第33代合衆国大統領 ハリー・S・トルーマンのことばです。波乱万丈の生涯と苦悩に満ちた政治生活を余儀なくされた人ならではの格言ではないかと思います。
個人主義、成果主義のアメリカにあって、大統領にまで上り詰めた人のこの言葉は、一方で、意外なようでもあります。むしろ私には、そのようなアメリカであればこそ、このような本格的なリーダーを選出してくるのだと思いました。上の格言から想像する人物像を人のいい職業人を連想していてはいけません。このような人物は、決して単なる好々爺ではないのです。その実像は、志高く、凄みのあるリーダーであるはずです。
人は多くの場合、実績を追い求めてしまうものです。自らが、この世に生きて、存在したという事実を確認するために、実績という証を遺そうと躍起になるのです。時に、友情や人倫に多少反しても、実績、業績を求めてしまうのです。現代人は、その傾向が一層、顕著になっていると思います。しかし、一途に業績を求めてしまうと、必ずや、他との軋轢を生むことになります。多くの場合、より多くの業績を求めるあまり、生き方が汚くなってしまいます。人物から潔さが失われていきます。時に浅ましさすら表出ようになります。
それではいけない!
とトルーマンは言っているのです。より大事を為そうとするのであればあるほど、自らの功を急ぐような心の在り様を諌めているのです。むしろ、他人に功を譲る覚悟が必要であると主張しているのです。その意味するところは、人格的に、かなりの高みに位置することであるとすぐに理解できると思います。なかなか到達し得ない境地です。ましてや、志が高く、大欲を抱くときには、尚更です。他人に功を譲るのは、より困難になるはずです。両立は難しいものです。
トルーマンはそれを実践した人だったのでしょう。私は、このような心の在り様をトルーマン流と名付けて日々の戒めとしています。このトルーマン流を信じ、かつ実践して、これが真実であることを証明したいものです。
ところで、自分にとっての最大の業績とは何でありましょうか?よくよく考えてみると、目に見える、カタチあるものではないように思えてきます。
そして、気づかされました。
清々しい生き方、健全なる生活態度、心の在り様、そのものを正しく保つことを自らの最大の実績、業績とすることが何より重要なのだと…
そうすれば、私にもトルーマン流が可能になるかもしれません。
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