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    <title>m3.com編集部 ： 医療維新 for Public ～ 医療者と患者さんの架け橋</title>
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    <description>【NEW】1万人アンケート！「民主党案」支持派が多数</description>
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    <title>「医師の計画配置はダメ」と舛添・厚労大臣</title>
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    <description>　多忙を理由に（言い訳に）、しばらく更新をしておりませんでしたが、再開いたします。m3.comは、医療従事者向けのサイトですが、テーマによっては、広く医療従事者以外の皆様にも読んでいただきたい記事があります。　m3.com「医療維新」のコーナーから、時々、記事を選んでご紹介します。今日は、舛添要一・厚生労働大臣のインタビューです。―――――――――――――――――――――――――――◆「医師の計画...</description>
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      <![CDATA[<p>　多忙を理由に（言い訳に）、しばらく更新をしておりませんでしたが、再開いたします。m3.comは、医療従事者向けのサイトですが、テーマによっては、広く医療従事者以外の皆様にも読んでいただきたい記事があります。</p><p>　<a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/index.html" target="_blank"><strong>m3.com「医療維新」のコーナー</strong></a>から、時々、記事を選んでご紹介します。今日は、舛添要一・厚生労働大臣のインタビューです。</p><p>―――――――――――――――――――――――――――</p><p><strong><a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/081021_2.html" target="_blank">◆「医師の計画配置はダメ」と舛添・厚労大臣がくぎ刺す</a><br /></strong>医師の偏在解消はインセンティブで、「現場の意見聞かずに議論できず」 </p><p><br />聞き手・橋本佳子（m3.com編集長）<br />　<br />　 「安心と希望の医療確保ビジョン」を受け、来年度は「過去最大」を上回るまでの医学部定員増が決定した。中長期的な医師不足対策が打ち出されたことで、焦点は短期的な対策に移っている。その議論の場の一つが、9月に発足した「臨床研修制度のあり方等に関する検討会」。本検討会は、厚生労働省と文部科学省の合同である点が特徴だ。先日（10月16日）の検討会では、研修期間の短縮の検討や、医学生へのアンケート実施を求めるなど、活発な議論を求める舛添要一・厚生労働大臣に話を聞いた（2008年10月20日にインタビュー）。 </p><p>―――――――<img style="width: 150px; height: 200px" src="/m3com/files/081020masuzoe.jpg" border="0" alt="" width="150" height="200" align="left" />――――――――――――――――――――</p><p><strong>――医師の地域や診療科の偏在が問題になっていますが、その対策の基本的な考え方をお聞かせください。</strong></p><p>　<strong>医師の偏在解消には、「パニッシュメント（罰）」を与えるようなやり方ではいけない。</strong>　「どんなに給料が安くても、僕は東京に行きたい」という人を止めるわけにいかないんです。今のご時勢、「そこまで縛られるなら、医師をやめた」という人が出る恐れもある。</p><p>　<strong>規制を考える人は、自由な社会の大切さが分かっていない。</strong>だから、いつも言っているように、「へき地で勤務したら、その後、すぐに米国に留学できる」「山形で働くなら、奨学金を出す」など、インセンティブを与えるやり方で進めるべきでしょう。</p><p>　先日（10月16日）の「臨床研修制度のあり方等に関する検討会」では、（給与が高い市中病院に研修医が流れる傾向があるため）「研修医の給与を全国一律に」といった案も出た（「<a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/081020_1.html" target="_blank">舛添大臣が研修期間1年への短縮を提案</a>」を参照）。司法修習生と同じ考え方です。これに必ずしも賛成するわけではないが、地域別に医師数を決めて「お前、あそこに行け」と規制するやり方と比べたら、給与を一律にする方がまだベターだと思う。同じ規制でも、こちらの方が意味はある。</p><p>　読売新聞が先日、「医師の計画配置」を打ち出した（編集部注：10月16日に公表した医療改革に関する提言。医師の研修先を自由選択に任せるのではなく、地域・診療科ごとに定員を定め、計画配置するようにすることなどを提案）。</p><p>　<strong>私のところに読売が取材に来たときに、「いろいろな案があるのはいい」とは言った。しかし、「枠をはめるのはダメ。規制するのではなく、自由なやり方がいい」と言ったのに、この点は新聞に書かれなかった。</strong></p><p>　仮に一部を規制するとしても、インセンティブと組ませないとダメ。インセンティブがない規制は成功しない。読売の提言には、奨学金とか、留学させるとか、そうしたことは何も書かれていない。</p><p>　<strong>――インセンティブとしてはどんなものが考えられますか。</strong></p><p>　山形大学では、卒後に山形に残る医学生（4～6年生）に対する奨学金制度の設置を打ち出しました。</p><p>　離島などで地域医療をやりたい人だって、いるはず。産科は敬遠されているが、中には生命の誕生に立ち会いたい、産科医になりたいと考える人は絶対いる。そのときに、「勲章」、あるいは栄位を与えるといった発想があってもいい。戦争のときの勲章がそう。まさに命をかけて戦い、戦功があった人に勲章が与えられた。栄位と栄誉には、ものすごい意味がある。あとは実利。 </p><p>　離島に行く場合、12カ月勤務ではなくて、10カ月勤務くらいにして、あと夏と冬、1カ月ずつくらいはサバティカル休暇が取れ、他の地域や病院で研修したり、海外に留学できるとか。自分の生活の拠点が別にあるなら、往復の切符代はすべて出すとか。</p><p><strong>　やる気のある人たちをプレイアップすることを考えないと。行きたくもないのに、「行け」と言ったら、やる気をなくすだけでしょう。</strong></p><p><strong>　――先日の「臨床研修制度のあり方等に関する検討会」では、「早急に指導医と医学生にアンケートを行い、その結果を議論のたたき台にすべき」と、調査を指示されました。</strong> </p><p>　<strong>議論を聞いていると、皆、違うことを言っているのに、いずれも正しいようにも聞こえてくる。</strong>だから実態調査を指示した。 </p><p>　例えば、「へき地に行きますか。行くとしたら、どんな条件であれば、行きますか」「給料を2倍にするとか、奨学金を付けるか、インセンティブを付ければへき地に行きますか」「給料が半分でも東京にいたいんですか」「お上が完全に規制して、この地域の医師は何人、と決めるのに賛成ですか」など聞けばいい。地方から東京や大阪に出てきた人、あるいはその逆、さらには地方にずっといる人の声も聞きたい。 </p><p>　また、大学病院に残る集団と残らない集団に分ける。残らない人には、「なぜあなたは大学病院に残らずに、市中病院に出たのですか」「今後、どんな条件であれば、大学病院に残りますか」、大学病院に残った人には「なぜ残ったのですか。地域のもっと臨床例の多い病院に行きたいと思いませんか」などと聞く。</p><p><strong>　こうした実態調査を行い、その結果を見てみないと、机上の空論になる。</strong></p><p>　――調査は、医学生が中心ですか。指導医などにも行うのでしょうか。 </p><p>　まずは医学生です。指導医にもできれば話を聞きたいが、一番は医学生。</p><p><strong>　――この検討会は文部科学省と合同で開催している点も特徴ですが、その狙いを改めてお聞かせください。</strong> </p><p>　卒後臨床研修の見直しのみだったら、文科省と一緒にやる必要はない。卒後臨床研修の2年を1年にするのは、卒前教育の見直しが前提。この見直しは文科省しかできないから、合同でやっている。 </p><p>　だから、あらゆる問題を議論していい。今まで医師の教育・研修問題について、国民レベルで議論したことは一回もない。ただ、人伝えに、「研修制度がダメだから、医師不足になった」などと言っているだけで、国民が真剣に考えたことはない。</p><p>　<strong>――検討会では、卒前教育から見直すということですか。</strong></p><p>　<strong>卒前教育に限らず、医師の養成、キャリアパス全体を議論したい。</strong>国民の立場から見て、医師がどのように養成されるかが分からない。野球で言えば、甲子園に行ってそこで頭角を現して、プロになったり、社会人野球をやる。中には、米国に行ってスーパースターになる選手もいる。法律家だって、一生懸命勉強して司法試験受けて、司法研修を受けて、弁護士になる。それぞれのキャリアパスが見える。</p><p><strong>　――医師養成のプロセスが見えないことの弊害は何でしょうか。</strong></p><p>　そのプロセスが見えれば、「卒業してから2年間も研修しないと、使い物にならないのか。そんな育て方をして、いったいどんな医学教育をやっているんだ」といった議論に発展する。<strong>しかし、見えなければ、「白い巨搭」の悪いイメージを抱くだけ。知らないことについては物が言えず、国民から議論も、批判もできない。</strong></p><p>　他の分野でも、日本の大学がダメなのは、大学を出ても使える人材になっていないから。他の国では、大卒は即戦力。卒業した瞬間に使いものになるようにしてほしい。だからロースクール、メディカルスクールの議論になる。</p><p>　さらに言えば、開業して、新しい技術・知識のことを学ぶ機会が少ないのなら、いったん大学に戻ったっていい。あるいは経験を積んだ開業医が大学の教授をやってもいい。法律の分野だって、裁判官が大学教授になったり、外交官経験者が大学で国際関係の講義をしている。</p><p>　<strong>医師のキャリアパスについて自由に議論をしなくてはいけない時代なのに、「規制、規制」というのは、やはり間違っているんじゃないか。</strong>これまで、医学部という土俵の中で議論してきたことが一因。</p><p>　最近、医師不足や臨床研修の話は、新聞にも取り上げられるようになったが、この議論は国民全体が知る必要がある。<strong>その意味では、医療者も発信力がなさすぎる。もう少し、世の中に対して物を言うべき。毎日投書して、「研修医の生活は、こんなにミゼラブルだ」と訴えるとか。</strong></p><p>　<strong>――医療界からの情報発信が少ないと。</strong></p><p>　全然、世間に届いていない。去年くらいから、「勤務医は大変だ」とか言われるようになったが、それまで「お医者さんは、お金持ちで優遇されていて&hellip;」というイメージが強かったのでは。今でも、私たちの世代の多くは、「白い巨搭」のイメージを抱いている。</p><p>　むしろ患者の方が発信能力はあります。福島県立大野病院のときには、医療側と患者側がイーブン、あるいはむしろ医療側の方が強かったけれど。</p><p>　その意味では、この臨床研修の検討会はいい場所なんですよ。様々な立場の方が話してくれるから。これを機会に、いろいろなもの部見直した方がいい。&ldquo;医療崩壊&rdquo;を救うのはこうした自由な議論。既得権益に胡坐（あぐら）をかいている人は嫌がるでしょうが。</p><p>　――検討会では、一定の結論を得るというより、まず問題点を洗い出すことが目的だと。 </p><p>　そうです。長期的な目標として、医学部定員増を図っても、医師不足解消までに10年はかかる。だから、短期的な施策として、研修期間を2年から1年に短縮すれば、「8000人医師が誕生する」わけだから、それは効果があります。 </p><p>　しかし、短縮が可能なら実施するが、別に急いでやる必要もない。研修期間の短縮だけで済む問題でもないから、様々なことを議論することが重要。<strong>ただその際、現場の声を聞かないと、医学生、医師が反乱するかもしれない。だから現場がどう考えているか、調査が必要なのです。</strong></p><p>&nbsp;</p>]]>
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    <dc:creator>m3.com編集部</dc:creator>
    <dc:date>2008-10-23T14:44:00+09:00</dc:date>
