24時間血圧)≧135/80mmHg
Jセンターでは、白衣高血圧18%、仮面高血圧3%
白衣高血圧と白衣現象
・白衣(診察室)高血圧:随時血圧で高血圧と診断される者の約20%(3000万人×20%=600万人)
・繰り返しの血圧測定を要する
・持続性の高血圧より良性(しかし、無害とは言えない。)
白衣現象の機序:条件付け警鐘反応説
白衣高血圧における臓器障害
・無害という論文
・持続性と同じという論文
・その中間という論文
白衣高血圧:白衣現象は、心臓に無害
桑島先生によると、左室重量係数は、
正常<白衣高血圧<高血圧
白衣高血圧と持続性抗血圧の心血管予後
→正常≒白衣高血圧<dipper<non-dipper
白衣高血圧の脳卒中についての長期予後
→10年までは、正常と同じだが、10年過ぎると高血圧よりも悪くなるという論文
白衣高血圧の長期予後
→持続性と同じくらい悪いという論文
白衣高血圧における自由行動下血圧の経過
→正常高値の人が多く、経過中に本当の高血圧に
白衣高血圧の管理
・注意深い経過観察
・生活習慣の改善
・薬物治療しない。(臓器障害例、持続高血圧に進展例は、降圧薬処方)
仮面(逆白衣)高血圧と仮面現象
・外来では正常、家庭血圧、自由行動下血圧は高血圧
・随時血圧で正常と診断される人の約10% (7000万人×10%=700万人)
・繰り返しの血圧測定を要する
・心血管系の障害や疾患が起こりやすい。
仮面高血圧のサブタイプと機序
・正常日内変動
・早朝高血圧:アルコール、降圧剤治療中
・日中高血圧:喫煙、ストレス
・夜間高血圧:夜から朝にかけて高い、non-dipper
アルコールの24時間血圧に及ぼす慢性効果
→飲んだ後数時間は下がるが、朝に上昇してくる(24時間血圧は同じくらいに)
短時間作用型の降圧薬により著しい高血圧を示した例
喫煙の24時間血圧への影響
→喫煙してる日の方が、日中血圧高い
ストレスの影響
→外来と入院の24時間血圧では、日中は入院時の方が低くなる。(仕事のストレスないから)
自律神経障害と腎不全を伴う糖尿病患者の血圧日内変動→夜の血圧が高い
仮面高血圧における臓器障害
→左室重量(エコー)、頚動脈プラークは、持続性抗血圧と同じくらい
心血管予後(未治療高齢者)
→心血管イベントは、持続性高血圧>仮面高血圧>正常
心血管イベントは、仮面高血圧>治療中の持続性高血圧>正常
仮面高血圧の治療
1)生活習慣に注意
2)持続性を有する降圧薬の選択
3)降圧薬を夜に用いる
4)交感神経系の抑制(α、Β遮断薬)
5)体液量のコントロール(利尿薬の使用)
今後の課題
・白衣高血圧と仮面高血圧の治療と予後についてのエビデンスなし
・適切な管理方針を確立することは重要(多施設共同研究が必要)
ここから、早朝高血圧の話
脳心血管系疾患は朝に多い。
降圧薬と早朝高血圧
・作用時間による影響
・作用機序による影響
・患者の病態による影響
アムロジピンの24時間血圧への効果
カルデナリン眠前投与の24時間血圧への効果
利尿薬により
・non-dipper→dipperに変化(夜間降圧が大)
・dipper→変化なし(日中と夜間の降圧は同等)
・食塩制限によっても同様の効果あり。
早朝高血圧の治療
1)生活習慣に注意
2)持続性を有する降圧薬の選択
3)降圧薬を夜に用いる
4)交感神経系の抑制(α遮断薬)
5)体液量のコントロール(利尿薬の使用)
HOSP研究の話
家庭血圧と高血圧管理
・血圧測定でよりよい高血圧治療を
・なるべく一定時間に
・めまいなどの症状のときも測定
・血圧値に一喜一憂しない。
・自分勝手に薬を調節しない。
・高血圧の予防と早期発見のために家族全員の測定を
質問コーナー
1)何回目を測定するか?
→合意が得られてない。1回以上。実際の臨床では、2~3回測定し、平均値か、2番目の数字を記入
測定間隔はおかずに、連続してよい。
2)24時間血圧は差がないのに、仮面高血圧の方が治療されている高血圧より臓器障害が多い理由は?
→血圧変動のリスクが関係するのだろう。実際はよくわからない。
3)α遮断薬のエビデンスなし
4)利尿薬はいつ服用?
→long actingな利尿薬は、朝1回でO.K.
5)運動の効果は?
→大事だが、エビデンスなし。思ったほど効果が良くない。薬の方がよく下げる。
ということで今日も有意義でした。