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日赤に200万円支払い命令 医療損賠訴訟
記事:毎日新聞社【2007年12月18日】
医療損賠訴訟:日赤に200万円支払い命令??地裁支部判決 /兵庫
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)に感染後、病院間の連携不足で適切な治療を受けられなかったため骨髄炎を発症し、左足を切断せざるを得なくなったとして、たつの市の男性(52)が、日本赤十字社(東京都港区)と県社会福祉事業団(神戸市西区)を相手取って慰謝料計1000万円を求めた損害賠償訴訟の判決が17日、神戸地裁姫路支部であった。田中澄夫裁判長は「原告に重大な後遺症が残らなかった可能性を侵害した不法行為責任がある」として、日本赤十字社にのみ200万円の支払いを命じた。一方、同事業団への請求については「過失はない」などとして棄却した。
訴状などによると、男性は01年3月、交通事故で姫路赤十字病院に入院。7月下旬、同事業団経営の県立総合リハビリテーションセンター中央病院に転院した際、MRSAに感染していることが分かり、8月下旬に赤十字病院へ再入院。そこで感染による骨髄炎の悪化が判明し、左足切断の処置に至った。
判決では、左足切断が回避できた可能性を認定したうえで、「赤十字病院の医師は経過観察義務を怠り、適切な検査・治療を行わなかった」と指摘した。【馬渕晶子】
1000万円の請求に対して、200万円の支払い命令というあたりが、いかにもうさんくさい。本当に被告にミスがあったのであれば、そんな額では済まないだろう。「被害」があったのだから、裁判費用くらいは出してあげなよという、いつものパターンのように思える。どうせ保険で払うんでしょ、という判断なのだろうが、いつでも結果から見て正しい診断を要求されるのでは、医療は成り立たない。賠償額の問題ではなく、このような理屈がまかり通ることが医療を崩壊させていることに気がついて欲しいものだと思う。
当然のことながら、骨髄炎を起こした原因も、足の切断に至った原因も、交通事故である。運が良ければ治癒するが、悪ければ死亡の可能性だってある。その中間の結果だったのだから、病院を恨む筋合いではないと思うのだが。