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    <title>計14回に及んだ公判を振り返る（3）</title>
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    <description>福島県立大野病院事件◆Vol.15 大野病院事件をめぐる5つの誤解・疑問を考察計14回に及んだ公判を振り返る（3）　 橋本佳子（m3.com編集長）　 　 　2006年2月18日の加藤克彦医師の逮捕、翌3月10日の起訴、そして2007年1月26日の初公判以降、福島県立大野病院事件は一般紙やテレビをはじめ、様々なメディアで取り上げられてきた。ネット時代にあって、各種情報が瞬時に伝わり、事件に関する議...</description>
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      <![CDATA[福島県立大野病院事件◆Vol.15 <div class="font-xxl"><strong>大野病院事件をめぐる5つの誤解・疑問を考察</strong></div><span style="margin-left: 1em">計14回に及んだ公判を振り返る（3）</span>　 <div class="text-r">橋本佳子（m3.com編集長）</div><!-- END title --><div id="article-text">　 <!-- START introductory --><!-- END introductory c-->　 <br />　2006年2月18日の加藤克彦医師の逮捕、翌3月10日の起訴、そして2007年1月26日の初公判以降、福島県立大野病院事件は一般紙やテレビをはじめ、様々なメディアで取り上げられてきた。ネット時代にあって、各種情報が瞬時に伝わり、事件に関する議論が深まった一方で、中には事実とは異なる解釈がされているケースもある。さらに、計14回にわたった公判を傍聴し、疑問に思う部分もあった。今回はこれらについて考察してみる。<br /><br /><strong>　その１●「加藤医師の逮捕は、医師法21条がきっかけではない」</strong><br /><br />　「福島県立大野病院事件の発端は、医師法21条に基づき、異状死の届け出をしなかったことにある」との見方が医療界にある。<br /><br />　確かに、加藤医師は、業務上過失致死罪に加えて、医師法21条違反でも起訴されている。しかし、加藤医師の捜査の発端となったのは、2005年3月22日に「県立大野病院医療事故調査委員会」がまとめた、「県立大野病院医療事故について」と題する報告書だ。ここに、<br /><br /><font color="#0033ff">　「出血は子宮摘出に進むべきところを、癒着胎盤を剥離し止血に進んだためである。胎盤剥離操作は十分な血液の到着を待ってから行うべきであった」</font> <br /><br />　などと、加藤医師に過失があったと受け取られかねない記載がある。しかし、報告書は医師法21条に基づく届け出には言及していない。つまり、業務上過失致死容疑で捜査が開始されたのであり、医師法21条違反はその捜査の過程で浮上したものと見るのが妥当だ。 <br /><br />　2007年6月27日に開催された、厚生労働省の「診療行為に関連した死亡に係る死因究明等の在り方に関する検討会」で、警察庁刑事局刑事企画課長はこう述べている（下記は、当日の議事録から引用）。<br /><br /><font color="#0033ff">　「（平成9年以降、ここ10年間で）医師法21条に基づいて届け出なかったから事件になったというのは7件ありますが、これはすべていわゆる業務上過失致死が付いています。どちらかというと医師法21条は変な言い方ですが、当然過失致死等で立件にふさわしい案件に合わせて、21条の届出がなされていなかったから立件しているのだということで、届け出なかったゆえに、そのことをもって立件しているという21条だけのケースは1件もありません」</font> <br /><br />　つまり、「医師法21条違反だけで立件することはない」と述べているのである。確かに、今の医師法21条をめぐっては様々な問題があり、今の&ldquo;医療事故調&rdquo;をめぐる議論に発展している。しかし、医師法21条だけを改正しても問題は解決しない。同時並行的に、「どんな医療行為に対して業務上過失致死罪を適用するか」、この点を議論しないと、医療事故が刑事事件に発展する懸念は払拭できず、&ldquo;医療崩壊&rdquo;を食い止めることもできない。 <br /><br /><strong>　その２●「なぜ公判で医師法21条について、ほとんど議論されなかったか」</strong><br /><br />　前述のように、加藤医師は医師法21条違反で起訴されている。しかし、加藤医師本人（第11回公判「<a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/071225_1.html"><font color="#993399">異状死の届け出はしなくていい</font></a>」を参照）と、大野病院の院長がそれぞれ当時の様子を語り、また弁護団が最終弁論で医師法21条違反はないことを主張した以外は（「第14回公判<a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080519_2.html"><font color="#993399">「無罪」と最終弁論で弁護側が改めて主張</font></a>」を参照）、ほとんど21条が取り上げられることがなかった。<br /><br />　医師法21条をめぐっては、1994年が日本法医学会がガイドラインを出して以降、各学会、さらには厚生労働省が解釈を出しているが、見解は一致しておらず、医療現場に混乱が生じている。加藤医師の弁護団は、医師法21条に詳しい法学者の証人尋問を求めたものの、理由は不明だが、認められなかった。このため、弁護団はこの法学者の「意見書」の形で証拠提出しているが、証拠採用されていない。<br /><br /><strong>　その３●「なぜ院内事故調査報告は証拠採用されなかったか」</strong><br /><br />　「その1」で言及した通り、加藤医師の逮捕は、2005年3月の「県立大野病院医療事故調査委員会」の報告書が発端となっている。この延長線上で考えれば、検察側は、この報告書の証拠採用を求めるはずだが、実際にはされていない。<br /><br />　この報告書は、本文部分4ページ（A4判）に、表紙と目次、「用語集」が付いた体裁で、計3回の議論を経てまとめられている。<br /><br />　注目すべきは、「今回の事例は、前1回帝王切開、後璧付着の前置胎盤であった妊婦が&hellip;」としている点だ。この点が検察の主張と、実は異なる。「後壁付着」の場合、「前壁付着」と比べて、子宮と胎盤が癒着（癒着胎盤）しているかを、帝王切開手術前の検査などで診断するのは難しい。検察は「前壁」に癒着があったと主張し、術前、遅くても用手的剥離をした時点で癒着胎盤の予見が可能だったとしている。<br /><br />　なお、福島県立医科大学産婦人科教授の佐藤章氏は以前、「この報告書を見たとき、ミスがあったと受け取られかねない記載があるため、表現の訂正を求めたが、県は認めなかった」と語っている。この報告書は、示談金を支払うことを想定してまとめられたものとされ、医療側に問題がある内容でないと、示談金の支払いに支障が出ると県は判断したものと思われる。<br /><br /><strong>　その４●「加藤医師は、外来患者さんの前で逮捕されたのではない」</strong> <br /><br />　「加藤医師は外来診療中に逮捕された」と解釈している人がいるが、実際にはそうではない。加藤医師が逮捕・起訴以降、公の場でコメントしたのは、初公判の直後に開かれた記者会見の席上のみだが、ここで本人自身がこの点を否定している。<br /><br />　2005年3月の「県立大野病院医療事故調査委員会」の報告書以降、加藤医師は数回、警察に事情を聞かれていた。2006年2月18日の逮捕当日の3～4日前に、警察から家宅捜索に入る旨の連絡があった。当日、家宅捜索後、「警察で話を聞く」と言われ、加藤医師は警察署に同行した。警察署の取調室に入った後、突然、逮捕状が読み上げられたという。<br /><br />　「逮捕」は、証拠隠滅や海外逃亡の恐れなどがある場合に行われるのが一般的。今回の場合、既にカルテなどは押収され、加藤医師は数回取り調べを受けていた。書類送検ではなく、なぜ「逮捕」されたのかを疑問視する向きは多い。<br /><br /><strong>　その５●「遺族は告訴していない」</strong><br /><br />　近年、「医療事故に遭った遺族が警察に訴える」というケースが見られる。しかし、大野病院事件の場合は、前述のように、警察の捜査の発端は、「県立大野病院医療事故調査委員会」の報告書であり、遺族が告訴したわけではない。なお、遺族への示談金は、現時点ではまだ支払われてない。<br />　 <br />　もっとも、帝王切開手術で死亡した女性の遺族が、今回の経過に納得しているわけではない。今年1月25日に開催された第12回公判で、女性の夫、父親、弟がそれぞれ意見を述べた（「<a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080128_2.html"><font color="#993399">警察関係者に感謝申し上げたい</font></a>」を参照）。警察や検察に対する感謝の意を述べた上で、加藤医師の責任追及、事故の真相究明を求めている。</div>]]>
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    <dc:creator>m3.com編集部</dc:creator>
    <dc:date>2008-08-18T11:27:00+09:00</dc:date>
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  <item rdf:about="http://blog.m3.com/m3com/20080818/_14_2_">
    <title>計14回に及んだ公判を振り返る（2）</title>
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    <description>福島県立大野病院事件◆Vol.14 検察側、弁護側の主張は平行線のまま計14回に及んだ公判を振り返る（2）　 橋本佳子（m3.com編集長）　 　 　「昨年1月の初公判における冒頭陳述をもう一回聞いたようなもの」。　今年3月の論告求刑時、計14回の公判を継続して傍聴していた、ある医師が思わずこうもらした（第13回公判「検察の求刑は禁固1年、罰金10万円」を参照）。　検察側、加藤医師・弁護側、遺族の...</description>
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      <![CDATA[福島県立大野病院事件◆Vol.14 <div class="font-xxl"><strong>検察側、弁護側の主張は平行線のまま</strong></div><span style="margin-left: 1em">計14回に及んだ公判を振り返る（2）</span>　 <div class="text-r">橋本佳子（m3.com編集長）</div><!-- END title --><div>　 <!-- START introductory --><!-- END introductory c-->　 <br /></div><div>　「昨年1月の初公判における冒頭陳述をもう一回聞いたようなもの」。<br /><br />　今年3月の論告求刑時、計14回の公判を継続して傍聴していた、ある医師が思わずこうもらした（第13回公判<a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080324_1.html"><font color="#993399">「検察の求刑は禁固1年、罰金10万円」</font></a>を参照）。<br /><br />　検察側、加藤医師・弁護側、遺族の、それぞれの主張や事件への思いなどは、最後まで変わらなかった――。これが、2007年1月以降、計14回に及んだ、福島県立大野病院事件の公判を傍聴した感想だ。<br /><br />　死亡した女性は、帝王切開手術の既往がある前置胎盤の女性で、2004年12月17日、帝王切開手術時に出血を来し、死亡した。被告の加藤克彦医師は、業務上過失致死罪と医師法21条違反に問われている。<br /><br />　検察は初公判時、業務上過失致死罪については、（1）帝王切開手術前の検査時、遅くても胎盤と子宮を用手的に剥離する際に、癒着胎盤であることを認識し、大量出血の危険を予見できた、（2）用手的剥離が困難になった時点で剥離を中止して、子宮摘出術に切り替える義務があったが、それを怠り、大量出血を招いた、（3）死因は出血死であり、加藤医師の行為との因果関係がある――などと主張した。また、医師法21条違反については、異状死の届け出を怠ったとしている。この検察の主張は論告求刑時も変わっていない。 <br /><br />　一方、弁護側は、これらを否定し、一貫して加藤医師の無罪を主張している。また、加藤医師は、初公判時、起訴事実を否定したが、「忸怩（じくじ）たる思いがあり、（死亡した女性の）ご冥福を心からお祈りします」と述べた。その後の証人尋問や今年5月の最終弁論時にも同様に、遺族へのお悔やみの言葉を繰り返し述べている（第11回公判<a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/071225_2.html"><font color="#993399">「墓前で自然な気持ちで土下座した」</font></a>、第14回公判<a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080519_2.html"><font color="#993399">「「無罪」と最終弁論で弁護側が改めて主張」</font></a>を参照）。 <br /><br />　一般的に刑事裁判では、公権力による捜査が行われることから、民事裁判と比べて、「いったい何があったのか、その真実が明らかになる」と考えられているが、今回の場合は当てはまらないようだ。遺族は、計14回の公判を傍聴し、約80時間に及んだ検察、弁護側のやり取りを聞いていた。それでもなお、「真実が明らかになった」とは受け止めておらず、加藤医師の責任追及を求める気持ちは変わっていない（第12回公判<a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080128_2.html"><font color="#993399">「警察関係者に感謝申し上げたい」</font></a>を参照）。 <br /><br /><strong>　「剥離を中断し子宮摘出術に切り替えるべきだったか」が最大の争点</strong><br /><br />　公判では、証人尋問を受けた医師が、加藤医師の起訴前の事情聴取時などとは異なる発言をする場面が何度か見られた。しかし、検察側の主張は変わることはなく、弁護側の主張とは平行線をたどったままだった。 <br /><br />　裁判の最大の争点は、前述の（2）の「<strong>癒着胎盤であることを認識した場合、胎盤剥離を中止して、子宮摘出術に切り替える義務があったか否か</strong>」という点だ。<br /><br />　この争点を因数分解すれば、（1）子宮摘出術に切り替えることができたか、（2）子宮摘出術に切り替えれば、大量出血を防ぐことが可能だったか、（3）胎盤剥離を完遂したことが大量出血をもたらしたのか、（4）大量出血と死亡との間には因果関係があるのか――ということになる。<br /><br />　以下が、検察側、弁護側それぞれの主張だ。<br /><br /><strong><font color="#ff0000">　【検察側の主張】</font></strong><br />　（2008年3月21日の論告求刑、<a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080324_1.html"><font color="#993399">「検察の求刑は禁固1年、罰金10万円」</font></a> <a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080324_2.html"><font color="#993399">「被告は医師の社会的信頼を低下させた」</font></a>）<br /><br /><strong>　（1）について</strong><br />　手術時の女性の体位は子宮摘出術が容易な「砕石位」であり、女性の全身状態など、医学的観点から子宮摘出術が可能な状況にあり、術前の説明で「内容は不十分ながらも手術の危険性を説明し、子宮摘出術の同意を得ていた」などと主張。 <br /><br /><strong>　（2）について</strong><br />　用手的剥離できない癒着胎盤をクーパーで無理に剥離したために、子宮内壁の動脈が子宮内壁に向けて開放された状態になり、子宮後壁下部からの出血が急増したと主張。<br /><br /><strong>　（3）について</strong><br />　胎盤娩出（午後2時50分）後の午後2時55分ころまでの総出血量は、5000mLに達していた。<br /><br /><strong>　（4）について</strong> <br />　死因は、胎盤剥離を無理に継続したことによる大量出血であり、加藤医師の胎盤剥離行為と死亡との間には因果関係がある。 <br /><br /><strong>　検察側が依拠した証拠</strong><br />　本件手術の麻酔記録、医学書類、病理鑑定医（第5回公判で証人尋問を受けた病理医）、検察側鑑定医（第6回公判で証人尋問を受けた婦人科腫瘍の専門家）など（弁護側の証人の意見については、「日本産婦人科学会などが本事件への抗議声明を出している状況下では、中立性・正確性に疑問がある」などとしている）。 <br /><br /><strong><font color="#ff0000">　【弁護側の主張】</font></strong><br />　（2008年5月16日の最終弁論、「<a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080519_2.html"><font color="#993399">「無罪」と最終弁論で弁護側が改めて主張</font></a>」「<a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080519_3.html"><font color="#993399">安易な刑事介入を牽制する弁論を展開</font></a>」）<br /><br /><strong>　（1）（2）について</strong><br />　胎盤剥離を完遂すれば子宮収縮により止血が期待できる、剥離を中断しても出血は止まらない、剥離を完遂した方が子宮を摘出しやすいことなどから、「胎盤剥離をいったん開始したら完遂するのが、わが国の臨床医学の実践における医療水準」であり、加藤医師の行為は「医学的な合理性がある」と主張。<br />　 <br /><strong>　（3）について</strong><br />　胎盤胎盤娩出（午後2時50分）後の午後2時52～53分ころまでの総出血量は、2555mLであり、胎盤剥離中の出血は最大でも555mL。<br /><br /><strong>　（4）について</strong><br />　死亡原因として羊水塞栓の可能性があり、出血の原因として産科DICの発症が考えられ、大量出血と死亡との因果関係には疑問の余地がある。<br /><br /><strong>　弁護側が依拠した証拠</strong><br />　麻酔記録、医学書類（検察の医学書の解釈は、「誤解もしくは曲解」していると主張）、弁護側証人（胎盤病理や周産期医療の第一人者＝第8回、9回、10回の公判で証人尋問を受けた医師。検察側の病理鑑定医などと比較して、経験・実績から極めて信頼性・信用性が高いと主張）。<br /><br /><strong>　胎盤剥離時の出血量という「数字」も一致せず</strong><br /><br />　加藤医師の医療行為の妥当性はもちろん、（3）の出血量という一見客観的に把握できる数字ですら、検察側と弁護側の主張は一致していない。（3）の客観的証拠として、「麻酔記録」に記載されているのは、「午後2時52～53分ころまでの総出血量は、2555mL」という事実のみ。しかし、検察は「出血があった時期と出血量が麻酔記録に記載された時期との間に間隔が生じることが避けられないこと」「輸血用製剤を手術室に持っていった助産師が『5000mL出てます』と聞いたこと」「加藤医師が、当日夜記載した記録で、『この辺りでbleeding 5000mLぐらいか』と記載したこと」などを指摘し、「胎盤剥離後までに5000ｍＬの大量出血があった」と主張している。<br /><br />　要は、依拠する証拠およびその解釈によって、主張が異なるのである。果たして裁判所は、いかなる証拠の信憑性を重んじ、判断するのだろうか。</div>]]>
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    <dc:creator>m3.com編集部</dc:creator>
    <dc:date>2008-08-18T11:24:00+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://blog.m3.com/m3com/20080816/8_20_">
    <title>計14回に及んだ公判を振り返る（1）</title>
    <link>http://blog.m3.com/m3com/20080816/8_20_</link>
    <description>福島県立大野病院事件◆Vol.13 延べ80時間、加藤医師本人を含め15人が法廷に計14回に及んだ公判を振り返る（1）橋本佳子（m3.com編集長）来週8月20日、福島地裁で福島県立大野病院事件の判決が言い渡される。本事件は、2004年12月17日、帝王切開手術時に女性が死亡したもので、同病院の産婦人科医だった加藤克彦医師が業務上過失致死罪と、異状死の届け出を定めた医師法21条違反に問われていた事...</description>
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      <![CDATA[福島県立大野病院事件◆Vol.13 <div class="font-xxl"><strong><a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080815_2.html">延べ80時間、加藤医師本人を含め15人が法廷に<br /></a></strong><span style="margin-left: 1em"><a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080815_2.html">計14回に及んだ公判を振り返る（1）<br /></a>橋本佳子（m3.com編集長）<br /><br /><br /></span></div><div class="font-xxl"><span style="margin-left: 1em">来週8月20日、福島地裁で福島県立大野病院事件の判決が言い渡される。本事件は、2004年12月17日、帝王切開手術時に女性が死亡したもので、同病院の産婦人科医だった加藤克彦医師が業務上過失致死罪と、異状死の届け出を定めた医師法21条違反に問われていた事件だ。検察側は、業務上過失致死罪で禁固1年、医師法21違反で罰金10万円をそれぞれ求刑した（<a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080324_1.html"><font color="#993399">「検察の求刑は禁固1年、罰金10万円」</font></a>、<a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080324_2.html"><font color="#993399">「被告は医師の社会的信頼を低下させた」</font></a>を参照）。<br /><br />　これに対して弁護側はあくまで無罪を主張している（<a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080519_2.html"><font color="#993399">「「無罪」と最終弁論で弁護側が改めて主張」</font></a>、<a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080519_3.html"><font color="#993399">「安易な刑事介入を牽制する弁論を展開」</font></a>を参照）。<br /><br />　2006年2月18日の加藤医師の逮捕により、産婦人科関係者だけではなく、医療界全体に大きな衝撃が走った。その後、各学会・医療団体が抗議の声明を出したことは、まだ記憶に新しいところだ。医療事故が刑事事件に発展することへの懸念が、今に至る&ldquo;医療崩壊&rdquo;につながっている（『<a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/071128_1.html"><font color="#993399">「医師逮捕」が投げかけた波紋</font></a>』、『<a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/071129_1.html"><font color="#993399">「医療の変節点」と重要視される理由</font></a>』を参照）。<br />　 <br />　2007年1月26日から、2008年5月16日の最終弁論まで、計14回の公判を傍聴した立場から、その経過を振り返ってみる。各公判は、以下の日時で開催された。