| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ||||||
| 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
| 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
| 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
| 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
| 30 | 31 |
手術の内容にもよるが、手術をする場合には抗凝固療法(血液の凝固を抑える治療)を中止することは一般的だ。必要があって抗凝固療法を行っているのだから、元の病気に悪影響が出る可能性はある。手術の必要性と、元の病気への悪影響を秤にかけて、手術の必要性の方が勝ると思うから手術をするのだ。
もちろん抗凝固療法を行っている科との連携は大事だ。病院全体として、体制を整える必要はあると思う。でも、いちいち記者会見をするようなことだとは思えない。命を救うためには、どちらかに賭けなければならないケースだったのだから。亡くなったのは、それだけ重症だからであって、ミスがあったわけではない。心臓の手術を断ったのも患者自身だ。院内で、今後は連携しようと意思統一すれば済む話だと思う。
外科循環器科「情報交換すべきだった」 対応不十分認める 富士吉田市立病院
記事:毎日新聞社【2007年12月7日】
富士吉田市立病院(江口英雄院長)で8月、外科に肝臓病で入院し心筋梗塞(こうそく)で死亡した70代の男性患者が、心臓疾患で循環器科を受診していたにもかかわらず、2科の医師間で情報交換をしていなかったことが分かった。6日に会見した江口院長は「心臓も肝臓も重症だった。どちらの治療を優先的にやっていくのか、医師同士が相談すべきだった」と話し、対応が不十分だったと認めた。今後は他科との連携体制強化などで、再発防止策を進めるとした。
同病院によると、男性は97年7月、循環器科で不安定狭心症と心筋梗塞と診断され入院した。医師は心臓バイパス手術を勧めたが、本人の希望で手術は行わず、同年8月以降は1潤オ3カ月に1度の通院外来で投薬による治療を続けていた。
今年7月、肝機能障害などで同病院外科に入院し、各種検査と胆汁を体外に出す手術を行ったが、最終的に肝臓にがんがあると診断された。外科医は手術にあたり、男性が循環器科で処方された血液の流れを良くする薬の服用を、国際的なガイドラインに従ってやめさせた。
男性は8月21日午前4時ごろ、容体が突然悪化し、約3時間後に死亡が確認された。死因に結びつくものがはっきりしないとして、同病院は事故調査委員会を設置して調査を行った。心臓の薬を止めたことと死亡との因果関係は断定できなかったが、循環器科の医師と外科医の間で一度も情報交換がされていなかったことが判明した。外科の医師は男性が循環器科にかかっていたことは承知していたが、詳細な病状は知らなかったという。 江口院長は、再発防止策として▽服用中の薬や病状が分かる書類を他科の医師も見ることを義務付け、外来を含めて十分な連携を取る▽今まで主治医1人が行ってきた治療を、医師数人によるチーム医療体制に変える▽患者と家族に十分な説明を行い理解してもらう??ことを挙げた。
一方、同病院はプライバシーを理由に患者の氏名や遺族の連絡先などの取材には応じなかった。【藤野基文】
文字化けはママ
肝臓は血液凝固に関わる臓器なので、肝臓の手術では出血しやすい。当然、抗凝固療法は中止すべきだ。すでに心臓の手術は拒否されているので、抗凝固療法を中止して肝臓の手術をするか、心臓への影響を考えて、手術をせずに肝臓癌で死ぬかの究極の選択をすることになる。気が変わって心臓の手術を先にすることになっても、肝臓癌による肝機能の低下があれば、手術後の出血が止まらないかも知れない。
出来れば両方の科で相談した方が良かったことは間違いないが、いずれにしてもリスクの高い症例であったことも間違いないだろう。今後の体制を構築すればよいことであり、記者会見をして、主治医をさらし者にする必要など無いと思うぞ。