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2008.07.30 13:16 |  生活 / くらし  |  その他(一般)  |  bamboo  | 推薦数 : 1

都賀川の水難事故

 都賀川の水難事故は、改めて自然の脅威を思い知らされる出来事だった。今では行方不明だった男性の遺体も発見され、計5名の方が亡くなった。ご冥福をお祈りいたします。

  不幸なニュースの中でも、一つだけ救いだったのは、指導員らの責任を問う声が挙がらなかったこと。想定外の異常な事態だったことが誰の目にも明らかだったからだろう。わかりにくい事態であれば、また業務上過失致死での取り調べと、メディアによるバッシングがが待っていたかも知れない。

  何しろ10分間に1メートル以上の水位の上昇で、しかも急流と来ている。大の大人の男性作業員ですら逃げ出せなかったのであるから、子供連れの指導員は良くやった方なのだろう。

川遊び襲った鉄砲水、ひざ下の水一気に1m以上…神戸

 7月28日22時43分配信 読売新聞

  六甲山系の急傾斜を流れ落ちてきた濁流が、水辺にいた子どもらをのみこんでいった。

  28日午後、神戸市灘区の都賀川(とががわ)で発生した〈鉄砲水〉が4人の命を奪った。普段は子どもたちのひざ下ほどしかない水かさが、突然襲った集中豪雨のために、わずか10分で1メートル以上も増え、凶暴な流れに変わった。猛暑の中、涼を求めた楽しい夏休みのひとときが暗転した。

  関係者らによると、民営の「六甲学童保育所どんぐりクラブ」(同市灘区)に通う小学1~6年の児童19人はこの日午後1時半ごろから、女性指導員ら3人に引率され、河川敷の公園で川遊びをしていた。

  1時間後、雷と雨がひどくなったため、子どもたちは都賀川に架かる橋の下の遊歩道に移動して雨宿り。さらに雨が激しくなり、水かさがみるみる増えていった。指導員らは、遊歩道から上がるよう、子どもたちを走らせたが間に合わず、最後は子どもたちを放り投げるようにして避難させた。

  しかし、亡くなった神戸市立六甲小6年、河合玲緒(れお)さん(12)と同4年、泉谷(いずたに)瑠希也(るきや)君(10)、女性指導員(47)ら5人が、押し寄せてきた流れに落ちた。指導員らは自力ではい上がるなどしたが、河合さんら2人の行方が分からなくなった。

  泉谷君が濁流にのまれる瞬間を見た小3女児(9)の父親(36)は、「娘は『瑠希也君の手を必死で握っていたけど、手が離れてしまった』と泣いていた」と唇をかんだ。

  一方、同川の別の場所で流され、亡くなった友地(ともじ)こころちゃん(5)が通う大石保育園の松岡千恵子園長(60)によると、この日は塾に行くためふだんより早い午後2時半ごろ、迎えに来た母親の妹の妻鹿愛美(つましかまなみ)さん(29)と手をつなぎ、体操服姿で園を出た。  松岡園長は「驚いているとしか言葉がでません」と絶句した。

  また、新都賀川橋では、耐震補強工事をしていた4人のうち現場責任者の男性(49)が増水した川に取り残された。橋脚にしがみついていた男性は、市消防局員らの降ろした縄ばしごにつかまり、同3時15分ごろ、救助された。男性は「急激に流れが速くなり、逃げられなかった」と話した。

 最終更新:7月28日22時43分

 もちろんこの教訓を生かして、警報機の設置など、何らかの防災対策を講じる必要はあるだろう。誰かを罰することより、同じことを起こさないことが大切なのだ。

固定リンク | コメント (6)

コメント

コメント一覧

神戸の事故なので、なおさら心を痛めています。記事にある雷雨はリアルタイムで体験したので補足しておくと、連発で落雷が降り注ぎ、断続的な停電と一部にボヤ以前ぐらいの火災も起こっています。信号機が止まったところもあります。

雨の具合もバケツをひっくり返したぐらいの代物で、あの豪雨と落雷の嵐の中でなら「橋の下」への避難は誰でも選択するかと思っています。あの落雷の豪雨の中で他の場所に避難する考えはちょっとの感じです。

川は中継か何かで見られたかもしれませんが、よく整備された親水地域で、流れ自体は本当に僅かです。判断として、もし増水してきたらその時に逃げようぐらいと考えても不思議ありません。

個人的に心配しているのは結果的に警報が出されていた事です。どのタイミングであったか確認できていないのですが、それをタネに訴訟の可能性はゼロでないので心配はしています。
written by Yosyan / 2008.07.30 18:02
Yosyan先生、コメントありがとうございます。

都賀川の問題の場所の映像は、2分ごとにネットで配信されています。ちょうど事故の時間帯の映像をテレビで見ましたが、本当にあれよあれよという間の増水で、なすすべがなかったことが伺えます。

警報が出ていたという情報は気がつきませんでした。つまらない詮索が行われないことを祈ります。
written by bamboo / 2008.07.30 21:47
この事故、天災の教訓は水の脅威をおらためて広く知らしめることだと思います。
数年前、中洲でキャンプしていた多くのこども大人たちが増水した激流に流されたときも、ボーイスカウトなどの専門家にとっては、少しでも危険性があれば夜のうちに避難するのが常識と聞きました。
この数年地球温暖化のせいかとんでもない集中豪雨に突然見舞われることがあります。しかし今回のように1時間以上降り続いたという記憶はありません。それだけに対処のしようがなかったとは言えますが、これからもっとひどい、想像できないようなことが十分に起こり得ることを、水は美しいけどその反面とても恐ろしいものであることを、広く認識してもらう、水のそばに行く時は最低限天気予報で今日一日豪雨の危険性がないかを知っておく、天気や水量の変化に気づいたらとりあえずすぐに水から離れる、といったことを広報する必要があると思います。
特に海や川で溺れかけた経験のない(小生はあります)大人こどもが多い社会では、必要以上に危険性を広め認識してもらわねばなりません。
written by Paul Carpenter / 2008.07.31 08:36
Paul Carpenter 先生、コメントありがとうございます。

コメントを読んで、一度怖い思いをしないと身にしみないのは、研修医も同じだなあと思いました。
written by bamboo / 2008.07.31 18:34
都賀川の水難事故。

「バンキシャ」という番組で、当該地区の役所の河川管理担当部署を直撃し、管理責任を問うていたとおもいます。

間違いだったらいいのですが...。

私の見た事が本当だったら、やはり日本のマスゴミは地に堕ちているとおもいますが。
written by しぷろきさん / 2008.08.15 20:57
しぷろきさん、コメントありがとうございます。

管理責任を問うこと自体は、私は反対しません。
問題は問い方なのだろうと思います。
再発防止の観点であれば問題ないと思いますが、処罰感情が表に出ているようであれば問題だと思います。

「バンキシャ」はどちらだったのでしょうね。
written by bamboo / 2008.08.15 23:10

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