<br /><br /><font color="#ff0000"><strong>【福島県立大野病院事件の公判経過】</strong></font>　（時間は概算） <br /><strong>第1回公判（2007年1月26日）</strong> 　<br />・午前10時～午後4時（途中休憩は約1時間）　<br />・一般傍聴席26席／傍聴席を求めて並んだ人（以下、行列者）349人　<br />・起訴状朗読、冒頭陳述（検察側、加藤医師）、加藤医師への尋問 <br /><br /><strong>第2回公判（2007年2月23日）</strong><br />・午前10時～午後4時半（途中休憩は約50分）<br />・一般傍聴席23席／行列者120人<br />・検察側証人尋問：緊急時に備え応援要請していた双葉厚生病院の産婦人科医と、本件で手術助手を務めた外科医 <br /><br /><strong>第3回公判（2007年3月16日）</strong><br />・午前10時～午後6時10分（途中休憩は1時間強）<br />・一般傍聴席23席／行列者119人<br />・検察側証人尋問：本件の手術に携わった助産師と麻酔科医 <br /><br /><strong>第4回公判（2007年4月27日）</strong><br />・午前10時～午後4時半（途中休憩は約1時間強）　<br />・一般傍聴席23席／行列者78人　<br />・検察側証人尋問：本件の手術に携わった看護師、大野病院の院長 <br /><br /><strong>第5回公判（2007年5月25日）</strong><br />・午前10時～午後6時（途中休憩は1時間強）<br />・一般傍聴席23席／行列者84人<br />・検察側証人尋問：鑑定医（患者の死亡直後の病理検査や鑑定などを実施した病理医）<br /><br /><strong>第6回公判（2007年7月20日）</strong><br />・午前10時～午後4時半（途中休憩は約1時間15分）<br />・一般傍聴席15席／行列者90人<br />・検察側証人尋問：鑑定医（検察側の鑑定を実施した産婦人科医） <br /><br /><strong>第7回公判（2007年8月31日）</strong><br />・午前9時半～午後7時（途中休憩は約1時間40分）<br />・一般傍聴席15席／行列者121人<br />・弁護側証人尋問：加藤医師<br /><br /><strong>第8回公判（2007年9月28日）</strong> <br />・午前10時20分～午後7時半（途中休憩は約1時間30分） <br />・一般傍聴席27席／行列者66人 <br />・弁護側証人尋問：胎盤病理を専門とする医師 <br /><br /><strong>第9回公判（2007年10月26日）</strong><br />・午前10時～午後4時20分（途中休憩は約1時間30分）<br />・一般傍聴席27席／行列者63人<br />・弁護側証人尋問：周産期医療の第一人者<br />　 <br /><strong>第10回公判（2007年11月30日）</strong><br />・午前9時30分～午後4時（途中休憩は約1時間25分）<br />・一般傍聴席27席／行列者54人<br />・弁護側証人尋問：周産期医療の第一人者<br /><br /><strong>第11回公判（2007年12月21日）</strong><br />・午前10時～午後3時（途中休憩は約1時間）<br />・一般傍聴席25席／行列者63人<br />・加藤医師本人への尋問<br /><br /><strong>第12回公判（2008年1月25日）</strong><br />・午前11時～午後2時すぎ（途中休憩は1時間10分）<br />・一般傍聴席25席／行列者64人<br />・死亡した女性の夫、父親、弟の意見陳述<br /><br /><strong>第13回公判（2008年3月21日）</strong><br />・午後1時30分～午後6時20分（途中休憩は10分）<br />・一般傍聴席27席／行列者171人<br />・論告求刑<br /><br /><strong>第14回公判（2008年5月16日）</strong><br />・午前10時～午後4時40分（途中休憩は約1時間20分）<br />・一般傍聴席27席／行列者162人<br />・最終弁論<br /><br />　以上のように、証人尋問を受けたのは、11人。そのほか、加藤医師本人（<a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/071225_1.html"><font color="#993399">「異状死の届け出はしなくていい」</font></a>、<a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/071225_2.html"><font color="#993399">「墓前で自然な気持ちで土下座した」</font></a>を参照）、遺族3人（<a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080128_2.html"><font color="#993399">「警察関係者に感謝申し上げたい」</font></a>を参照）、計15人が法廷に立った。11人の内訳は、本件の手術の関係者、鑑定人、周産期医療や胎盤病理の専門家。加藤医師は医師法21条違反に問われているが、弁護側が同条に詳しい法学者の証人尋問を求めたが、認められなかった。 <br /><br />　公判の時間は、計約80時間に及んだ。最も長かったのは、加藤医師への尋問が行われた、昨年8月の第7回公判だ。また、第13回の論告求刑で検察側が読み上げた「論告要旨」は160ページ超、第14回の「弁論要旨」は157ページに及ぶものだった。 <br /><br />　本裁判は、3人の裁判官が担当しているが、昨年4月には裁判長が、また今年4月には右陪席（中央に座る裁判長から見て右）の裁判官がそれぞれ交代している。一方、検察側も昨年春と今年春に何人か入れ替わっている。 <br /><br /></span></div>]]>
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    <dc:creator>m3.com編集部</dc:creator>
    <dc:date>2008-08-16T12:41:00+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://blog.m3.com/m3com/20080715/1_">
    <title>1万人アンケート！「民主党案」支持派が多数</title>
    <link>http://blog.m3.com/m3com/20080715/1_</link>
    <description>　ソネット・エムスリーが、m3.comの会員を対象に、&amp;ldquo;医療事故調&amp;rdquo;の試案について調査したところ、「民主党案」の支持が41.5％で、「厚労省案」支持の14.3％を大きく上回ることが明らかになった（図1）。もっとも、「どちらとも言えない」も44.2％で、さらなる検討が必要なことも浮き彫りになりました。 　</description>
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      <![CDATA[<p>　ソネット・エムスリーが、m3.comの会員を対象に、&ldquo;医療事故調&rdquo;の試案について調査したところ、「民主党案」の支持が41.5％で、「厚労省案」支持の14.3％を大きく上回ることが明らかになった（図1）。もっとも、「どちらとも言えない」も44.2％で、さらなる検討が必要なことも浮き彫りになりました。</p><p>&nbsp;</p><p>　<img style="width: 400px; height: 296px" src="/m3com/files/%E5%9B%B31.gif" border="0" alt="" width="400" height="296" /></p>]]>
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    <dc:creator>m3.com編集部</dc:creator>
    <dc:date>2008-07-15T17:01:00+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://blog.m3.com/m3com/20080707/1">
    <title>「負担増に向けた戦略を早急に立てよ」（下）</title>
    <link>http://blog.m3.com/m3com/20080707/1</link>
    <description>◆m3.com「医療維新」のURLhttp://www.m3.com/tools/IryoIshin/080623_1.html---------------------------------------------------------------医療再生にはなぜ負担増が必要か◆Vol.8 　――今、&amp;ldquo;医療崩壊&amp;rdquo;といわれる現在、いつがタイムリミットでしょうか。いつまで...</description>
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      <![CDATA[<p>◆m3.com「医療維新」のURL<br /><a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080623_1.html">http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080623_1.html</a></p><p>---------------------------------------------------------------</p><p><strong>医療再生にはなぜ負担増が必要か◆Vol.8</strong></p><p>&nbsp;</p><p><strong>　――今、&ldquo;医療崩壊&rdquo;といわれる現在、いつがタイムリミットでしょうか。いつまでに「見積書」を作ればいいのでしょうか。<br /><br />　小松</strong>　現場の医師にとっては、難しい質問ですね。ただ今危ないのは、救急と産科です。特に、救急の方が危機にあると私は思っています。<br /><br /><strong>　――ではまず産科や救急で「見積書」を作り、そのノウハウを他の分野に応用していくことは可能でしょうか。</strong><br /><br /><strong>　権丈</strong>　できると思います。「産科医療を守るためにはこれだけ必要ですから、目的税的に社会保険料を何％、消費税を何％上げてください」と、国民を説得する主張することもできるでしょう。<br /><br /><strong>　小松</strong>　救急だったら、幾つかパッケージを作って、国民に選んでもらうこともできるでしょう。「救急車の使用料は高い、だけど税は安い」「救急車は安いけど、税は高い」といったパターンです。<br /><br /><strong>　権丈</strong>　政治家も怖いでしょうね。医療費に充てるためにも消費税引き上げの議論をしなければならないと考えているにもかかわらず、その引き上げに反対している医療団体がこれだけ多いのですから。<br /><br /><strong>　小松</strong>　医療団体に呼ばれて講演するのですが、消費税引き上げを訴えると叱られます。<br /><br /><strong>　――結局、これまでのお話を踏まえると、現在、日本は医療だけではなく、教育もはじめ、様々な分野でお金が足りない。そうした中で、医療者が消費税引き上げに断固反対すると、結局は医療にお金が回らず、自分で自分の首を絞めることになりそうです。</strong><br /><strong><br />　 権丈</strong>　勢い余って、日本の民主主義を再建するために負担増は絶対許せないという医療者も見受けられますけど、なぜ、日本の民主主義を再建するために医療を生け贄として捧げられなければならないのかと言いたくもなる。だいたいもって、民主主義なんてものは、どの国も潔癖なはずはなく、かなりだらしのないものです。ムダのモグラ叩きは永遠に続くでしょうけど、そこで言われているムダの額は、医療を再建するのに要する額とは二桁も三桁も違うわけです。<br /><br /><strong>　小松</strong>　ムダを完全に排除することはできません。しかし、「ムダ」の部分よりも、「足りない」部分の方がけた違いに大きい。<br /><br /><strong>　権丈</strong>　だから「見積書」を作り、計数感覚の備わった議論を行って、政府不信の国民を説得していきましょうとなる。<br /><br /><strong>　小松</strong>　それをできるだけ、大きくキャンペーンする。<br /><br /><strong>　権丈</strong>　しかし、負担増を口にすると、医療者からものすごい反論が来るわけです。社会保障がやっていることは、市場が貢献度に応じて分配した所得を、政府が租税・社会保険料という形で徴収し、それを家計の必要度に応じて分配し直す、所得の再分配制度なのです。だから、社会保障を充実させるためには負担増、国民が社会保障を利用するための料金の支払いは不可欠なのです。<br /><img style="width: 500px; height: 289px" src="/m3com/files/zu5.gif" border="0" alt="" width="500" height="289" /></p>]]>
