2002年1月、大型トレーラーのタイヤがはずれ、母子3人が死傷しました。この事故を契機としたメーカーへの責任追及の模様は
「三菱欠陥車問題」をご覧下さい。機械の不具合で誰かが被害を受けたのであれば、責任の所在はメーカーだと思うのですが、医療に関してだけはそうでもないようです。
鳥取大に2億円賠償命令 医療ミスで脳に障害
2009年7月21日 提供:共同通信社
生後9カ月で鳥取大病院に入院中、病院の不注意で心肺停止状態になり重い障害が残ったとして、島根県在住の男児(8)と家族が大学に損害賠償を求めた訴訟の判決で、鳥取地裁米子支部は17日、計約2億円の支払いを命じた。
判決理由で村田龍平(むらた・りゅうへい)裁判官は「異常を知らせるモニターの警報が鳴らず処置が遅れたのが原因だが、病院は鳴らない場合を想定した2次的な監視措置を怠っていた」と過失を認めた。
判決によると、男児は2002年2月、急性細気管支炎で入院中、十数分間心肺停止状態になった。巡回していた看護師が気づき、蘇生措置を受けたが、脳などに重い障害が残った。
血中の酸素濃度や心拍数の異常で警報音が鳴るモニターがついていたが、音が鳴らなかった。
鳥取大病院は「判決の内容を見ていないので、現時点ではコメントできない」としている。
警報が鳴らなかったことで、メーカーの責任が問われずに病院の責任だけが問われたのは何故でしょう。三菱の件とは大違いなのは何故なのでしょう。
また、警報が鳴らなかった場合の2次的な監視装置の具体案は示されたのでしょうか。通常の医療体制で実現可能な具体案があるのなら、是非知りたいものです。もちろんマンパワーやコストは、医療費の面から十分にペイするものでなければなりません。
それから、タイヤで死傷した母子は、そのような事態がなければ健康な生活を送れていたはずでした。一方、記事の患児は、心肺停止の原因は自分自身の病気 です。機械の誤作動自体で心肺停止になったわけではありません。たとえきちんと警報が鳴り、すぐに手当をしたとしても、健康な生活に戻れた保証はありませ ん。心肺停止に陥る病態はかなり深刻ですから、むしろ健康な日常生活に戻れる可能性は低いと思われます。
療養の費用が算定されているのは分かりますが、それにしても2億円は高い。どうせ保険で払うのだから構わないと裁判所は考えているのでしょうが、こんな 事が続けば保険料は鰻登りです。早晩、赤字病院には払えなくなるでしょう。誰もが認める明らかなミスでの賠償責任は仕方がありませんが、このような事例で は、国民各自が前もって保険に入って自衛するべきなのではないでしょうか。
だいたい見出しが気に入りません。警報が鳴らなかったことの何処が医療ミスなのでしょうか。欠陥でタイヤがはずれたのを運転ミスと言いますか。
コメント
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それとも、メーカーがなすべき保守点検作業を、すべて病院側がやるべきだと考えているのでしょうか。
2次監視システムにいたっては、いったい何をどうしろと仰っているんでしょうね。まったく意味不明です。医師か看護師1人が24時間そばに張り付いているべきだとでも言うのでしょうか。
これって裁判以前の、人間社会の常識非常識のレベルの話ではないでしょうか?
裁判官のレベルもここまで落ちましたか......
当然ですが訴訟ではその点の責任問題も問われたはずです。ところが判決報道で焦点になっているのは、「機械の故障の予見義務」です。これだけで2億3000万の要求に対し、2億500万の賠償を認めるのはやや高すぎると感じます。
そこまでの賠償を認めたのは、アラーム音を切っての監視体制自体の責任を問われたと考えるのが妥当のような気がします。機械の故障の予見義務部分は「ぶぶ漬け」部分のようにも感じます。
もっとも証拠(判決文)がないので、あくまでも推測です。
Yosyan先生からの情報通りアラームを切っていたのだとしても、まるで病院が殺したかのような報道や判決には納得いきませんね。
切っていたのと鳴らなかったのでは大違いですね。
正確な報道を期待しても無駄なのでしょう。
それにしても、2億円は高すぎます。
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