糖尿病関連学術講演会
製品紹介
【19:30~】特別講演
「糖尿病血管症の治療戦略」
講師:K大学医学部糖尿病性血管合併症病態・治療学教授Y先生
高血糖の記憶(Hyperglycemic Memory)
過去にどのくらいの高血糖にどの程度の期間暴露(diabetic exposure)されたかが、その後の糖尿病血管合併症の進展を左右する。(犬のモデルより)
EDIC-DCCT
6.5年間初期に厳格な血糖コントロールを受けると、その後11年間に及びその効果が持続する
EDIC-DCCTスタディからわかる2つのこと
1.高血糖の記憶が存在する。
2.血糖管理の効果は、長いタイムスパンでみないとわからない
AGEs:終末糖化産物
Advanced Glycation End Products
AGEsとは?
メイラード反応
食品化学の領域で風味、香りに関わる反応として重要
近年、生体内でもこの反応が存在することが明らかになった。
糖尿病
↓
高血糖持続
↓
生体内タンパクが糖化されやすい。
AGEsは、「高血糖の記憶」を最もよく説明できる経路である。
RAGE(Receptor for AGEs)
AGEsと心血管疾患との関連を示す臨床研究
2型糖尿病:冠動脈病変、内皮機能障害、高感度CRPと相関
1型糖尿病:左室拡張能障害と相関
非糖尿病:決選マーカー(PAI-1)、冠動脈疾患と相関
AGEs-RAGE系は、糖尿病大血管症に対する新しい治療標的となる。
日本人糖尿病の平均BMIは、23→インスリン分泌能力弱い→SU剤
アマリールが安全で効果も良い
梗塞前狭心症と梗塞後の遠隔期予後
プレコンディショニング
一時的な虚血が心筋を保護する機構
プレコンディショニングが保たれる方が望ましい
プレコンディショニングと各SU薬の関係
プレコンディショニングをオイグルコンは抑制するが、アマリールは影響しない。
国民健康調査
高血圧が疑われる人は、成人の53%
約3970万人が、140/90以上
薬1520万人が、130-139/85-89(予備軍)
60代の66%、70代の77%が高血圧
JNC7(BPLTTC)
心血管疾患のリスクは、115/75で始まり、20/10上昇するごとに、2倍になる。
HOT(糖尿病でのサブ解析)
厳格な降圧(拡張期圧80以下)により、心血管イベントを51%、全死亡を43%抑制した。
AGEs-RAGE形とR-A形(RAS)とのクロストーク
特に、PPARγ作用のあるテルミサルタンが有効
リピトールは、2型糖尿病患者における血中AGEsレベルを有意に低下させる。
集学的治療を行うことで、心血管イベントが半減(Steno2スタディ)
有意義な講演会でした。
19時半より、UPLIFT衛星講演会fromベルリン
(ERS会場のベルリンからライブ配信)
テーマ:COPD治療の新時代の扉を開く
~ランドマークトライアル UPLIFTの結果から~
演者:W大学医学部内科学第三講座教授 I先生
NEJMオンライン版
http://content.nejm.org/cgi/content/full/NEJMoa0805800 COPD患者における気道の可逆性
SAMA/SABAの拡張効果(UPLIFT)
FEV1↑>15% 65.6%
FEV1↑>200ml 55%
平均改善:FEV1=229ml、FVC=407ml
COPDに対するスピリーバの気管支拡張作用
FVC△%、FEV1△%、PEF△% すべて改善
息切れも改善。
UPLIFT
中等症~重症のCOPD患者に対するスピリーバの多施設二重盲検比較試験(Understanding Potential Long-Term Impacts on Function with Tiotropium: UPLIFT)
UPLIFT:過去最大の大規模臨床試験、人数も期間も最大
主要評価項目
トラフFEV1の経年的低下量
気管支拡張薬投与後90分のFEV1の経年的低下量
これまでのスタディでは、吸入ステロイドでは、1秒量の経年変化に、プラセボとの差はなかった。
COPD患者の禁煙による肺機能低下の抑制←これまでは、禁煙のみだった。