    </content:encoded>
    <dc:creator>m3.com編集部</dc:creator>
    <dc:date>2008-07-07T10:20:00+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://blog.m3.com/m3com/20080706/1">
    <title>「負担増に向けた戦略を早急に立てよ」(上）</title>
    <link>http://blog.m3.com/m3com/20080706/1</link>
    <description>　財政再建も重要だが、まずは医療・介護、さらには教育の再建を進め、若い人が便益を受ける形にする。「安心して生活できる社会」を作り、消費税・社会保険料率引き上げなどの負担増に対する理解をいかに得るか。その戦略を立てることが今、求められている――。これが、虎の門病院・小松秀樹氏と慶應大・権丈善一氏の対談の結論だ。 ◆m3.com「医療維新」のURLhttp://www.m3.com/tools/Iry...</description>
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      <![CDATA[<p>　財政再建も重要だが、まずは医療・介護、さらには教育の再建を進め、若い人が便益を受ける形にする。「安心して生活できる社会」を作り、消費税・社会保険料率引き上げなどの負担増に対する理解をいかに得るか。その戦略を立てることが今、求められている――。これが、虎の門病院・小松秀樹氏と慶應大・権丈善一氏の対談の結論だ。&nbsp;</p><p>◆m3.com「医療維新」のURL<br /><a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080623_1.html">http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080623_1.html</a></p><p>---------------------------------------------------------------</p><p><strong>医療再生にはなぜ負担増が必要か◆Vol.7</strong></p><p><strong>　――どんな財源を医療費に充てる場合でも、国民の理解を得るためには「見積書」が必要になると。<br /><br />　権丈</strong>　「公共事業から持ってくるべき」という意見を否定するわけではありません。持ってくることができれば、それに越したことはありません。<br /><br />　医療費に占める租税の割合は約35％、保険料が約50％。高齢者医療制度では国庫負担の割合が大きいので、高齢化の進展に伴い、租税部分が増えていきます。したがって、租税と社会保険料の両方を増やさざるを得なくなります。<br /><br />　消費税は社会保障に不向き、医療費も不向きという方もいらっしゃいますが、今の社会保障、医療はかなり消費税に依存しています。まず、消費税5％のうち、1％が地方消費税として地方に行くことが決まっていて、残る４％のうち0.295の割合が地方交付税に使われます。つまり、「１％＋4％&times;0.295＝2.18％」は地方に行くことが既に決まっています。<br /><br />　 5％の消費税のうち国税分、つまり2.82％（5％―2.18％）は高齢者三経費――介護、高齢者医療、基礎年金――に充てられることが決まっています。要するに消費税の国税分は、今でも社会保障目的税なんですね。高齢者三経費は、2007年度では12.8兆円、2008年度には自然増0.5兆円を上乗せして13.3兆円が見込まれています。しかし、国税分の消費税で三経費を賄っている割合は、6割を下回っています。消費税の国税分は高齢者三経費に使うべしというルールが予算総則に明記された1999年には、高齢者三経費が賄われる率は8割以上ありました。<img style="width: 500px; height: 284px" src="/m3com/files/zu4.gif" border="0" alt="" width="500" height="284" /></p><p>&nbsp;</p>]]>
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    <dc:creator>m3.com編集部</dc:creator>
    <dc:date>2008-07-06T20:00:00+09:00</dc:date>
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  <item rdf:about="http://blog.m3.com/m3com/20080705/1">
    <title>「公共事業のムダ省け」では埒が明かず(下）</title>
    <link>http://blog.m3.com/m3com/20080705/1</link>
    <description>医療再生にはなぜ負担増が必要か◆Vol.6◆m3.com「医療維新」のURLhttp://www.m3.com/tools/IryoIshin/080619_1.html-----------------------------------------------------------　――医療は患者やその家族にならないと、現実問題として捉えにくい一方、教育問題は誰でも直面する問題です。　 権丈...</description>
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      <![CDATA[<p><strong>医療再生にはなぜ負担増が必要か◆Vol.6</strong></p><p>◆m3.com「医療維新」のURL<br /><a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080619_1.html">http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080619_1.html</a><br />-----------------------------------------------------------</p><p>　<strong>――医療は患者やその家族にならないと、現実問題として捉えにくい一方、教育問題は誰でも直面する問題です。</strong></p><p>　<strong> 権丈</strong>　だから教育の方が、勝つかもしれません。以前、あるインタビューで「5年で1兆円の財源があったら、何に使うべきですか」と聞かれたことがあります。その時は答えなかったのですが、5年で1兆円使えても、医療はどうなるものでもありません。それなら、教育や環境の問題に使い、医療については負担増の必要性を国民に訴えていくべきですし、それを訴える正当性が医療にはあると思っています。</p><p>　そのためには、「いったい、どのくらい必要なのか」、その「見積書」を出す必要があります。例えば100億円や1000億円といった単位で医療の問題が解決するのならば、今の運動方針を続けられても良いと思う。しかし、日本の医療を再建するには恐らく兆の単位が必要ですね。兆の単位になると、他の支出から持ってくることは難しい。</p><p>　<strong>――「見積書」はどのように作成すればいいのでしょうか。</strong>　</p><p>　<strong>権丈</strong>　前期高齢者については、来年から窓口負担が1割から2割に上げることになっていますが、その見直しが検討されています。では、1割に抑えるためにはいくら財源が必要か、その中で国庫負担をどうするか。救急、産科、小児科医療を再建するには、何をやる必要があり、それには幾らかかるのか。</p><p>　人件費については、積み上げが必要です。例えば、医師の場合、勤務時間を法廷労働時間内に抑えるためには何人の増加が必要か、夜勤明けに医師が休むことができるようにするには医師が何人必要でそのためにはいくらかかるのかなどの検討を行うことです。何十年も前に決めた医療法標準の医師数すら満たしていない医療機関が多いのですから、これを満たすためには何人必要なのかです。労働条件の改善は急務です。「昔は。少ない人数でこれだけ当直をこなしたんだ」などと言われても、若い人たちはかわいそうです。</p><p>　目に見える、国民に分かる形で「見積書」を提示することです。「見積書」を作ると、必要な医療費の「単位」が分かります。今までは、こうした計数感覚を踏まえずに議論してきたわけです。</p><p>　<strong>小松</strong>　「実は最近、権丈先生から、「医療費を7兆円増やすなら、何に使うか」と聞かれました。</p><p>　<strong>権丈</strong>　日本のGDP比の医療費は8％ですが、そのうち公費負担は6.6％です。それをドイツ並みの8.1％に上げるには、7.5兆円必要です。フランスレベルだと10兆円の財源が必要。そこまでは無理でしょうから、7兆円の財源が回るとしたら、何に優先的に使っていくかを小松先生にお聞きしたわけです。「ヨーロッパ標準の医療費を」ということは、医療政策の研究者や医療者が揃って言ってきたことですけど、それが幾らなのかはあまり意識されてこなかった。7兆円の公的医療費の使途を小松先生が知り合いに聞いてくださったところ、本当に詳細な試算が返ってきました。お持ちしたのはその一部です。</p><p>　<strong>小松</strong>　この試算が当たっているかどうかは分かりませんが、議論のたたき台にはなるわけです。ただ、「見積書」を作るのは、そう簡単な作業ではありません。例えば、私は急性期病院のことしか知りません。臨床を何年かやって、さらに医療制度や臨床に精通した方が何人か集まって、急性期から慢性期まで幅広い視点から作る必要があります。</p><p>　<strong>権丈</strong>　そのようにしてたたき台を作って、議論していくことが必要です。「医療費を増やすべき」という点では、私と小松先生と意見は一致しているのです。</p><p>　医療は、一つのサービスを購入することでもあります。その負担を上げるためには、「購入できるものは何なのか」をある程度、納税者に見える形にすることが必要なのです。年金だったら、「6万6000円を7万円にします」と言えば、どれくらい恩恵を受けるかは想像できます。一方、医療の場合は、「医療費を、国民1人当たり年間4万4000円増やして約5兆円必要です」と言われても、どんな医療を受けられるようになるかは分かりません。 </p><p>　確かに「見積書」を作るのは簡単ではありませんが、医師や経済学者をはじめとした社会科学者、そして官僚を含めて、何人かの専門家が協力すればできると思います。「見積書」の作成と並行して、医療不信や政府不信をどう払拭するかが課題になってきます。</p><p>&nbsp;</p>]]>
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    <dc:creator>m3.com編集部</dc:creator>
    <dc:date>2008-07-05T01:05:00+09:00</dc:date>
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  <item rdf:about="http://blog.m3.com/m3com/20080704/1">
    <title>「公共事業のムダ省け」では埒が明かず(上）</title>
    <link>http://blog.m3.com/m3com/20080704/1</link>
    <description>　「公共事業のムダを削れ」「埋蔵金を医療費」などと、他の分野の歳出を削減し、医療費に充てる議論は、やめた方がいい――。慶應大・権丈善一氏はこう指摘します。虎の門病院・小松秀樹氏もこの意見を支持。ムダがあるのならば、そのムダは徹底的に削りながら、医療費を増やすことは可能だからです。「いったいどのくらい医療費が必要か」、その試算のための「見積書」が不可欠だそうです。◆m3.com「医療維新」のURLh...</description>
