いつもは医療ネタを書くのですが、あまりネタがないのと、今日作ったご飯入りパンがとても美味しかったので、そのことを書こうと思います。
我が家は昔から朝はパン食と決まっています。子供が同居している頃はパン屋で3斤のパンを一本買っていました。あまりに頻繁に買うので、喫茶店の経営者と思われていたようです。子供が巣立って、自身も歳を取ってくると、一斤のパンも二日持つようになりました。自然とパン屋ではなく、スーパーで買うようになっていました。でも、いつも買うパンがスーパーから消えました。そこで、ホームベーカリー(HB)を買うことにしました。
機種を検討しているうちに、自然とHB用のレシピなどの情報も入ってきます。米粉を混ぜたパンがもちもちして美味しいという情報もあちこちでありました。でも、米粉は高価で売っているところも限られているようでした。だったらご飯を入れたら良いんじゃないかと思いつきまして、ネットで検索してみると、同じ事を考える人はいるもので、
こんなレシピがありました。
我が家のHBは1.5斤用なので、1.5斤のレシピを参考にしました。ご飯は冷蔵庫に保管した余り物なので、固まっていることもあり、正確な分量に分けることは難しく、160gとなりました。水はご飯をふやかすために熱湯とし、牛乳を30ml使うために、その分減らしました。計りはグラム単位なので、小数点以下は適当です。
材料をすべてHBに放り込み、スイッチオン。後はできあがるのを待つだけです。そして本日の夕食に食べてみました。ネットでは本当に評判が良いので期待しては居たのですが、まさかこれほど美味しいとは思いませんでした。そのままでもトーストしても今まで食べた中で一番美味しい食パンです。こんなもちもちしたパンは初めてです。少しでも多くの人に知らせたいと思ってエントリにあげてみました。
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間違いはない方が良いに決まっていますが、実際に被害が出たわけでもない事例をわざわざ報道する意味があるのでしょうか。もちろん病院自体は再発防止に努める必要はあるのですが、医療崩壊の聖地とも言える大野病院だけに、毎日新聞社の何らかの意図を感じてしまう私は過敏なのでしょうか。
医療ミス:県立大野病院で点滴間違う
10/04/20記事:毎日新聞社
県立大野病院(大熊町)で、入院中の80代の男性患者に、別の患者用の抗生剤を誤って点滴していたことが18日分かった。担当看護師が点滴パックに書かれた名前をよく確認しなかったのが原因。男性の容体に変化はないという。県病院局は「事故につながりかねないミスで、再発防止を徹底したい」と話している。
同局によると、14日午前、複数の点滴パックを持って病室を巡回していた看護師が男性に点滴を始めた。家族がパックに別人の名前が書かれていることに気付き、点滴は中止されたが半分ほど投与されたという。【関雄輔】
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手術の際にある程度の出血が見込まれ、輸血の必要が予想されれば輸血用血液を準備します。輸血することが予想されなければ準備をしません。大病院であれば、輸血用血液を準備して実際には使わなくても無駄にはなりません。他に輸血を必要としている患者が居るからです。でも、開業医であれば、準備した血液を使わなければ捨てるほかありません。単に経済的に損をするだけでなく、献血してくれた人の善意をも無駄にすることになります。
輸血準備ない中絶手術で死亡…医師を書類送検へ
2010年4月15日 提供:読売新聞
静岡市清水区の女性(当時45歳)が2005年、同区内の産婦人科医院(閉院)で受けた中絶手術の前処置がきっかけで死亡する事故があり、静岡県警は、必要な輸血の準備をしなかったことが死亡につながったとして、執刀した60歳代の男性院長と妻の医師を業務上過失致死容疑で静岡地検に書類送検する方針を固めた。
中絶手術の死亡で医師が刑事責任を問われるのは異例。
捜査関係者などによると、女性は05年9月に同医院で中絶手術の前処置として子宮を拡張する手術を受けた際、院長らは器具で子宮周辺を傷つけた。子宮の全摘出手術をしたが、輸血の準備を怠ったため、女性が大量出血を起こしたのに対応できず、女性を失血死させた疑いがもたれている。
女性の遺族は、院長を相手取り約9300万円の損害賠償を求めて08年2月に静岡地裁に提訴(係争中)。09年9月に業務上過失致死容疑で院長を県警に刑事告訴した。告訴状では、子宮の全摘出手術にあたり、〈1〉出血を防止する義務を怠った〈2〉輸血の準備を怠った〈3〉全摘出手術を行う前に総合病院に転院させるべきだった--などと指摘。県警は第三者の医師にも意見を求め、輸血の準備を怠ったことのみについて責任を問うことにした。
院長は読売新聞の取材に対し、「コメントできない」としている。
具体的な経過が分からないので、何とも言いようがない部分はあるのですが、中絶手術自体は大量出血を来すような手術ではありませんから、何らかの原因で子宮全摘術を決意した時点で既に大量出血をしていたのでしょうか。通常、子宮全摘術そのもので輸血が必要となることは希ですから。また、輸血の準備だけが問われていると言うことは、大出血自体の責任は問題にされていないと言うことですね。
このような記事が一人歩きをし、手術中の突発的な大出血の際に輸血の準備がないことで刑事罰を問われることが常態となれば、輸血用血液がいくらあっても足りないでしょうね。輸血を準備する立場としては、どうしたら良いんだろう。
