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 思いこみと正義の味方を気取った処罰感情、保身から自らの誤りを認めず、ひたすら罪の捏造を続ける病院幹部や市役所の職員、警察。初めからそれを煽って引き返せないところまで追い込んだマスメディア。システムとしての冤罪製造工程。松本サリン事件から、メディアは何を学んだのか。その始まりは、こんな風に報道された。

つめはがし、別の患者にも 数年にわたり女性看護師

  北九州八幡東病院(北九州市八幡東区)で、病棟課長の女性看護師(40)が高齢の認知症患者4人のつめをはがしたとされる問題で、この看護師が過去数年にわたり、別の患者少なくとも3、4人に同様の虐待を繰り返した疑いのあることが26日、分かった。

  八幡東署は病院関係者から任意で事情聴取を開始。病院側は週明けにも傷害容疑で告発する方針で、弁護士と最終的な協議をしている。告発後、現在出勤停止にしている看護師を解雇する方針。

  病院の発表によると、看護師は今月8日から15日にかけて、70-90代の男女4人の足のつめ計10枚をはがした。

  4人はいずれも、東6階病棟に入院していたが、看護師は1995年から今年5月までは別の病棟に勤務し、関係者によると、この間にも同様の被害に遭った人がいるとの証言があるという。病院は職員らに聞き取りを行うなどして確認を急いでいる。 2007/06/26 13:05 【共同通信】

 イザ!ではこのように書かれている。

お年寄りのつめを次々にはいだ看護師

2007/06/27 12:59

  今日も泊まり勤務でした。  次々にニュースが飛び込んできましたが、あらゆる事件事故を見ていると、人間というのは、弱者を虐めることで、心の奥深くに眠るストレスが発散されるようにできているのかと思わされることが多いです。

  数ある拷問の中で、つめをはぐのは、最も痛みを感じさせる拷問と聞いたことがあります。

  北九州市の病院でこんなことが起こりました。

  看護師で病棟課長の女性(40)が入院高齢者のつめをはがす虐待を行っていたのです。

 被害者は、ものが言えない認知症患者でした。

  病院によると、この看護師は入院中の男性1人と女性3人に対し、医療資格がないのに、各2‐4本、足の指のつめをはがしていました。 院内の別のスタッフが患者の異変に気付いて、上司が口頭で看護師を注意したが、その後もつめをはがす行為はおさまらなかったそうです。

  看護師つめの処置をしたことを認めた上で、「介護ケアをしていたらつめが取れた」などと、虐待行為を否定しています。

  いったん、こうしたとんでもない出来事が発覚すると、加害者は過去にも同様の行為をしていて、だんだんエスカレートしていく様が明らかになっていくものです。

  実際、この看護師も、過去につめをはがす虐待を行っていた疑いがあることが浮上しています。

  一枚のつめをはぎ、痛がる患者の表情をみながら、またもう一枚、別のつめをはぐ。

 そんな看護師の姿を想像すると、気持ちが悪くなってしまいます。

 日本には推定無罪という言葉はないらしい。本人が否定していようと、ハナから犯行が行われたと断定し、異常なサディストであるかのように仕立て上げている。でも、ザ・スクープスペシャルに依れば、これは冤罪のようだ。動画はここで見られる。また、看護協会の見解も出ている。ただ単に、爪の手入れをしていただけで、極悪非道の鬼看護師に仕立て上げられる様は、まさに気持ちが悪くなってしまいます。

  冤罪だとしたら、何でこんな事になってしまったのだろう。伏線として、2004年の京都の虐待事件があることは間違いないだろう。最初の記者会見では、病院幹部は事情をほとんど知らないまま記者の前に出ている。そして虐待だと決めつける記者の前で、だんだんしどろもどろになり、後日、何も実情を知らない本部の人間が「虐待ではなかったなどと言う報告はしない」と約束してしまう。