約6,000例のCOPD患者を登録,スピリーバ群(2,987例),プラセボ群(3,006例)に割り付けし,2004年から4年間のフォローアップ
両群とも、抗コリン薬を除くすべてのCOPD治療薬の使用が可能。
LABA、ICS、LABA/ICS、テオフィリン、SABA
両群のおもな患者背景
平均年齢約64.5歳
喫煙率約30%
COPD罹病期間は約10年
GOLD分類はステージ2、3が44~45%、ステージ4が8~9%
どの地域もステージ2、3が多く、地域による差はなかった。
ICS、LABA使用率63~72%(最終的には、7割使用)
脱落率は、スピリーバ群が低かった。
ピークFEV1、トラフFEV1とも、スピリーバ群が改善。
主要評価項目の経年的低下率に関しては両群で有意差は見られなかった。
サブ解析で、LABA、ICS非使用群では、スピリーバ群が有意に改善した。ステップ2では、スピリーバ群が有意に改善した。
→より早期からのスピリーバ介入
スピリーバ群は、プラセボ群に比べ、以下の項目で良い結果が出た
・健康関連QOLの経年的変化量
・増悪の抑制効果
・増悪率
・増悪による入院
・すべての理由における死亡
脳卒中:有意差なかった。
心筋梗塞:スピリーバ群で、リスクが低下した。
まとめ
1.呼吸機能の経年低下に対する抑制効果
症例全体では、対象群と有意差なし。両群とも、低下率は小さい。
LABA、ICS非使用群、軽症例では、有意差あり
2.長期にわたる効果の持続性
呼吸機能とQOLの改善、増悪の抑制
3.安全性
死亡率の抑制、心血管疾患、脳卒中の発症リスクを高めない
虚血性心疾患リスク低下、呼吸不全の抑制効果
COPDの臨床像と治療
・気流制限抑制
・増悪抑制
・QOL改善
・心血管疾患抑制、死亡抑制
スピリーバは、ファーストチョイス。他剤への上乗せ効果
ということで、有意義な講演でした。
19時より、第27回糖尿病合併症研究会
【製品紹介】
【特別講演】
「アンチエイジングから糖尿病を考える」
D大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンター教授 Y先生
興味深いお話で、有意義でした。
糖尿病治療学術講演会
「2型糖尿病治療のUp to date」
K大学大学院医学研究院病態制御学講師 I先生
DIFEスタディ(福岡県2型糖尿病疫学調査)
日本人は、糖尿病発症時に既にインスリン分泌量が低下
負荷に対するβ細胞が弱い
日本人と欧米人の平均BMI
日本(JDCS):糖尿病患者23.1、一般人22.7
英国(UKPDS):糖尿病患者29.4、一般人24.1
米国(NHANES):糖尿病患者32.2、一般人28.5
日本人2型糖尿病の特徴
・欧米人のように高度肥満は少ない
・インスリン抵抗性はそれほどではない
・インスリン分泌能が低下
→SU薬の適応となる症例は多い
SU薬の問題点
1.膵β細胞の疲弊、二次無効
2.動脈硬化症への影響
SU薬は、インスリン分泌を刺激すると同時に膵β細胞の酸化ストレス亢進を惹起する。
インスリン分泌刺激自体が、β細胞の酸化ストレスを亢進させ、β細胞の障害を進展させる。
↓
β細胞の保護のためには、無駄なインスリン分泌を刺激しない
↓
インスリン分泌の節約のすすめ
アマリールは、インスリン節約作用あり。
SU薬による血糖コントロールでは、大血管障害を抑制できないのか?
EDICスタディ
DCCTにおけるインスリン強化療法群は、終了後に強化療法を開始した群よりも、1年間の心血管イベント頻度は有意に減少した。
九州動脈硬化予防研究:PWV(コーリンForm使用)
新世代SU薬の抗動脈硬化作用
アマリール:アディポネクチン↑、NO↑
グリミクロン:ラジカルスカベンジ作用
BOT=OHA+Basal
経口薬を服用しながら、基礎インスリンを追加する
2型糖尿病治療戦略
空腹時高血糖の改善により、血糖プロファイルが全体的に低下
OHA⇔BOT⇔Basal Plus⇔Basal Bolus
Stepwise TherapyとBasal Plus Concept
NPHの問題点とグラルギンの利点
Treat to Targetスタディ
LAPTOPスタディ
ランタス VS レベミル
有意義でした。