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処方箋の書き方は、ある程度慣習によるもので、年代や地域によって異なることもある。日本では伝統的に内服薬では一日量を書くことが多いが、アメリカでは一回量を書くのだそうだ。また、日本でも注射になると一回量を書く。
日本の処方は、たとえばこんな風だ。
Rp) ロキソニン3Tab
3xn.d.e.x7T.D
意味するところは、ロキソニン一日量3錠、3回に分けて食後に内服、7日分。
これがアメリカ式ならこうなる。
Rp) ロキソニン1T
t.i.dx7days Disp #21
処方箋の書き方、その2にはそのあたりのことが書かれているが、きちんと決まっていないと事故の元だ。一日量を一回量だと思って、一日に4回投与すれば4倍量を投与することになる。
松阪中央病院の抗がん剤過剰投与:業過致死容疑で医師を書類送検 /三重
記事:毎日新聞社【2007年12月11日】
松阪市の松阪中央総合病院に入院していた男性患者が今年2月、抗がん剤を過剰に投与された後に死亡した問題で、松阪署は10日、当時同病院に勤務していた男性主治医(33)=京都市=を業務上過失致死容疑で津地検松阪支部に書類送検した。
調べによると、主治医は今年2月、消化器系のがんの治療のため入院した当時60歳代の患者に、通常の4倍の抗がん剤を投与するよう誤ってカルテに記載。5日間にわたって記載通りに投与された患者を呼吸不全で死亡させた疑い。主治医は容疑を認めているという。【岡大介】〔伊賀版〕
この事例が処方箋の書き方の問題で間違えたのかどうかは分からない。そもそも内服薬なのか注射薬なのかも記事には出ていない。でも、4倍投与したら死ぬような薬を扱うこともあるのだから、処方箋の書き方は厳密に統一するべきだろう。
いつものことだが、医師個人の責任を問うばかりで、ヒューマンエラーを前提としたシステムの構築を怠るのであれば、いずれまた同じ事が起きるだろう。過失に刑事罰を科すよりも、過失があっても重大事にならないようなフェイルセーフ機構を充実させる方がずっと効果があるのだから。
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