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よくO型の血液はどの血液型の人にも輸血できると言います。量にも依りますが、基本的には正しいです。でも、同じ血液型の血液があるのに、わざわざ別の血液型を入れることはありませんけどね。(交換輸血はどうなんだと言うつっこみは却下します)
O型の赤血球は他の型の血液中でも凝集反応を起こしません。それ故にどの血液型の人にも輸血できるわけですが、O型の血漿は他の血液型の赤血球を凝集させる作用があります。それでも大丈夫なのは、血漿はすぐに薄められてしまうからです。ですから、血漿の異型輸血はあまり問題になりません。もちろん危機管理の面からは大きな問題なのですが、医学的に見たら危険は少ないのです。以下の記事の事例も、量から見て、患者の死亡と異型輸血の因果関係はないと考えて間違いないと思われます。
輸血ミス 患者死亡…阪大病院、別人用使う
2010年4月8日 提供:読売新聞
大阪大病院(大阪府吹田市)は8日、救急搬送された60歳代の女性に血液型の違う血液成分を投与するミスがあり、患者はその後死亡したと発表した。司法解剖が行われる予定。
病院によると、女性は7日午後、重いけがを負い、意識不明の状態で救急搬送された。大量に出血して血液が固まりにくい状態だったため、搬送から2時間半後に赤血球製剤と、新鮮凍結血漿(けっしょう)を投与した。女性はB型だったが、新鮮凍結血漿の一部は、別の患者に用意していたO型のもの120ミリ・リットルを誤って投与。女性は病院到着から5時間後に死亡した。両方を一緒に解凍し、投与直前の確認を怠っていたという。
O型の血漿には、A型、B型それぞれの赤血球を攻撃する抗体が含まれ、B型の人に投与すると赤血球の一部が固まる。赤血球製剤は投与直前に直接交差試験を行うが、血漿はそうしたマニュアルがないという。
病院側は「治療中、3回の心停止を起こすなど重い症状だった。投与は明らかなエラーだが、投与の前後で状態の変化はなく、死亡との因果関係はないと考えている」としている。
見出しを見ると、異型輸血で死亡したことに断定している様に見えます。新鮮凍結血漿の場合にマニュアルがないのは、それだけ危険性がないからです。そう言うことを全く書かないのはフェアではないと思います。取材したのなら、そのことは分かっているはずです。
当初からかなり重篤な患者だったことは記事からも伺え、外傷自体が死因と言うことで問題のない症例であると考えます。
*一般向けに書いていますので、不正確な表現はご容赦。
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昨日、産婦人科医と以下の記事の件で話をしました。
適切処置せず死亡 当直医を書類送検 東京・世田谷 業務上過失致死
2010年3月29日 提供:毎日新聞社
救急搬送された女性に適切な処置を施さず死亡させたとして、警視庁捜査1課と玉川署は29日、東京都世田谷区の病院の当直医だった男性医師(50)を業務上過失致死容疑で書類送検した。同課によると、医師は「適切な処置をしていれば救命できた」と容疑を認めているという。
送検容疑は、町田市在住の女性(当時26歳)が05年4月14日夜に腹痛を訴え搬送された際、子宮外妊娠破裂が疑われたのに触診やレントゲン検査をしただけで、CT検査や超音波検査をするなど適切な処置をせず、翌日午前に腹膜腔(ふくまくくう)多量出血で死亡させたとしている。【神澤龍二】
その産婦人科医は、(産科ではなく)婦人科初診の妊娠をどれだけ診断できているか調べたことがあるそうなんです。そうしたら、かなりの見逃しがあることが分かったとのことです。産婦人科医ですら見逃すのだから外科医が見逃してもしょうがないですね、とのことでした。「発表しても面白くないから没にしていたけれど、こんな事で刑事事件になるのなら発表しようかな」と言っていましたので、一応具体的な数字は出さないでおきます。
ところで記事のほうなんですが、相変わらず毎日新聞の悪意を感じます。当直医の専門を書かないことで、専門外であったことが分からないような記事となっています。読売新聞などは、当直医の専門が消化器外科であることを載せています。
また、「死亡させた」と言う表現は相変わらずですが、いい加減にして欲しいと思います。救命できなかったことと死亡させたことは違います。「死亡させた」と書かれると、まるで当直医に殺意があったようにも受け取れます。
いつものことですが、「適切な処置をしていれば救命できた」と言うのもまたかという表現ですね。適切に診断すること、適切に治療すること、それぞれが簡単ではないのです。そして、適切に処置(治療)していても必ず助かるという保証はなく、助かる可能性が(程度はいろいろですが)あったと言うことだと思います。共同通信の記事では「可能性があった」と言う表現になっています。
日本の救急医療は、ほとんどは救急医でない、専門もいろいろな医師が支えています。専門外の疾患であれば、やはり見逃しは起こります。そのような実態を放置したまま、誤診があれば刑事罰で対応するのであれば、救急医療なんてやめてしまえと言うことになるでしょう。基本的に、救急医療はボランティアなのですから。
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