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      <![CDATA[<p>　「公共事業のムダを削れ」「埋蔵金を医療費」などと、他の分野の歳出を削減し、医療費に充てる議論は、やめた方がいい――。慶應大・権丈善一氏はこう指摘します。虎の門病院・小松秀樹氏もこの意見を支持。ムダがあるのならば、そのムダは徹底的に削りながら、医療費を増やすことは可能だからです。「いったいどのくらい医療費が必要か」、その試算のための「見積書」が不可欠だそうです。</p><p><br />◆m3.com「医療維新」のURL<br /><a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/08061９_1.html"><font color="#006699">http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080619_1.html</font></a><br />-----------------------------------------------------------</p><p><strong>医療再生にはなぜ負担増が必要か◆Vol.5</strong> </p><p><strong>――日本では医療に関する満足度は高くはないのに、負担感は強い。それは正しく情報が伝わっていないことが理由ということです。</strong> </p><p><br />　<strong>小松</strong>　費用負担について、大学教育にどうしても触れたい。日本では、大学教育のための費用は低く、OECD28カ国中24番目です。しかもその内訳がいびつです。多くの国で公費負担が大半を占めますが、日本は私費が半分以上です。</p><p>　<strong>権丈</strong>　私費の負担、つまり親のがんばりで、なんとかこれまである程度の水準を維持してきましたが、それも既に限界に達し、今は教育に歴然とした格差がでてきています。私は、教育は既に混合診療化していると言っているわけです。</p><p>　<strong>小松</strong>　このため、親が貧しいと大学に進学できません。貧困の再生産ですね。</p><p>　<strong>権丈</strong>　となれば、少子化問題や格差の固定化問題の緩和にかなりの効果が見込まれる。私がよく教育の話を持ち出すのは、「（公費の少なさや費用負担のあり方が問題になっているのは）医療だけじゃない」ことを言うためです。医療は社会保険という手段を持っていますが、教育はそうした手段もありません。</p><p>　ですから、医療費増の必要性を主張する際、「消費税の引き上げは、絶対反対」という医療者がいますが、それでは教育や少子化対策など、保険財源を持っていない他の分野に、しわ寄せが行くことになります。教育については、高等教育だけではなく、義務教育を含めた教育全体で見ても公費負担の割合は低く、悲惨な状態です。</p><p>　<strong>小松</strong>　<a href="http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/sy014.htm" target="_blank">2007年度の一般会計の歳出</a>を見ると、国債費と社会保障費がそれぞれ約4分の1で、約21兆円。残りのうち、地方交付税が18％。防衛費は5.8％で約5兆円なので、削減できても1兆円程度でしょう。知り合いが自衛隊にいて、先日韓国に行ったのですが、韓国と比べると、日本の自衛隊は、節約に節約を重ねているので、宿舎などの設備はとても貧弱だそうです。<img style="width: 500px; height: 200px" src="/m3com/files/zu1.gif" border="0" alt="" width="500" height="200" /></p>]]>
    </content:encoded>
    <dc:creator>m3.com編集部</dc:creator>
    <dc:date>2008-07-04T00:54:00+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://blog.m3.com/m3com/20080703/1">
    <title>「いい医療を受けたいがお金出さず」(下）</title>
    <link>http://blog.m3.com/m3com/20080703/1</link>
    <description>◆m3.com「医療維新」のURLhttp://www.m3.com/tools/IryoIshin/080618_1.html---------------------------------------------------------------医療再生にはなぜ負担増が必要か◆Vol.4――なぜそうした不満になるのでしょうか。　小松　医療制度や医療費のあり方について、あまり考えてこなかった...</description>
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      <![CDATA[<p>◆m3.com「医療維新」のURL<br /><a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080618_1.html"><font color="#006699">http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080618_1.html</font></a><br />---------------------------------------------------------------</p><p><br /><strong>医療再生にはなぜ負担増が必要か◆Vol.4</strong></p><p><strong>――なぜそうした不満になるのでしょうか。</strong></p><p>　<strong>小松</strong>　医療制度や医療費のあり方について、あまり考えてこなかったからでしょう。国民負担率はデータがそろうOECD27カ国中、下から5番目と低い（<a href="http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/siryou/238.htm" target="_blank">財務省データ</a>）。そんなことも知られていません。</p><p>　<strong>権丈</strong>　一般紙が一面で、日本の医療政策を低医療費政策として取り上げたのは2007年1月23日の毎日新聞が初めてです。そこではGDPに占める日本の医療費割合が「先進7カ国（G７）の水準にほど遠く、差が広がるばかり。2003年のG7平均は10.1％で、日本はG7平均に比べて医療費の支出が2割も少なく」、医師数も「OECD平均に達するには、医師を1.5倍に増やす必要があると」と指摘しました。誰もがすぐに入手でき、かつ医療に関心のある人の間では当たり前のデータなのに、それまで一般紙はほとんど取り上げず、国民の多くが知らなかった。<br />　<br />　先日、この企画に係わった記者と話をしていたら、医療クライシスの企画が始まるまで彼らの多くも、日本が低医療費政策であることを知らなかったらしいです。これは不思議なことです。私が初めて書いた書評は、『エコノミスト』から頼まれた二木先生の『世界一の医療費抑制政策を見直す時期』なのですが、これが出されたのは1994年ですよ。毎日新聞が2007年の段階で取り上げたのは、前年に上梓された小松先生の『医療崩壊』の影響もあったのでしょう。毎日新聞が医療クライシス特集を開始した直後から、各紙が日本の医療崩壊を取り上げるようになりましたが。</p><p>　私は、大学の授業や一般人向けの講演会で社会保障について話す際、まず「日本の医療費は、OECD諸国の中でも低い」ことを言わなければなりません。学生はこのくらいで驚きます。そこから始めないと、彼らは日本の医療費は高いと思っていますし、競争市場のおかげでアメリカの医療費は安いと思っていますので。</p><p>　<strong>小松</strong>　記者さえも、知らなかった方が多いのでは。</p><p>　<strong>権丈</strong>　いまだに「医療は市場原理に任せるべき」と主張される方がいます。医療を市場にゆだねた米国の方が、日本と比べて医療費が安いと思っているのでしょう。医療に関する基本的な情報が伝わっていないのです。</p><p><strong>――報道する側の不勉強に加えて、さらにさかのぼって情報を出す行政当局が情報をコントロールしているという事情があるのですか。</strong></p><p>　<strong>権丈</strong>　情報操作があるなどと批判する方もいらっしゃいますけど、そういうサスペンス仕立ての問題ではなく、世の中の「常識」が原因だと思います。「常識」が、見るべき「事実」見たい「事実」を選択している結果、正しい「事実」を見てくれないのです。年金も同じですが、普通の人が自信を持って信じ切っている素人の常識と専門家の常識とはあまりにも距離があるんですね。</p><p>　<strong>小松</strong>　報道する側、さらにはその受け手の思い込みは、すごく大きいと思います。</p><p>　<strong>権丈</strong>　医療に限らず、税金の問題をはじめ、どの分野でもそうですね。素人の常識と専門家の常識の乖離は、いずこも甚だしい。最近の動きを見ると、新聞よりテレビの方が強いですね。例えば、日銀総裁問題、道路特定財源問題、そして後期高齢者医療制度の問題は、新聞は比較的冷静に論じようとしていましたが、テレビに「3連敗」してしまった感があります。</p><p>　<strong>小松</strong>　テレビは悲惨な一部の状況だけを報道しており、後期高齢者医療制度の全体像などは全然伝えていません。</p><p>　<strong>権丈</strong>　医療について正しく理解してもらうためには、人々の「思い込み」をなくす必要があり、突き詰めれば教育から見直すことが重要です。これは昔から長年言われていることであり、医療だけでなく、税や年金、社会保障全般についても同様で、教育段階、つまりメディアの影響をあまり受けない子どもの頃からきちんと教えなければなりません。</p><p>　ところがそれをやってこなかったので、「日本が低医療費政策を取っている」「医師の給与もさほど高くはない」「医師は大変な状況で働いている」などという｢事実｣が伝っていないのです。税にしろ社会保障にしろ、義務教育段階での教育が重要というのは、結局のところ、大人に情報を提供する今日のメディアは商業主義に走る傾向が強すぎてあまり信頼できなというはなしと裏返しのことなのですけどね。</p><p><strong>――医療者の間では、「日本の医療費は諸外国と比べて安い」というのは常識なのに、医療界以外の方の多くはそう考えていない。それは認識の違いではなく、そもそも情報を知らない。医療のあり方を議論する前に、情報を正しく伝えることが重要だという結論です。</strong></p><p>　<strong>小松</strong>　私は様々な場で話をしています。新聞やテレビの興味を引く「言説」を出すと、彼らはそれを取り上げるようになります。とにかく、医療者側から語り、情報を出し続けることが重要だと思います。</p>]]>
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    <dc:creator>m3.com編集部</dc:creator>
    <dc:date>2008-07-03T16:47:00+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://blog.m3.com/m3com/20080702/1">
    <title>「いい医療を受けたいがお金出さず」（上）</title>
    <link>http://blog.m3.com/m3com/20080702/1</link>
    <description>　『医療提供体制は「今日的医師不足」』では、医療提供体制から見た現状認識を語っていただきましたが、では患者側はどう見ているのでしょうか。「いい医療を受けたいが、お金は出したくない」という認識の人が多いという結論です。「それは子供が、おもちゃが欲しい、と駄々をこねるのと同じ」と虎の門病院・小松秀樹氏は手厳しく指摘されます。個々人の価値観の問題などではなく、正しい情報が伝わっておらず、「事実」を的確に...</description>
