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< 「自己責任」は死語なのか | メイン | 恨むにも限度があるだろう >
2008.09.26 13:09 |  診療  |  仕事 / 職場  |  医療事故  |  bamboo  | 推薦数 : 3

報道も医療もチェックが大事

 食べられない人にとってPEGは有用な手段ですが、チューブ(カテーテル)交換時の事故の報道はたびたび目にしているような気がします。事故は起きない方が良いに決まっていますが、起きてしまった以上はその情報を共有して、同じ事故が起きないようにしたいものです。

 報道は事故情報の共有化に役立つはずですが、用語がデタラメで何を言っているのか判らなかったり、再発防止よりもバッシングに重きを置いたものであれば役に立ちません。ミスを責める風潮の中では、ミスの内容を広く知らしめようと言う気にはならないでしょう。再発防止のためには何に注意すべきなのか、という観点での報道は無理でしょうか。

挿管ミスで患者一時重体に 横浜市大センター病院
08/09/22記事:共同通信社


 横浜市大市民総合医療センター(横浜市)は19日、胃に入れる栄養摂取用チューブの挿入ミスで横浜市戸塚区の30代の女性患者が腹膜炎を起こし、一時意識不明の重体になった、と発表した。女性の容体はその後、回復したという。

 同センターによると、女性は神経系の疾患で食欲不振だったため入院。8月8日、栄養摂取用のチューブの挿管処置を受けた。チューブに微小の穴が見つかり、29日に担当の消化器内科医がチューブを入れ替えたが、十分に挿入されていないのを気付かず栄養剤が体内に漏れ、女性は腹膜炎を発症した。

 30日に一時、意識不明の重体となり、開腹手術を受けた。さらに腹部に出血するなどしたため9月12日、再度血腫を取り除く手術を受けた。


 医療の現場で「挿管」と言えば、普通は気管挿管を指します。この場合は、実際にはPEGのチューブの挿入ではないかと思います。チューブの交換自体は、多くの場合、簡単に問題なく行われているのでしょう。それだけに、慣れてくるとどうしても確認がおろそかになりやすいと言う面がありそうです。でも、まれには腹腔内に迷入することもあって、腹膜炎などの重大な合併症を起こすこともあります。

 たとえ簡単な操作であっても、重大な結果になりうる医療行為は、手順を決めて慎重に行うことが肝要です。

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コメント

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それなりの病院に入院中なら、おかしいと思ったらすぐにCTを撮れば早期診断治療につながるでしょうが、それでも高齢者、栄養免疫が十分でない患者さんが多いですから救命できないこともあるでしょう。

まして在宅で開業医が行ったら(できるのかどうか詳細は知りませんが)すぐにチェックすることもできません。

器具の不備不具合がないかの事前チェックも含めて、その都度確認するマニュアルは必要となるのでしょうね。

ただ小生かつて気胸胸水貯留時の胸腔ドレナージチューブの挿入時には、挿入後のX線撮影による確認は必ずしても、事前に器具の点検などは行っていませんでした。

それは医療メーカーを全面的に信頼していた、というか盲信していたに過ぎないのですが。

ただ清潔操作を必要とする医療器具を、徹底的に事前にチェックするのはまず不可能ではないでしょうか。
written by Paul Carpenter / 2008.09.29 12:42
Paul Carpenter 先生、コメントありがとうございます。

器具の点検は、容易に行える範囲であればするべきですが、限界はあると思います。
何事も完璧にとは行かないですよね。

在宅でのPEGカテーテルの交換は、ある程度のリスクを容認して貰わなければ出来ないでしょうね。
written by bamboo / 2008.09.29 13:08

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