  このようにして虐待であったという虚構が一人歩きを始め、修正不可能なまま起訴まで行ってしまった。こうなれば検察はメンツをかけて有罪に持ち込もうとする。大野病院の事例と同じだ。自白を得るまで帰さないところも同じ。普通の市民にとって、勾留されるのはとてつもなく苦痛だ。白状しなければ苦痛を与えるというのは立派な拷問だ。こんな事が未だにまかり通るほど、日本は野蛮な国なのだろう。結局、当該看護師は102日間に渡り、留置・勾留された。

  それでも唯一の救いは、冤罪に荷担したメディアの一角から、真相に迫る報道が生まれたことだ。ザ・スクープスペシャル、グッドジョブ。

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2008.05.19 05:59 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  医療事故  |  bamboo  | 推薦数 : 6

術後出血はミスなのか

 医療行為は基本的に危険なものである。風邪薬の内服でも、死ぬときは死ぬ。ましてや手術というものは、以前なら命がけで受けるものだった。何時の頃から手術で死ぬことはないと思われるようになったのだろう。

  注意をすることで合併症を少なくすることは出来るが、完全に無くすことは出来ない。1人の医師が何度も同じ合併症を起こしているというのなら問題だが、たまたま一つの症例で合併症が起きたのであれば、たとえどれだけ重大な結果を招いたとしても、それは仕方のないことなのだ。防げない合併症をミスと呼ぶのは、言葉を扱う記者として、恥ずかしい行為だと思う。

記事:毎日新聞社【2008年5月14日】

医療ミス:市民病院で62歳男性、意識不明に 示談成立、院長が陳謝--大津 /滋賀

  大津市民病院(大津市本宮、三澤信一院長)は13日、昨年7月に男性のがん患者(62)が呼吸困難に陥った際、処置が遅れて意識不明になるミスがあったと発表した。市が患者側に4764万円の損害賠償を支払うことで示談が成立し、16日の臨時議会に議案として提案する。同院の医療過誤の賠償議案は昨年12月議会、今年2月議会と続いており、三澤院長は「市民の医療に対する信頼を大きく損ねた」と陳謝した。

  同院によると、この患者は昨年7月11日、右あごの下の腫ようを手術し、手術中に、だ液腺がんと診断されたため、周辺部も切除。同夜、手術跡に血がたまり、耳鼻咽喉(いんこう)科の男性医師(48)が再手術しようとしたが、患者が呼吸困難になり、気道確保に口から管を挿入しようとしたが、時間がかかったため、脳が酸素不足状態になった。結局、胸を切開して気道を確保。たまった血も除いたが、患者は意識不明に陥った。がんも再発、抗がん剤で治療を続けているという。

 三澤院長は記者会見で「ベテラン医師が執刀したが、血が気管を圧迫して狭まり、処置が遅れた。再発防止に全力を挙げる」と話した。【鈴木健太郎】

 胸を切開って何だとか、がんも再発という書き方がいやらしいとか言うことはさておいて、要するに術後出血の症例だ。多くの手術をする医師で、術後出血を全く経験していない医師はいないのではないだろうか

  得てして公立病院は安易にミスを認めてしまう。どうせ税金で払うのだし、道義的責任はもとより、もしかしたら刑事責任も問われるかも知れないが、それを引き受けるのは当該医師であって、病院長や行政のお偉いさんではない

 でも、安易にミスを犯したと断定される医師の方はたまったものではない。いくら注意しても術後出血を起こすことはあるのだから。出血の量や部位によっては命に関わることもあるだろう。そんなことは初めから分かってくれよと言うのが医師の本音だ。でも、誰もそんなことを理解しようとはしないということを、医師の方も理解しなければいけない時代なのだろう。

  本来なら、「市民の医療に対する信頼を大きく損ねた」と陳謝するのではなく、「医療を盲信することなく、医療の限界と危険性をご理解ください」と言うべきだったのだと思う。

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