JR福知山線の事故では多くの人が犠牲になりました。確かに痛ましい事故ですが、だからといって誰かを血祭りに上げることが許されるわけではありませ ん。あらかじめ法で決められた基準に反していたなら処罰もあり得るでしょうが、義務とされていなかった装置、ATSを備えなかったことを理由に刑事罰を問 われるのはたまらないと思います。
それでもどうしても誰かを処罰したいのなら、ATSを義務化しなかった国の責任が問われるのではないでしょうか。会社が危険性を予見できたのであれば、国の行政機関にも予見可能だったはずです。
そもそも脱線するほどのスピードでカーブに突っ込むような運転は予見可能だったのでしょうか。運転士は死亡していますので真相は分かりませんが、ミスと言うよりは(未必の)故意に近いように私には思えます。
7月8日15時3分配信 産経新聞から一部を引用します。
事故の遺族らでつくる「4・25ネットワーク」はすでに、高見運転士を除き、書類送検や刑事告訴された12人のうち1人でも起訴されなかった場合には神戸検察審査会に不服を申し立てる方針を確認しており、近く手続きに入る。
処分をめぐり焦点となったのは、JR西幹部らが現場で事故を予測できたかという「予見可能性」の有無だった。地検は現場カーブにATSがあれば事故を防 止できたと判断。その上で、平成8年12月に半径600メートルから304メートルに付け替えた際、緩いカーブから急カーブに付け替える工事は異例で、さ らに完工の直前にJR函館線で、同様のカーブを速度超過で走行した貨物列車が脱線する事故が発生していたことを重視。山崎被告は社内会議で「ATSがあれ ば(函館線の)事故は防げた」との報告を受けており、危険性の認識があった結論付けた。
悪い結果が出てからあれこれ言うのは後出しジャンケンです。事故の前に危険があると分かっているのであれば、危険のないようなシステムを義務づけること が行政の責任です。後出しジャンケンで当事者をつるし上げるのは只のリンチです。昨今はリンチに寛容な、他罰的な風潮があるような気がして、憂鬱な気分で す。
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