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      <![CDATA[<p>　『医療提供体制は「今日的医師不足」』では、医療提供体制から見た現状認識を語っていただきましたが、では患者側はどう見ているのでしょうか。「いい医療を受けたいが、お金は出したくない」という認識の人が多いという結論です。「それは子供が、おもちゃが欲しい、と駄々をこねるのと同じ」と虎の門病院・小松秀樹氏は手厳しく指摘されます。個々人の価値観の問題などではなく、正しい情報が伝わっておらず、「事実」を的確に認識していないことが理由だそうです。</p><p>◆m3.com「医療維新」のURL<br /><a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080618_1.html">http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080618_1.html</a><br />---------------------------------------------------------------</p><p><br /><strong>医療再生にはなぜ負担増が必要か◆Vol.3</strong></p><p><strong>――では患者さんは医療の現状をどう見ているのでしょうか。各種調査を見ても、患者さんの医療への満足度は必ずしも高くはありません。その上、「医療費は高い」という意識です。</strong></p><p>　<strong>権丈</strong>　二木立先生（日本福祉大学教授・大学院委員長）が、医療制度に関する満足度を国際比較しています（『社会保険旬報』2007年1月1日号）。医療の満足度は、医療費水準（一人当たりの医療費）と生活満足度、この二つの要因で説明できるという結果でした。一人当たりの医療費が低いほど、また生活満足度が低いほど、医療に対する満足度も低い傾向にあります。</p><p>　つまり、日本人は何に対しても不満を訴えやすい国民性を持っているようで、生活満足度そのものが低いので、この点を割り引いて考える必要もあります。</p><p>　<strong>小松</strong>　満足度を調査する場合の調査票の作り方も問題ですね。</p><p>　<strong>権丈</strong>　二木先生が紹介されている国際比較は、各国とも同じ質問票を使っているので、この点は問題ありませんが。</p><p>　<strong>小松</strong>　日本の大半の調査は、「文句を言いなさい」と促すための質問票です。「いい医療を受けるためには、お金を払ってもいい」と「最低限の医療でいいから、お金は払いたくない」といった質問票ならいいのです。しかし、現状で実施されている多くの調査は、例えば、「わが国の国民医療費について」や「医療費に係る国民の負担」について尋ね、「非常に高いと感じる」「やや高いと感じる」「やや低いと感じる」「非常に低いと感じる」という選択肢から選んでもらうやり方です。</p><p>　この前、内田樹先生（神戸女学院大学文学部総合文化学科教授）と対談したのですが、その際、「庶民社会の無責任」という言葉が出てきました。日本の報道は「市民社会」を前提としていない、「庶民社会」を前提にしていると。「庶民社会」では、堅牢な社会システムが作られており、それが世の中を抑圧的に支配しています。その社会システムが機能不全に陥った際は、文句を言うのが庶民の役割で、「不満のリスト」を長くするほど、社会にとっていいことだとされます。それを前提に新聞も作られている。</p><p>　「文句を言いなさい」と言っている社会システムで調査しても、限界があります。</p><p><strong>――「文句を言う社会」だと、医療の現状に不満を抱いていても、「ではお金を出して、いいシステムを作りましょう」という話には展開しにくい。</strong></p><p>　<strong>小松</strong>　「いい医療を受けたいが、お金は出したくない」と言うのは、子供が「おもちゃが欲しい」と駄々をこねるのと、ほとんど同じです。この要求に応えるのは無理です。この矛盾に全然気付かせずに、満足度調査を実施しても意味はありません。</p><p>　<strong>権丈</strong>　「おもちゃが欲しいけど、お金は出さない」という意識を持っていればまだいいのですが、「お金を出しているのに、なぜおもちゃをくれないのか」と思っている方が多いのも問題ですね。</p>]]>
    </content:encoded>
    <dc:creator>m3.com編集部</dc:creator>
    <dc:date>2008-07-02T16:38:00+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://blog.m3.com/m3com/20080701/1">
    <title>医療提供体制は「今日的医師不足」（下）</title>
    <link>http://blog.m3.com/m3com/20080701/1</link>
    <description>◆医療再生にはなぜ負担増が必要か◆Vol.2◆m3.com「医療維新」のURLhttp://www.m3.com/tools/IryoIshin/080616_1.html 　小松　女性医師の問題もあります。医局制度が維持されてきた背景には、「幻想」があると思うのです。「基礎研究の実績のない臨床医は三流だ、大学教授は、すごい権威のあるポストなんだ、医局あってこその自分だ」などと皆が思っているから、...</description>
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      <![CDATA[<p><strong>◆医療再生にはなぜ負担増が必要か◆Vol.2</strong></p><p>◆m3.com「医療維新」のURL</p><p><a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080616_1.html">http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080616_1.html</a></p><p>&nbsp;</p><p>　<strong>小松</strong>　女性医師の問題もあります。医局制度が維持されてきた背景には、「幻想」があると思うのです。「基礎研究の実績のない臨床医は三流だ、大学教授は、すごい権威のあるポストなんだ、医局あってこその自分だ」などと皆が思っているから、教授に従うわけです。しかし、これはあまり言うと叱られそうですが、女性医師にはこの辺りには関心がない方が多いのではないでしょうか。</p><p>　だから、生活を犠牲にした「クソ働き」をあまりしない。これは別に悪いことではありませんが、「クソ働き」で維持できていた部分が、女性医師の比率が増えるとなくなるわけです。</p><p><strong>　――そうした「今日的医師不足」が生じた、つまり医療の環境が変わってきたのは、1990年代後半くらいからでしょうか。</strong></p><p>　<strong>権丈</strong>　先ほど触れましたが、1999年の横浜市立大学の「患者取り違え事件」以降、「医療事故」に関する報道が増えました。それに伴い、利用者側の要求水準が高まってきたようです。</p><p>　医療もわれわれの教育も、「サービス産業」です。サービス産業においては、生産者と利用者の信頼関係で、かなりの仕事が「節約」できます。「先生」と呼ばれていた信頼関係が崩れ、一つひとつについて説明責任を負わされてしまうと、仕事量はいくらでも増えていきます。</p><p>　<strong>小松</strong>　報道の影響は大きいのですが、それは医療に限ったことではないと思います。報道全体のあり方が変わってきており、被害者の声を重視するようになった。昔とは違い、被害者が直接テレビに出るようになり、今は生の感情がそのまま映像で流れるようになっています。商売上の理由だと思います。10年前とまるで変わりました。知人のジャーナリストは、これを日本のメディアの「病気」だと言っていました。私は、新聞記者を対象にした講演で「ポルノグラフィー」と口を滑らせました。劣情を刺激する。論理的根拠なしに、憎しみを刷り込みます。</p><p>　<strong>権丈</strong>　さらに、供給要因としては、先ほどもお話しましたが、男性医師そのもののライフスタイルの変化、そして女性医師の増加などが挙げられます。利用者側と供給側、この両者の要因が相まって「今日的医師不足」が生じているわけです。</p><p>　医師は、免許取得までに、時間もコストもかかる専門職です。そうではなく、他の職種に転職するハードルが低かったら、こんな労働条件では誰も働かないでしょう。普通の労働市場では考えられないことです。</p><p>　<strong>小松</strong>　「幻想」でやってきたので、仕事が厳しい病院の方が給与は安いという現状もあります。</p><p>　<strong>権丈</strong>　他の産業では、一般的に、中小企業の方が大企業よりも給与は安いのですが、医療界は反対で、規模が大きくなるほど給与が安くなる傾向があります。大学病院の給与は最低水準です。</p><p>　医師は、技術者として養成されている面があるので、スキルを発揮できる施設を希望します。規模が大きく設備が充実し、症例数が多い病院には、給与が安くても医師は集まる。反対にスキルが発揮できる状況にない病院では、給与を高くしないと医師は来ません。専門的なスキルが発揮できる職場ほど給与が低くなるのは、専門職市場で見られる現象です。</p>]]>
    </content:encoded>
    <dc:creator>m3.com編集部</dc:creator>
    <dc:date>2008-07-01T15:44:00+09:00</dc:date>
  </item>
  <item rdf:about="http://blog.m3.com/m3com/20080630/1">
    <title>医療提供体制は「今日的医師不足」（上）</title>
    <link>http://blog.m3.com/m3com/20080630/1</link>
    <description>　「医療再生のためには、税や保険料の引き上げなどの負担増が必要」。これは、虎の門病院・小松秀樹氏、慶應大・権丈善一氏の一致した意見です。しかし、医療界では、医療費増の必要性は認めながらも、負担増に対する反対論が根強いのが現状です。そこで、両氏に、現状の医療に対する認識から、医療費の水準や財源論に至るまで対談していただきました。第1回のテーマは、医療の提供体制から見た現状認識。「今日的医師不足」に陥...</description>
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      <![CDATA[<p>　「医療再生のためには、税や保険料の引き上げなどの負担増が必要」。これは、虎の門病院・小松秀樹氏、慶應大・権丈善一氏の一致した意見です。しかし、医療界では、医療費増の必要性は認めながらも、負担増に対する反対論が根強いのが現状です。そこで、両氏に、現状の医療に対する認識から、医療費の水準や財源論に至るまで対談していただきました。第1回のテーマは、医療の提供体制から見た現状認識。「今日的医師不足」に陥っているという結論です。（対談は、2008年5月28日に実施。計8回に分けて連載）。</p><p>◆m3.com「医療維新」のURL</p><p><a href="http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080616_1.html">http://www.m3.com/tools/IryoIshin/080616_1.html</a>&nbsp;<br />----------------------------------------------</p><p><strong>◆医療再生にはなぜ負担増が必要か◆Vol.1</strong></p><p><strong>――医療費の水準やその負担<img style="width: 150px; height: 204px" src="/m3com/files/komatsu1.jpg" border="0" alt="" width="150" height="204" align="right" />のあり方を考える際には、現状の医療提供体制がどうなのか、質量ともに十分なのかを踏まえる必要があります。その辺りからお伺いします。</strong></p><p>　<strong>小松</strong>　これまではぎりぎりで医療提供体制が維持できていましたが、危なくなってきているという認識です。その一因は、「フリーアクセス」という、非常に「贅沢」なシステムにあると思っています。現状のようなフリーアクセス、国民皆保険制度、少ない医療従事者でやっていたら、もはや持ちません。</p><p><strong>　――OECD諸国と比べると、人口当たりの数は、医師だけでなく、看護師なども少ない状況にあります。</strong></p><p>　<strong>小松</strong>　そうですね。この前、東京地検から4人の検察が虎の門病院に視察に来て、医療事故が起こりそうな現場を中心に見ていきました。投薬の準備作業の際、間違えないように患者さんに渡すためにどんな努力をしているかを見て、ため息をついていましたね。</p><p>　例えば、合計して7～8種類の薬を服用している患者がいるとします。そのうち何を投与すべきかを医師の指示と照らし合わせて毎回チェックするわけです。こうした確認作業を各患者に実施しますが、そんなとき、電話がかかってくると作業が中断される。これは事故の元です。また、血液内科をはじめ、投与指示が頻繁に変わる科も少なくありません。本人確認しようとしても、本人の具合が悪ければ、それもままならない。</p><p>　ICUも視察していきましたが、1人の患者に人工呼吸器が付き、輸液ポンプとシリンジポンプが合計7台付いている。モニターがたくさんあり、頻繁にアラームが鳴る。そんな状況を見て、彼ら<img style="width: 149px; height: 188px" src="/m3com/files/kenjyo1.jpg" border="0" alt="" width="149" height="188" align="left" />は唖然（あぜん）としていました。</p><p>　<strong>権丈</strong>　つまり、医療従事者は充足していないのでしょう。欧米諸国と比べて、「日本の医師数は少ない、医療費は安い」という状況でいい理由は、別にないと思います。</p><p><strong>　――小松先生が医師になられた当時との比較ではどうでしょうか。今の仕事の質や内容はかなり違いますか。</strong></p><p>　<strong>小松</strong>　相当違いますね。私が医師になったのは1974年です。その当時、東大泌尿器科では、医師が十数人いましたが、手術件数は年間350件程度でした。一方、今の虎の門病院の泌尿器科医は7人で、年間700件の手術を手がけています。</p><p>　ただし、私は全国の病院を知っているわけではありません。今は特別、忙しい病院に勤めていると言えるでしょう。現在、普通の病院、さらには大学病院などですら、医療訴訟を恐れるためか、難しい手術を敬遠する傾向が明らかにあります。