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2008.07.04 17:20 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  生活 / くらし  |  bamboo  | 推薦数 : 10

愚痴、言うぞう

 このブログは匿名ブログです。匿名であることを非難する人もいますが、匿名での発言には良いところも悪いところもあります。匿名故に無責任になることは避けたいものですが、匿名だからこそ言える本音もあります。自分だけの問題ならば身元を明らかにしても構いませんが、勤務先の病院にも迷惑がかかる可能性を考えると、やはり匿名にしておいた方が無難だと思います。

  今日は、そんな、匿名でないと言えないような本音を披露してみようと思います。

  医療崩壊の原因はいろいろとあるとは思いますが、私は医療機能評価も原因の一つだと思っています。患者本位の医療も医療安全も大切なことだと言うことに異論を挟むつもりはありませんが、どちらにせよ、それなりのコストがかかることに頬被りなのはフェアではないと思っています。

  私にはあまり縁のないことですが、ひとりあたり1万円を超えるような会席料理やフランス料理のフルコースであれば、料理を持ってくるたびに食材の説明をすることもあるようです。でも、ファミレスやラーメン屋ではそのようなことはないでしょう。不適切だと言われることを覚悟で言いますが、日本のような低価格な医療費では、きちんとした説明を求めることは贅沢なのではないでしょうか。ましてや、避けられない合併症で補償を受けるなんてとんでもないことだと思います。

  よく、GDPに占める医療費が日本では少ないという話がありますが、日本のようなフリーアクセスでは諸外国と比べてひとりの医師が診療する患者の数は圧倒的に多く、医療行為あたりの医療費はもっともっと少ないという現実があります。それなのに、ぼったくりのような医療費を稼ぐ国と同じようなサービスを求めることは無理だと思います。

  機能評価に備えて説明に多くの時間を費やし、沢山の書類を埋めることを余儀なくされ、意味があるのか不明な会議に出席しても、病院の収入には全く反映されません。以前と同じ診療報酬を得るためには、医師にその分ただ働きして貰う必要があります。当然のことながら、医師にとっては過重労働となり、もうやっていられないと辞めていく医師が増えるのは明らかです。

  病院幹部が行政から様々な圧力を受けていることは十分に分かりますが、今のように行政側だけに阿っていると、医師の逃散は避けられず、経営も破綻するでしょう。もうすでに非常事態なのだと言うことを理解するべき時期だと認識すべきです。と言うようなことを3年ほど前から勤務先で言い続けているのですが、理解を得ることは難しそうです。

  本当に充実した医療を受けたいのであれば、それなりの負担をしましょう。受益者負担でも、増税による社会保障の充実でも、好きな方を国民に選んで貰って構いませんが、ラーメン代金でフランス料理のフルコースを求めるのだけはやめてください

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コメント

コメント一覧

 あんまり大きな声では言えない「本音」ですね(^_^;)。
 実は私の所も近々ver.5の評価を受けます。書類の山と雑用の山に埋もれて「おれに医療行為をさせろ〜」とわめいております。
written by おかだ / 2008.07.04 22:55
 おかだ先生、コメントありがとうございます。

 受審期間中は準備段階を含めて、医療に専念することは不可能です。本末転倒だなと思ったことを覚えています。また、おかしな規則が出来る可能性もありますので注意が必要です。

 うちの病院では、「注射針のリキャップ禁止」が決議され、麻酔科の業務にクレームが付くという馬鹿な騒ぎがありました。多分その規則は今でも文面上は生きているはず。
written by bamboo / 2008.07.05 11:20
うちの施設ではアンプルから薬液を吸う際には注射針ではなく,プラスチック(だと思う)のカニューラを使用しています.これならリキャップによる針刺しは起こりません.バイアルからの場合にも刺す時だけプラスチックの針が使えて,抜く時にはその針がそのままバイアル側残るものを使用しています.(どこのメーカーのものかは聞かなければ解りませんが)
コストの詳細は知りませんが,工夫次第では注射針のリキャップ禁止でもほとんど麻酔科医の業務にも問題は生じないのではないでしょうか?
やはり,注射針のリキャップは繰り返すと針刺しをしてしまうことになりますから,これを減少させるのは理に適っていると思われます.
written by Level3 / 2008.07.06 20:50
Level3先生、コメントありがとうございます。

実を言うと、私も最近その製品を知りまして、購入して貰おうと思っています。
written by bamboo / 2008.07.06 21:27
無理な要求についてこれない病院を潰すことが当然であった医療費削減の時代の遺産はどこまで存続するでしょうか。そもそも病院機能評価機構自体が官僚公務員の天下り先、新たなポスト確保のために作られたという噂があります。本末転倒としかいいようがありません。医療安全調査委員会も同様の事例にならないよう、各種団体が率先して対抗できるシステムを作るべきだと思います。ただ病院機能評価機構も医療安全調査委員会もそういう話が出ないと変わらない世界(勤務医の労働法違反の過重労働を含め)であるというところが医療界の最大の問題かもしれません。それはひとごとではなく、自分でもいやというほど痛感します。だから官僚マスコミ患者団体が付け入る隙があるのだと思います。死ぬほど忙しいから、患者のことで精一杯だから、では言い訳にならないということをもっと多くの医師が自覚することが一番重要なことではないかと思います。死ぬほど忙しい、患者のことで精一杯でなにも余裕のない状況自体がおかしいと、それを変えていくにはどうすべきなのかを個人個人がもっと真剣に考え対処していく必要があります。たとえ最初は海の上に落ちた一滴のしずくであったとしても。
written by Paul Carpenter / 2008.07.07 09:02
Paul Carpenter先生、コメントありがとうございます。

仕事だけが楽しみな人にならないよう、気をつけようと思います。
written by bamboo / 2008.07.07 12:25

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