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前回かけ算の順序を取り上げましたが、順序にこだわることに反対しているからと言って問題文に出てくる数の意味をないがしろにしても良いと思うわけではありません。問題文に出てくる数の意味を理解させるために、教室のローカルルールとして、期間限定でかけ算の順番を固定するというのなら、特に反対する理由はありません。本当にその方が教育の面で効果的なのかどうかは知りませんが。
小学2年生では無理でしょうが、問題文に出てくる数の意味を理解させるには、次のようなひっかけ問題に挑戦させるというのはいかがでしょうか。出てきた数をいい加減に計算していたのでは引っかかると思います。
3人の教師が研修のために出張し、いつものホテルに泊まりました。
ホテルは前金制で、それぞれ1万円をチェックインの時に支払いました。
ホテルの支配人は、お得意さんなので3人分で2万5千円におまけすることにしました。
そして、3人に合計5千円払い戻すように従業員に命じました。
従業員は、5千円を3人に払い戻すことはせず、一人千円ずつだけ払い戻しました。
残りの2千円は自分のポケットに入れてしまったのです。
結局、3人の教師はひとり9千円ずつ、合計2万7千円支払ったことになります。
従業員が2千円ポケットに入れたわけですが、最初に3万円支払ったのに、残りの千円は何処に行ったのでしょう。
★それでは皆様、良いお年を
「ピーマンを9袋買いました。どの袋にもピーマンが5個ずつ入っています。ピーマンは全部で何個ありますか?」
小学校2年生の子供が学校の授業で上記問題に対して、「9x5=45」と回答したところ、×をもらってきました。
5個入りの袋が9袋だから、「5x9」であるべきと先生は言いたいのでしょうが、だからといって「9x5」を間違いとする理由が分かりません。
9袋を買った事が1袋に5個入っていることに気付く事よりも時間的に早いとすれば、「9x5」と考えても間違いでは無いと思うのですが、小学校低学年の段階では絶対に「5x9」と考えさせなければならないような理由があるのでしょうか?
何度も登場していますが、
この問題の正しい式への直し方は
5個×9=45個
です。文章を式にするのと、それを計算するのは違います。
6袋は、なん倍しても袋の数にしかなりませんよ。
★ここで、掛け算の意味を正確に見につけたのちに、計算方法において、積の交換の法則を学びます。【数(かず)】を単位を除いた【数(すう)】に拡張することで、和や積の交換・分配・結合を学びます。
数の拡張は、やがて引き算を(負の数)に置き換えて足し算にしたり、割り算を(分数に拡張して)掛け算にして、交換の法則や分配・結合の法則が一般的に成り立つこと、そして方程式の解き方へ。有理数や無理数、そして複素数と数の拡張は学年を上がるに連れて深く学んでいきます。
ですから、小さな数から大きな数を引けない・・・これはずうっと真実なのです。ただ、計算は負の数を導入すると出来るようになる。・・・これと同じ。
詳しくは、数論という数学に関わる問題で、小学生の先生・・・だけでなく、小学校を卒業したはずの大人でも、ここを忘れている人がいます。
★とっても大事なところです。
計算はどうやってもよいですが、5個×9と9袋×5は違う・・・ということは、小学校2年生で、しっかり身に着けておいてください。
お父さん(お母さん?)・・忘れていたら、もう一度小学校の教科書を勉強してくださいね。詳しく説明してあるはず・・・