前回寝たきりになっていくお年寄りを書いたが、看護師の都合により作られていく寝たきりもある。夜看護師の手が少ないこともあってコールの多い方や騒ぐ方には安易に睡眠薬が渡される。

以前こんな患者さんがいた。発熱が主訴であった80歳代の女性、痴呆もあって夜間騒ぐことが入院すぐにあった。日中傾眠がちでどんどんADLが低下していった。不穏が強く不眠時にセレネース入りの点滴を指示していたのだが、看護師の勝手な判断で今日も騒ぐだろうからと騒ぎ出す前に毎晩点滴を続けていたのである。結局その患者さんは御家族が立腹され転院された。

できるだけ睡眠薬は使わない。日中に病気への負担がない程度に、寝たきりにならない程度に軽い運動をさせ、良い眠りが得られるようにさせる。これは理想論であってなかなか現実には難しい。

 

 

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日々の診療の中、ちょっとした病気の入院で(例えば誤嚥性肺炎、虚血性大腸炎やら一時的なうつ等々)1週間ほどベッドで安静や絶食した患者さんはそれをきっかけにほとんどが寝たきりとなってしまう。そこから退院に持っていくのは治療期間以上の日数を必要とすることがある。

あるご家族がこう言っていた。「病気よりもこれをきっかけで寝たきりになるのが怖い。」と。確かにそうである。病院といえば患者さんの居場所はベットが中心。入院している事自体寝ている時間が多くなるのである。

「日中はパジャマでなく普段着に着替えさせる病院があり、職員は手がかかるが患者さんのADL低下を防げた。」というような新聞記事を読んだ記憶がある。

そこで思いついた実現しそうも無いこと。その1・・・病室を雑魚寝の畳敷きの和室にする。元気な人は自分で布団の上げ下ろしをする。無理な人は職員や他の患者さんがしてあげて、日中はできるだけ畳に座らせる。

その2・・・特殊なベッド。ベットの形が変わり1日に数回無理にでも座位や立位になって、ルームランナーのように歩行しないといけないようなしくみになっているもの。

 

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