最近看板に偽りありで、ちっとも医療報道を斬っていませんが、もちろん報道がまともになったからではありません。何を伝えたいのか分からない記事はあるのですが、さすがに同じことを言い続ける気力が無くなってきたのです。たとえばこんな訳の分からない記事が今でも配信されています。
国立病院熊本センターで患者死亡、挿管ミスか
2010年2月16日 提供:読売新聞
熊本市の国立病院機構熊本医療センターは16日、市内に住む60歳代の男性患者が手術から10日後の14日に死亡したことを明らかにした。
同病院は「術後の看護処置の際、気管に酸素を送り込むチューブの位置が食道内にずれるミスがあった」と説明、病院から届け出を受けた熊本北署は業務上過失致死の疑いもあるとみて、関係者から事情を聞く方針。
同署や病院によると、男性は4日、胸部大動脈瘤(りゅう)の手術を受け、人工呼吸器を着けて入院したが、9日にチューブがずれるミスがあり、14日に低酸素性脳症に伴う多臓器不全で死亡したという。病院側は「遺族に『ミスがあり、調査している。申し訳ない』と謝罪した」と話している。
挿管と言えばたいていは気管挿管のことですが、「挿管ミス」と書いてあるからと言って実際に気管挿管のミスとは限らないのが医療報道です。今回は気管チューブであることは間違いないのですが、挿管のミスではなく、きちんと挿管された気管チューブが後日抜けたと言うことのようです。管理上の不手際はあったのかも知れませんが、少なくとも挿管ミスではありません。こういう記事の方がよっぽどミスなのではないでしょうか。
コメント
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それが業務上過失致死の疑いと。
一方明石の花火大会歩道橋圧死事件や福岡の泥酔公務員追突幼児3人溺死死亡事故は大した罪にはなっていません(前者は改正検察審査会法で最起訴となったはずですが)。
実に特異な国ですよねえ。
迷惑書き込みが多いので、コメントは承認制にさせていただきました。
承認されるまで表示されません。
記事からは具体的なことは分かりませんが、それでも何らかの処置をしたときに気管チューブがずれたように読めます。本来なら呼吸管理の教育を受けた看護師が処置をすべきなのですが、医療費上のインセンティブが皆無ですのでそのような体制は採れません。これがこの国の医療レベルなのだと思います。
十分な体制を採れるだけの医療費を払わないくせに、問題が起きれば刑事罰をちらつかせるのは納得いかないなあと思います。
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