テレビで積極的に発言することで有名な医師の経営する病院が、医療ミスを認定されて敗訴しました。今まで他の病院の事例では、関わった医師を殺人者のご とく言い放ったこともあり、また、専門家として病院側に不利な意見を述べたこともあります。なかにはざまあ見ろと言いたい医師もいることでしょう。
でも、心臓の手術のような危険度の高い手術では、上手く行くこともあれば上手く行かないこともあります。結果が悪ければ高額の賠償となると、今の医療費ではやっていけないでしょう。低医療費政策を採る限り、よほどレベルの低いミス以外は免責されるべきだと思います。
今、医師賠償責任保険は大幅な赤字です。集める保険金より、支払われる賠償金の方が圧倒的に多いのです。今後は保険料は大幅に上がるはずです。それに病 院や医師は耐えられるのでしょうか。既に多くの病院は赤字です。更に経費が増大すれば、廃院するほかありません。私自身は、もう後戻りできないところまで 来たと思っています。医療崩壊はこのまま、あるいは加速度的に進行するでしょう。
<損賠訴訟>心臓手術後死亡、大和成和病院に7500万円の賠償命令--地裁 /神奈川
毎日新聞2009年6月20日(土)13:00
大和市の大和成和病院(南淵明宏院長)で04年4月、心臓手術後に死亡した相模原市の男性(当時57歳)の遺族が「執刀医のミスが原因」として病院側に 約1億3300万円の賠償を求めた訴訟で、横浜地裁は約7500万円の支払いを命じた。小林正裁判長(鶴岡稔彦裁判長代読)は18日の判決で「手術中の心 筋保護が不十分だった」と指摘した。
判決によると、男性は手術中に心筋梗塞(こうそく)の発作を起こし、4日後に多臓器不全で死亡した。人工心肺装置を使い心臓を一時止める手術なので心筋 保護液を20分間隔で注入すべきだったが、発作時は42分間隔が空いた。病院側は「デリケートな操作中でやむを得なかった」と主張したが、判決は「他の時 点では20分間隔で注入しており、やむを得なかったとは言えない」と退けた。【杉埜水脈】
いつものことですが、記事からはミスがあったのかどうか分かりません。心筋保護液の間隔そのものは、多分本質ではないと思います。よく分からないのは、心臓を止めた人工心肺中に、どうして心筋梗塞の発作だと分かったのでしょうか。どなたか分かりますか。