理由はどうあれ、私のところには難しい手術が集中する傾向があります。これも忙しくなる理由の一つです。</p><p>　手術件数が格段に増えたほか、説明にかける時間も違います。以前はあまり説明に時間をかけませんでしたが、今は患者さん1人当たり1時間程度です。同意書や各種書類の作成にも時間を要します。 </p><p>　さらに患者さんの要求レベルも高くなっているので、日曜日の朝9時に病棟に行くと、医師が皆、そろっている状況です。</p><p><strong>&nbsp; ――「日曜日に朝、医師が全員そろっている」と。それは全員、勤務時間外であり、時間外手当などは付かない仕事でしょうか。</strong></p><p>　<strong>小松</strong>　虎の門病院には医師の時間外手当はありません。</p><p><strong>　――虎の門病院では、医師の献身的な働きによって成り立っている。</strong></p><p>　<strong>小松</strong>　ただ医師の「クソ働き」は以前からあって、私自身は、1カ月に最大で16～17日間病院に泊まったこともありました。もっとも、若いころはそれで持ちましたが、健全ではありません。</p><p>　<strong>権丈</strong>　今の若い女性は、経済力を持つようになっていますから、男性医師がそんな多忙な生活をしていると帰宅したら奥さんがいなかったということも起こり得るでしょう。医師を含めて若い人たちのライフスタイルそのものが変わってきていると思います。</p><p>　つまり、昔と状況が違うところが相当あり、医師が献身的に支えてきた医療が崩れつつあるわけです。同時に、小松先生が2006年に上梓された著書『医療崩壊』で指摘されている通り、1999年の横浜市立大学の「患者取り違え事件」以降、医療に対するバッシングが始まり、患者の意識に変化が起こり彼らの要求水準が高まって、ペーパーワークや説明などにかかる時間が増えています。一人の患者を診る時間と労力が、以前とは変わってきているのです。</p><p>　<strong>小松</strong>　その上、医療安全をはじめ、院内で開催される各種委員会がものすごく増えました。人数的にギリギリでやってきたところに患者さんの要求の高まりなども重なり、医師の不満が噴出しているのが現状です。</p><p>　<strong>権丈</strong>　私は、それを｢今日的医師不足」と表現しています。</p><p><strong>【小松秀樹氏プロフィール】</strong><br />1974年東京大学医学部卒。山梨医科大学（現山梨大学）助教授などを経て、99年より現職。2006年に上梓した『医療崩壊』（朝日新聞社）が話題に。臨床医の視点から、医療の現状に問題提起を続ける。最新刊に『医療の限界』（新潮新書）。</p><p><strong>【権丈善一氏プロフィール】</strong><br />1985年慶應義塾大学商学部卒業、90年同大商学部助手、94年助教授、2002年から現職。96～98年と2006年～2007年英ケンブリッジ大留学。2006年12月～2007年3月「医療費の将来見通しに関する検討会」委員、2008年1月から社会保障国民会議委員。</p>]]>
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    <dc:creator>m3.com編集部</dc:creator>
    <dc:date>2008-06-30T14:29:00+09:00</dc:date>
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  <item rdf:about="http://blog.m3.com/m3com/20080612/_vol.8__3_">
    <title>「医学部定員増」調査vol.8 その他意見(3)</title>
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    <description>◆ 自分は、新しい臨床研修制度の、初年度の研修医でした。　この制度になり大きく変わったことは、各科の実際の生活を一緒に働きながら体験した後に、自分の専門を決めるということです。これは、ポリクリで表面のみを見ただけで決めるのとは、全く違います。　昔は、外科・内科など忙しい診療科でも、「命を診られる」医者らしい科に憧れて入局していました。しかし、現在は志望の診療科を決めないまま研修に入り、内科・外科・...</description>
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      <![CDATA[<p style="margin: 0mm 0mm 0pt" class="MsoPlainText"><font face="ＭＳ ゴシック" size="2"><font color="#3300cc">◆</font>&nbsp;自分は、新しい臨床研修制度の、初年度の研修医でした。<br /><br />　この制度になり大きく変わったことは、各科の実際の生活を一緒に働きながら体験した後に、自分の専門を決めるということです。これは、ポリクリで表面のみを見ただけで決めるのとは、全く違います。<br /><br />　昔は、外科・内科など忙しい診療科でも、「命を診られる」医者らしい科に憧れて入局していました。しかし、現在は志望の診療科を決めないまま研修に入り、内科・外科・産婦人科などの忙しい生活を見てしまい、結果として避けていく人が多いです。<br /><br />　先輩達は他科の生活を知らないので、『忙しくても内科がいい』などと言いますが、これは単に他を知らないからだと思います。全ての診療科の生活や待遇を見た後で、どこに行くか聞かれたら、やはり今のような結果になるのは当然だと思います。<br /><br />　学生時代は、夜残らなくてもいいし、休日に出勤することもありません。しかし、研修医は当然下っ端としてこき使われます。その診療科のやりがい、楽しさを知る前に、忙しさだけを知って研修が終了します。例えば外科研修は、手術の術野も見えない場所で何時間も手伝わされるだけで、手術をする喜びも分からないまま終了します。これで、誰が外科を希望しますか？<br /><br />　しかも、眼科や精神科、皮膚科などの方が給与面でもよく、眼科などは短時間のオペをたくさんこなせば、病院経営にもいい。当直も基本的にない。それで開業もしやすい。普通に考えれば、マイナー科に行ったほうが賢いと思います。<br /><br />　精神科の友人は、深夜に呼び出されることはまずないからと、当直のバイトを沢山こなし、びっくりするくらいの年収を稼いでいます。皮膚科の同期も、当直がなくて嬉しい、夜間に受診する皮膚科疾患の患者も、内科医が診て、次の日改めて皮膚科を受診させてくれたらそれで済む、と話していますし、実際その通りです。生活が違いすぎます。<br /><br />　一方、内科、外科は休みもなく、呼び出されたらいつでも病院に行ける体制で生活しており、周囲にも「それが医者だ」と当然視されています。当直も多いし、緊急で対応しないといけないことは多いです。もし大晦日に緊急で手術をすれば、正月も病院で術後管理です。外科の研修時代に、遠距離恋愛していた彼女が会いに来ていたのですが、緊急手術となり、会えませんでした。それを先輩に話すと、「医者はいつ仕事になるかわからないのに、そんな約束はするな！」と怒られました。他方で、皮膚科・精神科の先輩は、週末は飛行機で県外に遊びに行ったりしています。<br /><br />　これで待遇が同じっていうのは・・・研修医時代に色々な診療科を見て、仕事の内容に対して、医師の待遇を平等にしすぎだと感じました。確かに、白内障を治して、見えなかったものを見えるようにすることと、お腹が痛い人に手術をして治すことに、優劣をつけることや、値段として比較するのは（<span>QOL</span>と命の比較）難しいかもしれませんが、緊急性が高いものや、命に関わるものは、診療報酬点数を上げてほしいと思います。<br /><br />　現在、大学病院でも、内科・外科・産婦人科の入局者数は、臨床研修制度が始まる前と比較して極端に減っています。以前は毎年<span>10</span>人程度いたのが、今は<span>1</span>～<span>2</span>人程度です。産婦人科、小児科だけではなく、確実に大変な診療科へ行く医師は減り、近い将来、間違いなく「一般の手術でも何カ月待ち」という時代が来ると思います。<br /><br />　こういった診療科ごとの医師数の偏りは、多少医者の数を増やしても解消しません。このままでは、救急を診られる医者はどんどん減っていきます。この研修制度が始まった世代が、医師層の中堅を占め始めるとき、日本の医療は、おそらく今よりさらにひどい状況になっていることでしょう。</font></p>]]>
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    <dc:creator>m3.com編集部</dc:creator>
    <dc:date>2008-06-12T18:04:00+09:00</dc:date>
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  <item rdf:about="http://blog.m3.com/m3com/20080611/_vol.7__2_">
    <title>「医学部定員増」調査vol.7 その他意見(2)</title>
    <link>http://blog.m3.com/m3com/20080611/_vol.7__2_</link>
    <description>◆ あるべき医療の姿が、医師の思うところと一般の方が思うところで違っているように思います。人手をかけないと成立しない医療では、医師だけでなくコメディカルも含めて増員が要りますし、そこにお金がかかってしまうことを受け入れる必要があります。手厚い医療を受けたければそれに見合う金額を支払い、そこそこでよければ安価な金額を支払って最低限必要な医療を受ければよいと思います。安い値段で世界最高レベルの医療を受...</description>
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      <![CDATA[<font size="2"><font face="ＭＳ ゴシック"><font color="#3300cc">◆</font>&nbsp;あるべき医療の姿が、医師の思うところと一般の方が思うところで違っているように思います。人手をかけないと成立しない医療では、医師だけでなくコメディカルも含めて増員が要りますし、そこにお金がかかってしまうことを受け入れる必要があります。手厚い医療を受けたければそれに見合う金額を支払い、そこそこでよければ安価な金額を支払って最低限必要な医療を受ければよいと思います。安い値段で世界最高レベルの医療を受けさせろという主張が間違っています。<br /><br />　コンビニ医療は本来必要だと私は考えていますが、だったらその医療費は高く取るべきです。コンビニではスーパーより高い値段で売っているのと同じです。専門医診療を<span>24</span>時間、検査も含めて受けさせろ、という患者主張はおかしいです。専門店が夜中に開いていないといって、苦情は言わないでしょう。<br /><br />　さらに、一般の方やメディアが伝えている内容も、実際にはそれぞれに求めているものが全く違っていて、同じ医療者に正反対の対応を平気で求めています。どちらをとっても反対の立場から批判できる状況です。<br /><br />　私の専門のパーキンソン病では、麦角系では弁膜症が、非麦角系では突発的睡眠が問題となっています。しかし治療には使わざるをえません。前者は問題視され後者が主流ですが、その場合、運転事故が起こると、処方医の責任が問われるとのことです。だとすると他剤となりますが、それでは治療効果が不十分だったり、将来副作用が起こる可能性があるとわかっていることから、困難です。罹患した段階で運転を禁じる法律にでもしてもらわなければ、あらゆることが医師の責任として成り立ちえます。<br /><br />　また、寝たきりで家族が死ぬのを待っているような患者さんと、あらゆる要求をする患者さんが同じ病棟にいると、命には軽重があるように思えてならず、やる気もそがれますし、対応も全く逆なので戸惑います。<br /><br />　医学部の定員を増やしても、現在必要とされている診療科の医師が増えなければ意味はありません。しかし、このような環境下で、単純な定員増だけで必要な医師が増加するとは考えにくいです。<br /><br />　結局、定員増は必要だけれども、それだけでは解決などしないだろうと思いますし、国全体としてもっと考えるべきでしょう。一般の人はすぐに「お金の問題か」と苦情を言いますが、あなたたちもお金をもらえず働けと言われたら、それでも<span>24</span>時間働きますか、と問いたいです。ヒトを使うのだから予算は必要だし、受診の仕方もあるだろうし、医療の限界も知るべきです。</font></font>]]>
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    <dc:creator>m3.com編集部</dc:creator>
    <dc:date>2008-06-11T17:47:00+09:00</dc:date>
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